〇近未来の開発室
神谷千夏「で、なんで福南さんが来てるわけ？」
福南二奈「千夏がなんかここ最近、何しているんだろうって気になって来たわけ。というか、この前のスーパーヒロインのこと・・・」
神谷千夏（やばっ、バレた!?）
福南二奈「赤髪ですごくかっこいいスーパーヒロインだったんだけどさ・・・千夏、情報ある？」
　　バレたと悟った千夏は・・・
神谷千夏「ごめん・・・正直に話していい？」
福南二奈「いいよ」
神谷千夏「あれ、私・・・」

〇ビルの裏通り
「うえええええ～っ!?ま、マジ～～～～～!?」

〇近未来の開発室
神谷千夏「マジなんだけど・・・お願いだから他のみんなには内緒にしてくれない？」
福南二奈「分かったわ。それはさておき、この前は助けてくれてありがとう」
神谷千夏「どういたしまして、無事で良かったよ」
福南二奈「まさか、あんな目にあうとは・・・あの熊さん、私の手作りハニーロールに興味示していたみたいだけど・・・」
神谷千夏「街の役場の人からの話だけど、あれ小熊で、餌を求めて大通りに来ちゃったみたい・・・」
福南二奈「相当お腹すいていたんだね・・・やれやれ・・・」
福南二奈「そうだ！私、あのポスター見たんだけどさ・・・」
神谷千夏「あ！見てくれたんだ！」
福南二奈「私、スーパーヒロインに憧れていたの。すぐなりたいってわけじゃないけど・・・良かったら私も仲間になる？」
神谷千夏「────！」
福南二奈「メンバー集めも協力するから！ね？」
神谷千夏「・・・頼むわ！」
　　２人は連絡先を交換し、家路についた。

〇普通の部屋
　　その夜のこと、福南家は二奈の部屋にて
福南二奈（私が戦隊ヒロインか・・・どんな感じにしよう？私のマイエプロンについてるアヤメを名前に取り入れたいわね・・・）
福南二奈（確か変身した千夏はフレイムローズって名乗っていたわね・・・私だったら・・・）
　　色々と考えているうちにだんだん眠くなってきた二奈はひとまず床に就いた。

〇普通の部屋
福南二奈（とりあえず明日学校で千夏に会って色々と相談しようかな？）

〇海
福南二奈「ん～、なんか違和感が・・・」
福南二奈「え!?ど、どうなっているの？なんで私、海の上に立っているの？」
　　彼女の目線の先には
福南二奈「あのアヤメは一体？」

〇普通の部屋
福南二奈「はっ!?」
福南二奈「なんだ、夢か・・・寝よう」

〇ハイテクな学校
　　翌日
福南二奈（しかし、何だったのかな？昨日の夢は大海原にアヤメの花が咲いているなんてありえないことだけど・・・）
福南二奈（もしかしたら私のヒロインとしての名前のヒントになるかも！）

〇学校の屋上
　　昼休み
福南二奈「はむっ。は～、メロンパンおいし～」
神谷千夏「二奈もいたんだね」
福南二奈「あ、千夏～。ねぇ、聞いてよ。昨日の夜に不思議な夢を見たんだけど・・・」
　　二奈は昨夜の夢について千夏に話した。
神谷千夏「それ、もしかしたらヒロインの名前のヒントじゃない!?」
福南二奈「でしょでしょ！私イメージカラー青になるかも！」
　　昼食をとりながら弾む話であった。

〇近未来の開発室
　　放課後
福南二奈「そういえば、何で千夏がスーパーヒロインになったの？」
神谷千夏「父さん母さんからの遺言ってやつ、かな？この街を守りたいって想いを継いでほしいっていう手紙を遺してくれたんだ」
福南二奈「そうか・・・私も何かできればいいな・・・」
　　その時、事件を知らせるサイレンが響いた！
福南二奈「な、何!?」
神谷千夏「──事件だわ！ごめん、福南さんちょっと行ってくるわ！」
福南二奈「え、千夏!?」
神谷千夏「正義の薔薇よ、燃え上がれ！ピース•オブ•フラワー!!」
フレイムローズ「出撃！」
福南二奈「行っちゃった・・・」
福南二奈「確かこのブレスレットが変身アイテムだったね・・・」
　　モニターには事件現場の様子が映っていた。それを見た二奈は・・・
福南二奈「!この場所は・・・」
福南二奈「私のお気に入りの場所だったのに・・・守りたい・・・」
福南二奈「わ、私も・・・」
福南二奈「私もヒロインとしてこの街を守りたい!!」
　　ブレスレットが輝き、二奈の腕に装着された。
福南二奈（・・・よし！）
福南二奈「私もヒロインになって街を守る！待っててね、千夏！」
福南二奈「大海のアヤメよ、咲き誇れ！ピース•オブ•フラワー!!」

〇電脳空間
福南二奈「正義、開花！」