騎士団長のためなら、なんだってします!

かえばりんこ

Episode1(脚本)

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かえばりんこ

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〇謁見の間
  フィン・クラーク──
「あれが、フィン・クラークか・・・・・・」
「本当にアイツがやったのか?」
「まだ子どもじゃねぇか」
  貴殿を──
  ──我が王国最強の騎士団
  神聖騎士団のNO.9に任命する
フィン・クラーク「・・・・・・」
フィン・クラーク「・・・・・・」
ニール「ちょっと、フィン!?」
ニール「なにぼーっとしてるのよ!?」
フィン・クラーク(あ、ああ)
フィン・クラーク「あの・・・・・・」
フィン・クラーク「実は僕──」
フィン・クラーク「”9”は、好きじゃないです!」
ニール(は!? 何言っちゃってるのよ!?)
フィン・クラーク「それで、僕はつい先月16歳になり、成人したばかりなのですが──」
フィン・クラーク「成人のお祝いに、団長にお手合わせいただいたんです!」
「!?」
「──あの、シノ団長と手合わせだと!?」
キング・ボス「ほお・・・・・・それで、勝敗は?」
フィン・クラーク「──負けました!!」
キング・ボス「だろうな──」
フィン・クラーク「いやあ、お強いですね」
フィン・クラーク「”団長”は──」
キング・ボス「むむ?」
キング・ボス「──というと?」
フィン・クラーク「ええ」
フィン・クラーク「流石に、騎士団の全員とは手合わせ出来なかったのは残念でしたが・・・・・・」
フィン・クラーク「他の7名の方には勝ちました──」
キング・ボス「なんだと!?」
キング・ボス「──まさか」
キング・ボス「あの副団長トゥルースも負けたというのか!?」
フィン・クラーク「はい──」
ニール(そんなこと言ったら──騎士団のメンツ丸潰れじゃないの・・・・・・)
キング・ボス「証人は?」
女1「事実です。間違いありません」
キング・ボス「・・・・・・そうか」
フィン・クラーク「それで僕は──」
フィン・クラーク「この国で、2番目に強い人間となったわけなのですが──」
キング・ボス「フィン・クラーク──」
フィン・クラーク「はい」
キング・ボス「言いたいことは理解した」
フィン・クラーク「流石、キング様だ!」
キング・ボス「よかろう・・・・・・」
ニール(あの子、本当に天然なんだか・・・・・・)
キング・ボス「フィン・クラーク──」
キング・ボス「お前を、我が神聖騎士団の団長補佐に任命する──」
「団長補佐!?」
「あんなガキが!?」
「副団長を差し置いて次の団長候補ってことかよ──」
フィン・クラーク「はい!」
フィン・クラーク「喜んで」

次のエピソード:Episode2

コメント

  • 16歳のガキがそんなに強いのか?と世間様は疑っているけど、嘘を言う年齢とは思えません。彼は本当に強いんです。でも、証人が女一人とは。本当かな?

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