7 再会(脚本)
〇レトロ喫茶
その後、俺は梨々香に自分の休みの日を教えて、
話し合った末に近くの喫茶店に集合する事となった。
朝比奈梨々香「ここが待ち合わせのお店か・・・」
店員「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」
朝比奈梨々香「あ、はい・・・あたし、待ち合わせの人がいるんですが、」
朝比奈梨々香「水島って名前の人来てませんか?」
店員「水島様ですか?はい!確かにご来店しております!どうぞこちらへ!」
水島賢治「よぉ!待ってたぜ!」
朝比奈梨々香「け、賢治!あれから随分経ったけど、あんた大丈夫だったの!?」
水島賢治「あぁ!やっと満足行く生活出来る様になったよ!夏目運送様々って言うかさ!」
朝比奈梨々香「は、はぁ・・・」
店員「それでは、ご注文がお決まりになりましたら、お呼びくださいませ!」
水島賢治「おい、何ボサッとしてるんだ?今日は奢るし、早く座れよ?」
朝比奈梨々香「え?あ、そうね!折角来たんだしね!てかあたしお金持ってるから!」
その後、俺達は各々飲みたい物を頼んだ。
水島賢治「かはぁ!お前に会うのもこう言う店でこうするのも何か久し振りだな!」
朝比奈梨々香「まぁ、そうね・・・最後に会った時は、半ば喧嘩した見たいになっちゃったけど・・・」
水島賢治「・・・何も言わなかった事は謝るよ・・・その後大丈夫だったか?」
朝比奈梨々香「うん、正直毎日しんどかったわ・・・数は減らないし人は少ない・・・」
朝比奈梨々香「上の人が何人か来てくれたりしたんだけど、」
朝比奈梨々香「中には久し振りにやる人もいたからもう散々よ・・・」
朝比奈梨々香「正直今の配送、余り楽しいとは思えなくて・・・」
水島賢治「・・・そっか・・・」
朝比奈梨々香「そう言うあんたはどうだったの?お姉ちゃんからあんたは雇われたって聞いたけど?」
水島賢治「・・・まぁ、そうだな・・・やっぱ最初は褒められるもんじゃ無かったよ?」
水島賢治「不慣れな事やったりもしたし、あれも違うこれも違うで、」
水島賢治「何度逃げ出したいと思った事か・・・」
朝比奈梨々香「でも賢治は逃げなかった・・・それはお姉ちゃんが話してくれたから・・・」
水島賢治「・・・かもな、でも現に俺はここにいる訳だからさ・・・」
水島賢治「諦めなくて良かったって、今でも思うよ・・・」
朝比奈梨々香「・・・良かった、賢治は相変わらず見たいだし・・・何より、」
朝比奈梨々香「あの時酷い事言って凄く後悔した・・・それっ切りになったら」
朝比奈梨々香「どうしようかと思った・・・」
水島賢治「おいおい、口だけで言って誰が俺を信用してくれるんだよ?」
水島賢治「何事も努力、言葉より行動だろ?だから俺こうする事にしたんだよ・・・」
朝比奈梨々香「・・・賢治の癖に・・・何だか負けた気分よ・・・色んな意味で・・・」
水島賢治「・・・なぁ、俺から一つ提案があるんだけどよ・・・」
朝比奈梨々香「何?」
水島賢治「梨々香、お前さえ良ければ、夏目運送に来ないか?」
朝比奈梨々香「え?」
水島賢治「お前も言ってただろ?今の仕事は楽しく無いって・・・それ、無理矢理続ける気か?」
水島賢治「それで倒れちゃ、何もならねぇだろ?」
朝比奈梨々香「賢治・・・」
水島賢治「なぁ、やって見ないか?俺やっぱりまたお前と勝負したいわ・・・」
水島賢治「職場の事は俺が保証するし、梨々香が困ってるなら俺が助ける!」
水島賢治「直ぐにとは言わないから、ちょっとだけでも考えて見てくれないか?」
水島賢治「それでよ!各々好きな事やりながらさ!また競い合ったり出来たら、」
水島賢治「俺は嬉しいよ!」
朝比奈梨々香「・・・・・・」
朝比奈梨々香「馬鹿!馬鹿ぁ!!」
水島賢治「おぉおい!どうしたいきなり泣き出して!?」
朝比奈梨々香「賢治の馬鹿ぁ!!そんなの!そんなの決まってるじゃ無い!!」
朝比奈梨々香「ずっと賢治と勝負出来なくなって寂しかった!賢治に会えなくて凄く辛かった!!」
朝比奈梨々香「またあんたとやれるなら、あたし何だってするわよ!!」
水島賢治「あぁ!分かった分かった!だからもう落ち着け!」
水島賢治「ここ人目が付くから!な!?」
朝比奈梨々香「うわあああ!!!」
その後、俺はどうにか梨々香を落ち着かせた後に、会計して店を出る事となった。
〇事務所
翌日。
サコミズトシオ「な、何の真似だね朝比奈君!?」
朝比奈梨々香「部長!今月一杯であたしもここを離れようと思います!」
サコミズトシオ「な、何だってぇ!?何でまた急に!?」
朝比奈梨々香「あたしにもやりたい事が出来ました!それはここにいては絶対出来ないって」
朝比奈梨々香「確信を持ってます!だから行きたいんです!!」
サコミズトシオ「・・・それはここで無いと成し遂げられない事なのか?」
朝比奈梨々香「はい!もう誰が何と言おうと、あたしはそこに行きます!」
サコミズトシオ「・・・・・・」
サコミズトシオ「わ、分かった・・・この退職届は受理しよう・・・」
サコミズトシオ「でも君まで居なくなったら杜若社長と竹内さんが何と言うか・・・」
朝比奈梨々香「・・・自分の未来は自分で切り開いてこそですよね?」
朝比奈梨々香「あなた達には力がある・・・あたしはそう信じてます・・・」
サコミズトシオ「あぁ、確かにそうだ・・・どこに行くかは知らないが、その間まで宜しくな・・・」
朝比奈梨々香「・・・!はい!」
それから暫くして、梨々香は俺のいる夏目運送に転職する事となるのだった。


