漆黒のデュランダル伝説 ~ただの中二病の俺が勇者に祭りあげられてしまった件~

ウロジ太郎

第3章第2節 『女王様とクソザコパンピー』(脚本)

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〇廃工場

〇荒れた倉庫
  傲慢の颶風(ぐふう)プライド
プライド「それでグラトニー(暴食)をけしかけて、倒されたと」
プライド「この責任、どうとるつもりであるか?」
ラース「前回の打ち合わせに顔を出さなかった貴様が何をいう!」
プライド「七つの大罪最強の俺様ならば、デュランダルなど敵ではないのであるが」
グリード「最強とか、さらっと嘘つくな!」
ラース「つかそれなら次、お前が行け!」
プライド「・・・貴様らがデュランダルを恐れ、グラトニーを無駄死にさせたことが、あのお方の耳に入ればどうなるであるか」
グリード「! あのお方が・・・?」
プライド「この星の近くまでいらっしゃっているのである」
プライド「汚名返上の機会は今しかないのであるぞ。 あのお方は、苛烈(かれつ)である」
ラース「ぐ・・・ぐぬぬぬぬ・・・ッ!」
グリード「ラース! こうなれば我等で!」
プライド「最後のチャンスである」
プライド「俺様は高みの見物と決めこませてもらうのである」

〇空き地
  玖珠絵が邪悪な笑みを浮かべ、只野の喉元に剣を突きつけている。
狩場玖珠絵「あー。おっかしい」
狩場玖珠絵「クソザコが必死に、デュランダルのフリしてるんだもの」
狩場玖珠絵「何で誰も気付かないのって話よね!」
只野男志「あの・・・その・・・口調が・・・」
狩場玖珠絵「あン? なんか文句ある?」
只野男志「いえ・・・」
狩場玖珠絵「あたしってラ・ムー王国のお姫様じゃない?」
狩場玖珠絵「お姫様キャラって、馬鹿どもを踊らせるのに便利なのよ」
只野男志「1万2千年前は、ちゃんとしたお姫様だったんじゃ・・・」
狩場玖珠絵「あはは! 何言ってんの。 今生だけじゃないわよ」
狩場玖珠絵「あたしは1万2千年前からずっとこう! 猫被ってたのよ!」
只野男志(その設定は知らなかった!)
狩場玖珠絵「もっともその苦労も、アホデュランダルがクソ闇の勢力と戦争はじめて台無し!」
狩場玖珠絵「あたしのムー大陸を勝手に沈めやがって!」
狩場玖珠絵「おかげで女王になってやりたい放題の野望が!」
狩場玖珠絵「あたしの酒池肉林が! くそったれ!」
只野男志(け、権力握らせちゃダメな人だ!)
狩場玖珠絵「はぁはぁ・・・ちょっと、しゃべりすぎたみたいね」
狩場玖珠絵「まぁいいわ。というわけで・・・死ね。 クソザコパンピー」
  玖珠絵が剣を振りかぶる。
只野男志「ちょ、ちょちょ! なんで!?」
狩場玖珠絵「あたしの素を知ったのが運の尽き」
狩場玖珠絵「あとデュランダル“様”を騙る不届き者は 、ノータイムで殺しとくでしょ?」
只野男志「ま、まって、まってぇ!」
狩場玖珠絵「あはは! 命乞い? 無様ね! いいわ。凄くいい。ゾクゾクしちゃう」
只野男志「き、聞いてないですか!? 俺の活躍で敵を退けたって!」
狩場玖珠絵「運が良かっただけでしょ?」
只野男志「あと、お、俺の。デュランダルの存在が闇の勢力への牽制になっているはず!」
狩場玖珠絵「憶測でしょ? さ。殺すわね」
只野男志(ほ、他に何か! 何かないか!? うううぅ~~~~~っ!)
  進退窮まった只野、地面に額を擦りつけて土下座する。
只野男志「すいません! 許してください! 何でもしますから! 命だけは~~~っ!」
狩場玖珠絵「ふ・・・ふふふっ。あらあら。 土下座? やっすいプライドね。ふふふふ」
  只野の頭を踏み、地面に顔をぐりぐりと押しつける。
只野男志(・・・なんかちょっと、喜んでる?)
只野男志(こ、これか! この方向か! よぅし!)
只野男志「ありがとうございます! 女王様! ふ、不肖、只野男志!」
只野男志「靴を舐めさせていただきますッ! 失礼しますッ!」
  必死の形相で、玖珠絵の左脚の靴を舐めはじめる。
狩場玖珠絵「ふふふ。この高揚! この優越感! あはは! いい。あんた。いいわ!」
只野男志(この! くっそノリノリだなッ!)
  玖珠絵は頬を上気させて、荒く息をついている。
狩場玖珠絵「はぁはぁ・・・つまりアンタ、アタシの奴隷に。いえ、犬になるのね?」
狩場玖珠絵「フッ・・・。なら、いいわ。ふふふふっ」
只野男志「ありがとうございます! 女王様!」
狩場玖珠絵「人間様の言葉を喋るな、クソ犬!」
只野男志「ワン! ワンワン! ワォーン!」
只野男志(グッバイ! MY自尊心!)

〇生徒会室
帝院令「そういえば、デュランダル様の姿が見えないな」
帝院霧乃「昼休みのチャイムが鳴るなり教室を飛び出して・・・まさか、私に何か隠し事!」
龍場夢來「がはは! いずれいらっしゃるでしょう。 バナナでも食べて待つのが吉かと!」
只野男志「待たせた」
  その手には、コンビニ袋を提げており、それを玖珠絵に渡す。
只野男志「エクスカリバー、例の物だ」
狩場玖珠絵「おい。なんであんパン?」
只野男志(素! 素が漏れてる!)
只野男志「焼きそばパンは、売り切れていた」
狩場玖珠絵「チッ。つかえねー。 あんた 、パシリもまともにできないの?」
帝院霧乃「えっ? エクスカリバー様に、デュランダル様が・・・買い物を。 え? なぜ?」
狩場玖珠絵「ミスティ、デュランダル様はお優しい方です」
狩場玖珠絵「私が自由に動けないことを気にかけて、買ってきてくださったのです」
帝院霧乃「さすがはデュランダル様です!」
帝院霧乃「つまり・・・脚を折れば、デュランダル様のご寵愛を得られる・・・?」
龍場夢來「がはは! 一本いっときますかな?」
只野男志(本当バカばっか! っていうか!)
只野男志「なんでデュランダルにパシリさせるんですか!」
只野男志「しかも俺の金で! おかしいでしょ!」
狩場玖珠絵「奴隷なら当然でしょ」

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