仕事人の憂鬱

夏目心 KOKORONATSUME

5 現場(脚本)

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〇事務所
竹内シズル「こ、こんな事が・・・水島君が悪徳急便を離れるだなんて・・・」
杜若拓朗「おい、どうするんだ竹内!水島君にまで辞められたら、」
杜若拓朗「立て直しが利かなくなるぞ!」
竹内シズル「ええい!また暫く分担させるしかあるまい!場合に寄っては俺も出る!」
杜若拓朗「・・・とにかく問題が多過ぎる!人員の事もクレームも何とかしなくては!」
竹内シズル「・・・・・・」

〇事務所
  とある日。
竹内シズル「水島君、仕事の方はどうだ?少しは慣れたか?」
水島賢治「あ!竹内さん!この仕事は最高です!1人で考えて動けるし、」
水島賢治「色んな風景見ながらやれるので楽しいです!」
水島賢治「もっと早くこの仕事に出会いたかったと、心から思います!」
竹内シズル「そうかそうか!そこまで言って貰えるとこちらも嬉しいよ!」
竹内シズル「これからも宜しく頼むよ!」
水島賢治「はい!任せて下さい!」

〇事務所
竹内シズル「あの時のあいつは、本当に良い笑顔をしていた・・・」
竹内シズル「でもそれを最後に見たのはいつだっただろうか・・・」
竹内シズル「ん?何だ?」
竹内シズル「もしもし?はい、はい・・・」
竹内シズル「え!人が足りない!?あぁ・・・あぁ・・・」
竹内シズル「分かった!なら私が行こう!」

〇寂れた雑居ビル
  数時間後。
竹内シズル「お、お待たせ致しました!こちらご注文のお荷物です!」
コック「ちょっとちょっと!これ今日の午前中に頼んだんだけど過ぎてるよ!」
コック「何があったの!?事前連絡位してよ!」
竹内シズル「も、申し訳ありません!地図を見ながら進んでたのに何故か迷ってしまって・・・」
コック「言い訳は良いよ!今度はこんな事しない様にね!」
竹内シズル「な、何だあいつは・・・折角人が苦労して運んだと言うのに・・・」
竹内シズル「ええい!何だこんな時に!」
竹内シズル「誰だ!」
スマホ「あぁ!もしもし!竹内さん、サコミズです!」
竹内シズル「何だサコミズか・・・何の様だ!?」
スマホ「あの、LINEでメッセージ送ったのですが、」
スマホ「竹内さんのコースで誤配が発生しておりまして!」
竹内シズル「な、何だと!?確認はちゃんとしたぞ!?」
スマホ「そうはおっしゃいますが現に問い合わせを貰いました!」
スマホ「早急に対応して頂きたいので・・・」
竹内シズル「ちょ、ちょっと待て!私はまだ半分も荷物が残ってて!」
スマホ「非常に申し訳ありません!誤配の対応を優先して頂ければと思います!」
竹内シズル「おい!代わりに行ける者はいないのか!?」
スマホ「申し訳ありません!自分の誤配は自分で対応するルールですので!」
スマホ「それではお願いします!」
竹内シズル「あ!おい待てサコミズ!」
竹内シズル「ええい、配達など久し振りだったが、何なんだこの状況は・・・」
竹内シズル「私が現役の頃はこんな・・・」
竹内シズル「って!!」
駐禁取締「ここに停めてあるのが無断駐車で間違い無いんですよね?」
駐禁取締「そうだ・・・先ずはナンバープレートの写真を取って・・・」
竹内シズル「あぁあいつら!こら待て!それに手を出すな!!」

〇小さいコンビニ
  それから、
竹内シズル「あぁ、酷い目にあった・・・」
竹内シズル「休む時間もそこまで無い・・・軽飯で済ますしか無いな・・・」
朝比奈梨々香「あ、竹内さん、お久し振りです・・・」
竹内シズル「うん?君は朝比奈君か・・・」
朝比奈梨々香「はい、お話は聞きましたが、本当に竹内さんも参加してたんですね・・・」
竹内シズル「・・・君達はいつもこんな大変な思いをしてたのか?」
朝比奈梨々香「まぁ、そうですね・・・最近はいつもこんな感じです・・・」
竹内シズル「・・・だが、この荷物の量は異常じゃ無いか?午前だけで200個近くだなんて・・・」
朝比奈梨々香「午後も200近くですよ?多分未配出ると思いますが・・・」
竹内シズル「な、何だと!?フォローはされるんだろうな!?」
朝比奈梨々香「サコミズ部長も最善は尽くすとの事です・・・」
竹内シズル「・・・!!む、むぅ・・・」

〇事務所
  数時間後。
杜若拓朗「おい、誰かいるか?ん?」
竹内シズル「・・・・・・」
杜若拓朗「竹内、戻って来てたか・・・散々だったそうだな・・・」
竹内シズル「この俺が、まさか未配を出すだなんて失態を犯すとは信じられん・・・」
竹内シズル「道に迷うわ駐禁は切られそうになるわイチャモンは付けられるわ・・・」
竹内シズル「杜若!この状況は何とかならないのか!?」
杜若拓朗「それを私に言うか?私もやっと人員確保に成功したと言うのに・・・」
竹内シズル「何!?新人が入るのか!?朗報じゃ無いか!」
杜若拓朗「安心するのはまだ早い・・・そこからの育成次第で今後が決まる・・・」
杜若拓朗「寧ろ勝負はこれからだ・・・お前にも負担を掛けるが、もう暫く頼めるか?」
竹内シズル「勿論だ!折角のチャンスだ!絶対物にしてやる!」

次のエピソード:6 賢治訪問

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