六谷美麗、熱く美しきヒロイン(脚本)
〇近未来の開発室
神谷千夏「先生、スーパーヒロインになりたいって・・・」
福南二奈「マジ、ですか?」
六谷美麗「マジだ!」
ズドンズドンと言いまくる六谷先生にタジタジの千夏と二奈と比奈であった。
野川比奈(先生、本当に思ったことをズドンと言うなあ・・・それが色々な意味でグサグサくるからなぁ・・・)
神谷千夏「あの結婚式での出来事がきっかけ、なんでしょうか」
六谷美麗「そういうことだ・・・」
神谷千夏「やはりそうでしたか・・・」
六谷は3人にスーパーヒロインになりたくなった動機を話した。
〇結婚式場のテラス
六谷美麗(私はあの時、教会の外であのバケモノと戦っているお前たち3人の姿を見た)
六谷美麗(最初のうちはかっこいいし頼もしいと思っていた・・・)
六谷美麗(しかし、見ているうちに自分に腹が立ってきていた・・・あいつらが頑張っているのになぜ見ていることしかできないんだと)
〇近未来の開発室
六谷美麗「そんな中で決心したんだ。私もスーパーヒロインになり、可愛い教え子たちやこの街を守りたいって・・・」
六谷は少し涙目になった。そして千夏たち3人をハグしてこういった。
六谷美麗「お前らだけに大変な思いさせたくないんだ・・・頼む!」
福南二奈(先生・・・)
野川比奈(スーパーヒロインになったあたしたちばかりに辛い思いさせたくなかったんだ・・・)
神谷千夏「先生、泣かないで下さい・・・」
六谷美麗「神谷・・・」
神谷千夏「先生の気持ち、確かに受け取りました!ぜひとも一緒にスーパーヒロインになりましょう!」
六谷美麗「神谷、感謝する!」
野川比奈「いいの!?」
神谷千夏「実は、これを最初に読んだ時を思い出したんです」
福南二奈「それは?」
神谷千夏「両親が私に宛てた手紙です。父が消防隊所属、母が警察官だったもので・・・」
六谷美麗「両親の想いを受け継いでスーパーヒロインになったと・・・」
神谷千夏「そういうことです!」
野川比奈「そうなんだ・・・」
六谷美麗「ヒロインネームは考えさせてくれ。すぐに出すのは難しいのでな・・・」
福南二奈「了解しました。慌てなくても大丈夫ですよ、先生」
後ほど色々と話をするということでその場はお開きとなった。
〇一人部屋
その夜
六谷美麗(私がスーパーヒロインか・・・生徒たちや他の先生には言うなと神谷は言っていたな)
悩んでいた六谷は窓のところに置かれている花瓶に美しく一輪咲いたガーベラを見た。
六谷美麗「あのガーベラのように正義に真っ直ぐなスーパーヒロイン、そして教師に私はなりたい・・・」
六谷美麗「!なるほど・・・そういうものがあったか。私のイメージカラーは緑、森林を表すな。となると・・・」
六谷美麗(よし!)
