【第一話】見た目良ければ全て良し?(脚本)
〇公園の入り口
公園で一人、正男は自分の人生を嘆いていた。
正男「はぁー俺の人生って・・・」
正男「今日も嫌な一日だったな。 相変わらず世の中理不尽な事ばかりだ」
正男はコーヒーがなくなると、重い足取りで自宅へ帰って行った。
〇オフィスのフロア
翌朝、正男はいつも通り会社へ向かい、職場に出社すると挨拶をした。
正男「おはようございます!」
正男に挨拶を返す人は数人しかいない
達也「おはようございます!」
正男の時とは違い、沢山の人が達也への挨拶に答えた
達也はイケメンだからか、職場の女性達に人気がある
達也「正男おはよう」
正男「おっ・・・おはよう」
同期の達也は席が隣で、何かとよく話しかけてくる
達也「正男、お前好きな人とかいないのか?」
正男「えっ?いないよ・・・」
達也「じゃあ一緒に合コン行こうぜ」
正男「ごっ、合コン?・・・俺そうゆうの苦手だし、遠慮しとくよ」
達也「何だよ、いいじゃねえか。彼女欲しくないのか?」
正男「それは欲しいよ・・・だけど」
達也「じゃあ決まりだな!合コンセッティングしとくから」
正男「えっ!?・・・」
半強制的に正男は人生で初めての合コンに参加する事になった
〇おしゃれな通り
合コン当日、正男は精一杯のお洒落をして待ち合わせ場所で、達也を待っていた
達也「正男、何だよその恰好・・・アハハ」
正男「えっ!?何か変かな?」
達也「まあいいや、行こうぜ」
〇街中の道路
合コン後、達也と女性達は何処かへ遊びに行ってしまい、正男は一人寂しく帰宅していた
正男「はぁー合コンで全然喋れなかったな・・・」
正男は初めての合コンに気合を入れて臨んだものの、撃沈した
正男「女性達は俺には見向きもしないし、イケメンの達也は相変わらずモテモテだったな」
正男「やっぱり世の中見た目なのか?」
正男は自分への苛立ちを感じていた。それと同時に達也への疑問も感じていた
正男「達也は友達が沢山いるはずなのに、何で俺なんかを合コンに誘ったんだ?」
〇オフィスのフロア
正男「達也、何で俺を合コンに誘ったんだ?」
達也「お前は丁度いい俺の引き立て役だったんだよ」
正男「引き立て役?」
達也「そうだよ、お前は俺の引き立て役だ。アハハ」
正男「じゃあ、俺と仲良くなりたくて誘ったとかじゃ・・・」
達也「はぁ!?そんな訳ないだろ、何で俺がお前なんかと仲良くなりたいんだよ!」
正男「えっ!?だって毎日話しかけてくるし・・・」
達也「あぁ、それはお前みたいな奴と仲良くして、女性達に優しい人って思われたいからさ」
正男「・・・」
達也「まさか俺がお前と友達になりたいと思ってるとでも?」
正男「・・・うん」
達也「何でお前みたいな奴と友達になんか、世の中見た目が全てなんだよ」
正男「・・・」
達也「見た目さえ気を使っていれば世の中上手く行くんだよ。だから俺は直美さんとデートに」
正男「えっ!?あの直美さんとデート?」
直美さんは凄く美人で、職場のマドンナ的な存在の女性だ。しかしクールで近寄り難い
正男「凄いなー俺はまだ一度も喋った事がないのに・・・。デートなんて羨ましいよ」
達也「まさか、お前も直美さんの事が好きなのか?」
正男「す、好きとかそ、そんなんじゃ・・・」
達也「お前も直美さんをデートに誘ってみろよ。まぁ、断られるだろうけど」
正男「だから、好きじゃないって」
達也「嘘つけよ、顔が真っ赤じゃねえか」
正男「いや・・・」
達也「あっ!?直美さん」
タイミングよく直美さんが正男達の横を通った
達也「直美さん、正男が何か話があるそうです」
正男「えっ!?いや、その・・・」
直美「私に何か用?」
正男「・・・」
直美「話あるんじゃないの?私暇じゃないの、早く喋ってくれない?」
正男「あっ、えっと・・・デ、デートしませんか?」
直美「えっ!?何で私があなたとデートに?」
正男「あ、すみません。そうですよね・・・」
直美さんはムッとした表情をして、正男達の元から足早に去って行った
達也「正男、残念だったな。直美さんがお前なんかとデートに行くわけないよな。アハハ」
正男「達也ヒドイよ!初めて直美さんに声を掛けたのに、嫌われたじゃないか!」
正男はトイレへ駆け込み、悔しさと悲しさで泣いた。
正男の人生は続く・・・


