鏡に映った姿(脚本)
〇穴の開いた部屋
「う・・・うわっ!」
俺は慌ててベッドから飛び起きた
安達裕也「なんかおかしな夢を見たな・・・ どこかの病院か?」
俺は頭をかしげながら
ゆっくりと立ち上がる
安達裕也「やっぱり閉じ込められたままか・・・ こっちが夢なんじゃないかと思ったが」
一度眠ってしまえば
悪い夢からさめるだろうと思ったが
どうやら甘かったらしい
安達裕也「しかし本当に誰も来ないな 俺の食事はどうするんだよ?」
安達裕也「いや・・・ その前になにかがおかしい」
安達裕也「ここに閉じ込められて 何時間がたったんだ? まったく腹が減らないんだが」
安達裕也「・・・それに喉も乾かないし トイレもしたいと思わない」
・・・周りを調べたが
確かにトイレが見当たらなかった
安達裕也「これって・・・ なにかの実験か? 人間が生活できる場所じゃないだろ」
俺はあまりの不可解さに
気が狂いそうになった
安達裕也「助けてっ! 助けてくれっ! 俺をここから出してくれよ!」
時には壁を叩き
泣き叫ぶように助けを呼んだり
安達裕也「くっ・・・! じゃあこいつで この壁をぶっ壊してやる!」
俺はベッドを持ち上げて
その重みで壁を壊そうとするなど
なんとか脱出を試みた
安達裕也「へへへ・・・ ひひひひひ・・・ ビクともしないぞこの壁」
だが壁は思ったより頑丈で
軽い衝撃では傷一つつかなかった
安達裕也「ちくしょう・・・ 絶対にあきらめないからな!」
安達裕也「ここから出て 俺をこんな目にあわせたヤツに 必ず復讐してやる!」
・・・しかし本当の恐怖は
これからやって来るのである
〇田園風景
・・・数日後
俺は壁に飾ってある絵を
ボンヤリと見ていた
安達裕也「・・・誰も来ない」
安達裕也「それに 腹も減らないし 喉も乾かない・・・」
安達裕也「どうしちまったんだ 俺の体・・・?」
安達裕也「まさか永遠にこのままじゃないだろうな? 死ぬことさえできないような気がする」
絶望感にさいなまれる中
この絵ののどかさが
余計に腹立たしく思えた
安達裕也「馬鹿にしやがって!!」
俺は手でその絵をやぶこうとする
・・・すると
なぜか絵の裏にあった
コンパクトの手鏡を見つけた
安達裕也「か・・・鏡・・・?」
安達裕也「なんでこんなところに鏡が・・・?」
そして俺は
鏡に映った自分の姿を見て
戦慄を覚える
〇手
〇穴の開いた部屋
「は・・・はああ」
「はあああああああっ!」
「はあああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」
鏡に映ったのは
死人のように朽ち果てた
自分の姿だった
安達裕也「これが・・・俺・・・?」
安達裕也「嘘だ・・・だって俺は元気じゃないか 肌だってこんなに干からびてないし」
・・・だが俺は冷静になって考えてみた
ずっとお腹が空かない
トイレもこの数日間
行きたいとすら思わない
生物としては
異常極まりない事態である
安達裕也「もしかしたら・・・」
安達裕也「・・・すでに脳が壊れていて 都合の良いように 見えている状況を変えているのか?」
だとすれば
鏡に映った自分の姿こそが
本当の姿なのかもしれない
安達裕也「お・・・思い出したぞ・・・」
安達裕也「過去にもあったよな・・・そんなことが」
〇オフィスの廊下
安達裕也「お嬢様の容態はどうだ?」
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次々と意外な展開が起きて興味深いですね!!
どのような流れになっていくのか楽しみです。