漆 祝祭(脚本)
〇白い扉の置かれた森
筑瀬洋花「...」
柊桃奈「...」
神華「...」
神華「いやいやいやいや!なんでずっと驚いたままなんですかああああ?!?!」
神華「ま、確かに気持ちは、わかりますけどぉ〜」
神華「どーせならこの時はニコニコしながら叫んでくださいよぉ!?」
神華「...だって、洋花さん達は...」
神華「──「祈使初級」まで魔力が強くなったんですよ!??!」
神華「...」
神華「ちょっと、黙らないでください!!!!」
筑瀬洋花「...私達はさ、」
筑瀬洋花「なにも魔法すら使えない人間、つまり私達がさ、」
筑瀬洋花「...普通にとある女神のお陰でないはずの魔力が使えるようになるのって...」
筑瀬洋花「かなり凄いことじゃない?!?!」
筑瀬洋花「だからそのことで私は思わずびっくりしすぎて、ずっとそのままでした...」
神華「あ、だからずっと驚いたままなんですかぁ〜!そりゃなんかわかりますねぇー」
神華「まあすこし話しずらしますけど、ちょっと伝えたいことがあるんです..」
〇白い扉の置かれた森
神華「──そろそろ神籠塔へ行きます?」
柊桃奈「うーん、なんか物足りない気がする...」
筑瀬洋花「なんか...祝祭したい...」
柊桃奈「なんかね...」
神華「あー...祝祭ですか...」
神華「──だったら、美月村で祝祭しましょうか?」
筑瀬洋花「美月村で祝祭!?」
筑瀬洋花「でも、それはちょっと大規模すぎるってゆうか...」
柊桃奈「美月村の人、忙しそうだし...私達3人で パーティしたほうが良いんじゃないかな?」
神華「いーや、」
神華「...村長に、「今日は私が魔力強めた祝に、美月村で祝祭をしてください。」と伝えましょう」
柊桃奈「え...?」
筑瀬洋花「でもすぐ拒否されるんじゃ...」
神華「大丈夫です!あの美月村の村長、祭りのためならすぐ開催をする優しい村長なのでお願いすればすぐやってくれると思いますよ!」
筑瀬洋花「お願い...ですか...」
柊桃奈「今ので私は、開催するべきだと思うよ?」
柊桃奈「だって私達のために祭りを開催するってなんだか楽しそうじゃん!」
筑瀬洋花「...」
筑瀬洋花「確かに、面白そう!!」
筑瀬洋花「よおし!じゃあすぐ村長に依頼をお願いしていきますね!」
神華「お、良い志ですねぇ!」
筑瀬洋花「じゃ、とりあえず準備していこう!!」
筑瀬洋花「せーの、」
「がんばろう!!!!!!」
〇屋敷の大広間
〇桜並木
〇桜並木(提灯あり)
〇城下町
〇桜並木(提灯あり)
──一週間後...
──祝祭当日
村人「──ねえ、もしかしてあの二人の子が村に祝祭を希望したのかしら?」
村人「らしいよ。美月村あんまり祭りとか開催しないからねー、久しぶりな気がする」
柊桃奈「ふふふ、もうすっかり私ら有名人!」
筑瀬洋花「うっ...私はあんまり目立つ行為は苦手だけれども...」
筑瀬洋花「でも私達のために祝うための事だったら、 目立っても嬉しいかな。」
神華「ふぅう!これでよし!」
柊桃奈「え?神華さん!?」
筑瀬洋花「す、姿見せてますけど...大丈夫なんですか?!」
神華「あ、大丈夫ですよぉ! こうすれば周りの人達も僕のこと人間に見えるでしょう!」
神華「てかそれに、ずっと姿見えたままのほうが断然良いですし!」
神華「ですが...」
神華「ちょっと、選ぶ服間違えたかもです... なんかうどん屋の女将さんに見えます...」
柊桃奈「え、でも私的にはおしゃれだと思いますよ?確かにちょっとうどん屋の女将さんに見えますが...」
筑瀬洋花「かなり服のセンス的に似合うと思いますよ!」
神華「え!?本当ですか!?」
神華「もぉおお!嬉しすぎますぅうう!」
筑瀬洋花「あ!あっちに打ち上げ花火上がってる!!」
柊桃奈「あ、本当だ...、あっちに紫...?」
神華「行きましょう!きっと2人が喜ぶ花火だと思いますよ!」
〇花火
筑瀬洋花「きっ、きれーい...!」
柊桃奈「なんかもう、ずっとこのままが良いかも...」
神華「なんだか花火って見てるだけでごちそうさまって感じします〜!」
筑瀬洋花「....」
筑瀬洋花(でも...)
筑瀬洋花(こんな幸福がずっと続くわけでもない...)
筑瀬洋花(私達は帰れなきゃならないんだよ...)
