拷問令

中島弓夜【WEB小説投稿@創作活動】

永遠の拷問(脚本)

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〇穴の開いた部屋
安達裕也「ちくしょうあの野郎! 俺に不完全な新薬を 打ちやがったな!」
安達裕也「だとすれば最悪だ・・・ 下手すりゃ永遠にここへ 閉じ込められたままになる」
  俺は床に開いている穴を
  もう一度のぞいてみた

〇暗い洞窟
「最後の手段だが やはりここを通って 脱出するしかなさそうだ」
  穴はかなり奥まで続いており
  その狭さから
  生きて帰れる保証はない
安達裕也「だがここでジッといていても ラチが明かないだろうな」
安達裕也「行くしかないだろう」
  ──だがその時だ
  指の先端が
  穴の亀裂部分に引っかかり
  そのままボキリと折れてしまった
安達裕也「うぎゃあああ!」
  だが折れたはずの指が
  まるで生き物のように
  ピクピクと動いている
  そのまま指はポトリと床へ落ち
  俺の目の前でピョンピョンと
  跳ね続けた
安達裕也「ひいいいいいっ!」
安達裕也「いいい嫌だ! このまま化け物になりたくない」
  ・・・俺は意を決して
  穴の中へと入った

〇黒
  そして穴の中を進み続けたが
  一向に光は見えてこない
「完全に真っ暗だ もう前も後ろも分からない・・・」
「閉じ込められて しまったのだろうか?」
  ──その時である
  後ろでボキリと
  鈍い音がした
「なんだ・・・?」
  確かめてみると
  どうやら足が根元から
  取れてしまったようだ
「嘘だ・・・嘘だろ! 腐って取れちまったのか!?」

〇手
  ──その後
  足だけでなく腕までも
  体から取れてしまい
  最後には首までも
  取れてしまった
「ひひゃあはあは あへへあへへ ひひほほほは!」
  俺の断末魔の叫びが周囲に響き渡り
  もはやまともに話すことすら
  できなくなった

〇流れる血
  ──首だけとなり
  何年がたっただろうか?
  俺は舌で押しながら
  自分の頭を転がすように
  穴の中を進み続けた
(今日は1ミリ)
(昨日は0.5ミリ)
  舌だけで頭を動かすのは限界がある
  毎日の進む距離は
  せいぜい1ミリ程度
  だが俺は希望を捨てず
  地道に進むことを選んだ

〇岩穴の出口
  ──そして30年後
  ついにこの日が来た
(出口だ・・・ 出口が見えたぞ!)
  だが光のまぶしさで
  目がつぶれそうになる
(気にするものか・・・)
(早く・・・早くあそこへ・・・)
  俺は無我夢中で舌を動かし
  それから半年後
  なんとか穴の出口へたどり着いた

〇ボロい倉庫の中
  ──ドゴン!
  俺の頭は
  ダストボックスのような場所へ
  落とされた
清掃員A「あれ・・・? あのダストボックスに なにか落ちたぞ」
清掃員B「気のせいだろ あそこは長いこと 使われてないからな」
清掃員A「いや・・・ 確かに音がしたんだ」
清掃員B「・・・あっ本当だ! なにか入ってやがる」
清掃員A「これって処理方法の マニュアルがあったよな」
清掃員B「これだこれ まったく・・・ マニュアルまで埃をかぶってるぞ」
清掃員A「どれどれ・・・ ふ~ん 離れの施設まで運んでおけだとさ」
清掃員B「噂じゃ そのマニュアルを書いたの 先代の社長らしいぜ」
清掃員A「なんだそれ? このマニュアルって 遺言みたいなもんか?」
清掃員B「そこまで詳しくは知らねぇよ まあ俺たちは 上の指示に従うだけさ」
清掃員A「じゃあ運びますか」
  嘘だろ・・・
  やめろ
  やめてくれ・・・
  ヤメテェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!

〇地下室
  ──ドサッ!
  袋に包まれた俺の頭は
  どこかの地下室へと運ばれた
清掃員A「こいつの中身って見たか?」

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コメント

  • 読了致しました。
    ボロボロの身体を酷使してまで脱出した裕也。しかし現実は非情でしたね……。😨

    真実を知らないまま処理を行う作業員達に恐怖。

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