〇散らかった職員室
六谷美麗「おはようございまーす!」
六谷美麗28歳。私立天宝学園高校教員、担当教科は理科。
説得力のある話し方と包容力の高さで生徒やその保護者、他の教員からも人気が高い。
部活はバレーボール部の顧問をしている。思ったことをすぐ口にするタイプでそれが長所でもあり短所でもある。
「六谷先生、なんか嬉しそうですね。なんかいいことでもありましたか?」
六谷美麗「いや、別に・・・」
「今年は2年生だけでなく1年生も担当していますし、大変じゃないですか?」
六谷美麗「いや、生徒の信頼をよくするために私は頑張っていますし、辛いこともありますが、生徒の笑顔でなくなりますよ」
「頼りにしてますよ」
〇学校の体育館
バレーボール部は大会の会場となる体育館で練習している。部員も顧問の先生も相当気合が入っている。
六谷美麗「おい、そこ!つなぎをもっと意識しろ!一人で無理をするな!」
六谷先生の声が体育館全体に響き渡る。
六谷美麗「そこまで!休憩に入ってくれ!」
「六谷先生、後半は私に任せてください」
六谷美麗「よろしくお願いします」
〇学園内のベンチ
六谷美麗(教師とスーパーヒロインの両立、大変だがやりがいは絶対あるはずだ。生徒達をこの手で守ればきっと頼りにしてくれるはず)
六谷美麗(あのガーベラはスッと真っ直ぐ、一輪ではあるが咲いていた。正義に真っ直ぐ・・・ガーベラ・・・緑・・・森林・・・)
六谷美麗「ヒロインの名前と変身フレーズ、決まった!これがいいな!」
と、その時六谷の目線の先に結婚式にいたあの敵がいた。
六谷美麗「!!あれって・・・」
〇学校の裏門
魔界侯爵「よし、今日はこの場所に放つか・・・やれ、ゾンビイヴィル!」
ゾンビイヴィル「ウオオオオオオオオ!」
〇学園内のベンチ
六谷美麗「あいつは、あの時の・・・!」
六谷美麗「もしかしたらあいつ、前に神谷たちが倒したやつから生まれた個体なのかもしれない・・・」
六谷美麗「教え子たちに手出しはさせんぞ・・・!」
部活の方に戻ろうとしたその時!
六谷美麗「し、しまった!教え子たちが!」
〇学校の体育館
ゾンビイヴィル「ウヲヲヲヲヲヲ!ギュオオオオオオオオ!!」
ゾンビイヴィルは体育館内で大暴れしている。顧問の先生はすぐに部員達と共に安全な場所へ避難した。
魔界侯爵「フハハハハハ!うめけ!そして恐怖しろ!愚かな人間どもよ、我らにひれ伏せ!」
「待て!!」
「!?」
魔界侯爵「お前はあの時の花嫁か・・・」
六谷美麗「お、お前たち・・・私の結婚式を台無しにしようとした挙句、今度は可愛い教え子たちに手を出そうとしたな!」
魔界侯爵「ふん、お前に何ができる?」
バチバチにぶつかりそうな状況になった時
「轟雷斬撃!!」
ゾンビイヴィル「ウゲアッ!?」
ゾンビイヴィルはまともに喰らい倒れた。
サンダーデイジー「雷鳴と共に花開く正義のヒナギク、サンダーデイジー!」
マリンアイリス「大海に咲く正義のアヤメ、マリンアイリス!」
フレイムローズ「正義の炎の薔薇、フレイムローズ!」
六谷美麗「!すまない、お前たち。助かった!」
サンダーデイジー「大丈夫ですか、六谷先生!?」
魔界侯爵「おのれヒロイン共・・・」
フレイムローズ「先生、これを!」
六谷美麗「了解だ!!」
フレイムローズになった千夏から変身ブレスを受け取り、六谷は腕に装着した。
六谷美麗(私は、神谷たちと共にこの街を・・・いや、この星を守る!)
六谷は変身フレーズを叫んだ!その目はまるでプライドに火が付いたがごとくであった。
六谷美麗「正義に一直線、咲き誇れ我がガーベラよ!ピース•オブ•フラワー!!」
〇電脳空間
六谷美麗「正義、開花!」
〇学校の体育館
ストレイガーベラ「大地に一直線、美しき正義のガーベラ!ストレイガーベラ!!」
ゾンビイヴィル「ヲヲヲ!?」
魔界侯爵「な、何だと!?なぜお前が・・・」
ストレイガーベラ「滅刀•闇砕(めっとうやみくだき)!」
ストレイガーベラ「・・・終わりだ」
六谷は刀を構えて突進し、ゾンビイヴィルを滅多斬りにした
ゾンビイヴィル「ウギャァァァ!!」
ゾンビイヴィルは跡形もなく砕け散った。
魔界侯爵「ぐぬぅ、一度ならず二度までも・・・」
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結婚式と部活動を妨害した侯爵を討ち取ったのは先生、もといストレイガーベラ!クール!👍️
これでチームは4人。残り1人は誰なのか。
そして新たな敵キャラサキュは何をしてくるか。続きを期待してます。