犯人は誰?

赤薙 萌

プロローグ(脚本)

犯人は誰?

赤薙 萌

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〇森の中の小屋
  大学生活を満喫していたある日のこと
  俺は大学のサークル旅行に来ていた
  参加したのは同じ映像制作サークルに所属しているメンバー7人だ
  今日は山奥のコテージに2泊3日することになっている
  1日目は部屋やら部屋の割り振りやらであっという間に時間が過ぎていき・・・

〇おしゃれな居間
  その日の夜は、明日からの活動計画という名の、飲み会が開かれた
クロダ(だいぶ飲み過ぎだな・・・頭がクラクラする)
クロダ「ちょっと風に当たってくる」
キザワ「なんだ、クロダ。情けねえな!」
  キザワの下品な笑い声を背に、俺は一人に顔のバルコニーへ向かった

〇明るいベランダ
  フェンスに腰掛けて、休んでいた時だ
???「クロダくん!」
  声をした方を向けると、シラユキが立っていた
クロダ「あ。シラユキも気分悪くなったの?」
シラユキ「ううん、そうじゃなくて」
クロダ(・・・?)
  歯切れが悪い言い方に首を傾げると、シラユキは俺の顔を見つめる
  俺の秘密を口にした
シラユキ「やっぱり隠しておくべきじゃない」
クロダ「やめろ!!」
  俺は反射的にシラユキの腕を掴み
シラユキ「なっ・・・・・・!」

〇黒

〇明るいベランダ
  バルコニーから突き落とした
  俺はようやく事の重さを知る
クロダ「シ、シラユキ・・・・・・」
クロダ「俺、俺は・・・・・・・・・・・・」

〇黒
  その後の記憶は曖昧で、よく覚えていない
  おそらく自分の部屋に戻ったんだと思う

〇一人部屋
  翌朝
キザワ「お、おい!!」
  キザワのうるさい声で朝を迎えた
アオキ「どうした朝っぱらから・・・」
キザワ「シラユキが・・・・・・!」

〇森の中の小屋
  キザワが向かったのはコテージの裏側
ミドリ「・・・シラユキさ、ん・・・いや、いや」
スミレ「なに、これ・・・!!ちょっと誰か」
アカイ「お!落ち着いて!!とにかく警察に電話して」
  緩み切っていた空までの空気は一変し
  互いが互いを見つめるようにその場から動けなくなる
  ちょうど二階のバルコニーから真下の位置
  血染めの地面にシラユキは倒れていた
  こんな状況だったのに、俺は冷静に見ていられた
  罪悪感よりも、ある感情が支配していたからだ

〇黒
クロダ(捕まりたくない・・・・・・)
キザワ「なあ、クロダ・・・そういや昨日の夜、お前だけいなくなったよな」
  彼の発言に全員が俺を見た

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