仕事人の憂鬱

夏目心 KOKORONATSUME

4 喧嘩(脚本)

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〇倉庫の搬入口(トラック無し)
  1週間後。
朝比奈梨々香「あぁ、やっと終わった・・・早く後片付けしないと・・・」
朝比奈梨々香「それにしても賢治、今日来てないだなんて珍しいな・・・」

〇事務所
朝比奈梨々香「ただいま戻りました・・・」
朝比奈梨々香「ん?」
サコミズトシオ「ど、どう言う事だ水島君!突然退職代行サービスでここを辞めるだなんて!」
スマホ「申し訳ありません部長・・・色々悩んだんですが、」
スマホ「もう俺がやれる事は何も無いかと思い、決断させて頂きました・・・」
サコミズトシオ「そ、そうは言うが君の実績は本物だ!竹内さん達も君の事を大変!」
スマホ「申し訳ありません・・・評価してくれるのはとても有難いのですが、」
スマホ「俺ももう大人です・・・自分で決めた事には、自分で責任を取りたいと思います・・・」
スマホ「明日から仕事なんで、そろそろ休みます・・・」
サコミズトシオ「そ、そうか・・・でも考え直した方が良い・・・それで向こうが肌に合わなければ・・・」
スマホ「・・・俺は大丈夫です、お世話になりました・・・」
サコミズトシオ「・・・何て事だ・・・」
朝比奈梨々香「部長、何かあったんですか?」
サコミズトシオ「あぁ、朝比奈君か・・・実は今日、退職代行サービスから連絡が来てな、」
サコミズトシオ「それで水島君が悪徳急便を辞めるとの事が決まってな・・・」
朝比奈梨々香「え、えぇ!?水島君が!?どうしてですか!?昨日までいつも通りだったのに!?」
サコミズトシオ「私にも分からんよ・・・本人に聞かない事には・・・」
朝比奈梨々香「・・・!!わ、分かりました・・・」

〇アパートの台所
水島賢治「だぁ!本気で辞めてやったぜぇ!もうあんなしんどい思いしなくて良いんだ!」
水島賢治「って言いたい所だけど明日からちゃんとやれるかな?」
水島賢治「あっちの人達も俺の実績褒めてくれたけど、これからの事は全くの、」
水島賢治「ん?俺通販か何か頼んだかな?」

〇アパートの玄関前
水島賢治「おい!煩いぞ!誰だ一体・・・って、」
朝比奈梨々香「・・・・・・」
水島賢治「え?梨々香?こんな時間に何してるんだよ?」
朝比奈梨々香「何してる?何してるはこっちの台詞よ!!」
朝比奈梨々香「賢治一体何してるの!?退職代行サービス使って悪徳急便辞めるって、」
朝比奈梨々香「一体何考えてるの!?あの時言った事は何だったの!?」
水島賢治「お、落ち着けって!確かに俺は骨を埋めるとは言ったけど!」
水島賢治「俺にだって考えがある訳だし・・・」
朝比奈梨々香「何で・・・何でよ・・・」
水島賢治「え?梨々香?」
朝比奈梨々香「あたし、あんたと一緒の職場で働けるって分かって嬉しかった・・・」
朝比奈梨々香「また賢治と競い合えるんだって分かって嬉しかった・・・」
朝比奈梨々香「それなのに!どうして何の相談も無しに辞めるなんて事するのよ!?」
朝比奈梨々香「賢治となら!また子供の時見たいにやれるって思ってたのに!!」
水島賢治「お、おい待て!待ってくれって!」
朝比奈梨々香「・・・結局あんたもそこまでだったって事か・・・」
水島賢治「おい!頼むから話を聞いてくれ!」
朝比奈梨々香「・・・・・・」
水島賢治「お前の気持ちは良く分かった・・・でも聞いてくれ・・・」
水島賢治「3ヶ月、3ヶ月だけ待っててくれ!それが出来れば今度こそちゃんとやれるんだ!」
水島賢治「だから頼む!な!?」
朝比奈梨々香「・・・何をするつもりなの?」
水島賢治「・・・今はまだ言えねぇ・・・」
朝比奈梨々香「・・・・・・」
朝比奈梨々香「もう良い、さよなら・・・」
水島賢治「・・・すまねぇ・・・こればっかりは・・・」
  それから俺は、明日から1人で新しい職場へ赴く事となるのだった。

次のエピソード:5 現場

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