筑瀬洋花(...だってずっと「呪神」に取り憑かれてるから...)
筑瀬洋花(....!やっぱり!そんな暗い事は考えないで!)
筑瀬洋花(今夜はいっぱい楽しまくるぞ!!)
〇お土産屋
〇古いアパートの居間
〇城下町
〇山中の川
筑瀬洋花「はぁああ〜祝祭楽しかったね!」
柊桃奈「ま、まさか洋花ちゃんが魔除け買おうとした時はビビったけど...」
筑瀬洋花「もうずっと!このままが良いね!」
神華「...」
筑瀬洋花「ん?神華さん大丈夫ですか?」
神華「いーや...楽しかったちゃ楽しかったんですけども...」
神華「──それより、すごく大事な話がありまして....」
神華「この服で、話の雰囲気がわかるはず...」
神華「...実はですね...」
神華「明日の朝、洋花さん達神籠塔へ行くじゃないですか...」
筑瀬洋花「うん?」
神華「その...なんていうか貴方達が神籠塔へ行ってしまうと...」
神華「...多分行った先、僕に合う確率はないと思います...」
神華「つまり...神籠塔へ入ってしまったら、もう僕と会えないんです...」
柊桃奈「し、しかも...早めにいかなければ...」
筑瀬洋花「...呪が悪化してしまう...」
柊桃奈「...思ったんだけどさ...」
柊桃奈「神華さんは神籠塔へ行けない理由とかあるんですか?」
神華「いやー...」
神華「...神籠塔へ行きたいんですけど...」
神華「”あれ”がおきたせいで....、出禁ていうわけか、神籠塔へいけなくなったのです...」
筑瀬洋花「...”あれ”とは?」
神華「...言えません。」
神華「ままままままああなんていうか黒歴史的な感じですよ!ね!」
神華「この話終わりにしましょう!! 明日に備えてもう寝ましょう!!」
筑瀬洋花「...」
柊桃奈(「呪」ねぇ...)
〇白い扉の置かれた森
──朝
筑瀬洋花「...もう、離れ離れですか...」
柊桃奈「なんだか...凄いさみしい...です」
神華「...」
神華「...洋花さん!桃奈さん!そんな悲しまないで!!!」
神華「最後は笑顔でお別れしたほうが良いじゃないですか!」
神華「ま、本心は凄い泣いてますがね」
神華「でも最後は笑顔でお別れしましょうよ!」
筑瀬洋花「...そうだね」
柊桃奈「うん!たしかに笑顔でさようならが一番良いね!」
神華「それに、最後の最後で二人の悲しい顔は見たくありませんもん!!」
筑瀬洋花「まあ、確かにもうここでお別れっていうのは悲しいのですが...」
筑瀬洋花「悲しい顔より笑顔で別れたほうがもっと嬉しいです!」
神華「あはは、そうですよね!」
〇白い扉の置かれた森
神華「──あ、これは...来た合図ですね!」
筑瀬洋花「...来た合図?」
神華「はい、これは神籠塔側から出た合図で...」
神華「初めて来る者、つまり貴方達を招くための合図魔法です。」
筑瀬洋花「ゆっくりしてたら、その合図消える?」
神華「...消えますね。」
神華「だから、誠に残念ですけど、」
神華「もう、この合図魔法が出た時は早めに神籠塔へ行ったほうがいいですね」
筑瀬洋花「そっか...」
柊桃奈「じゃあ、これでさようならかな...?」
神華「ですね」
筑瀬洋花「神華さん...最後までありがとうございました!」
神華「いえいえ、こちらこそ!」
柊桃奈「また合う機会があったら一緒に旅でもしましょう!!」
神華「ですね!!!」
神華「...そして、さようなら!」
神華「さぁ!扉を開けて神籠塔へ向かいましょう!!」
「──行ってきます!」
〇白い扉の置かれた森
〇黒
筑瀬洋花「...て、暗い...。」
柊桃奈「もしかして神籠塔じゃなかったりして?」
筑瀬洋花「いや、あの神華さんが言うなら本物の神籠塔でしょ...」
筑瀬洋花「あ、なんか物音した...!」
柊桃奈「足音っぽいね...」
???「あ、居ました居ました!声が聞こえたのでよかったです!」
???「神犹様の招き者ですね! アタシについてきてください!」
筑瀬洋花「え?え?」
柊桃奈「誰かに手引っ張られてる...!?」
筑瀬洋花「もしかして、神籠塔へ向かってるのかも...」
柊桃奈「...て、なんか光見えない?!」
筑瀬洋花「え?!」
柊桃奈「多分この光...洋花ちゃんの言った通り、神籠塔の入口かもね」
〇神殿の門
神籠塔のスタッフ「ようこそ!神籠塔へ!」
翡翠「アタシは神籠塔のスタッフ「翡翠」です! 今から貴方達の手伝い役として働きます!」


