愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第62話 屈辱の敗北感②(脚本)

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〇地下の避難所
バビルン「それから長い年月が過ぎた後・・・。 ベーザイはついに目覚めた」
バビルン「そして復讐のため、再び地球にやって来たんだ」
バビルン「地上の人たちを、自分の思いのままに支配するために」
朝陽林檎「ベーザイに勝った、女神様や5人の愛天使たちは?」
雪代椿「わたくしたちの先祖なのかしら?」
バビルン「そんなのわからねえ」
武笠蘭「女神様は私達の前に姿を現した。 きっとどこかにいるはずだ」
苗場桜「嫌・・・。 ダイキが悪魔だなんて、嫌・・・」
朝陽林檎「桜ちゃん・・・」
苗場桜「林檎はいいよ。 優斗は悪魔になっちゃったけど、天使の血を持ってる」
苗場桜「でも、ダイキは・・・。 ダイキは悪魔の血しかないんだ」
朝陽林檎「でも、桜ちゃんの愛があれば、きっと元の人間に戻るよ」
苗場桜「慰めてるつもり?」
朝陽林檎「え?」
苗場桜「綺麗ごとを言わないで。 黒岩さんだって・・・悪魔の血を宿したまま、元に戻らないかもしれないじゃない」
朝陽林檎「! 悪魔から戻らない?」

〇美しい草原
悪神クローバー「今の俺こそ、本当の俺なんだ。 悪魔の血が目覚めたこの俺が!」

〇地下の避難所
朝陽林檎「優斗さん・・・優斗さんが悪魔の血を持つなら・・・私も持ちたい」
苗場桜「何言ってるの?」
朝陽林檎「だって好きだから。同じがいいの」
苗場桜「・・・!?」
武笠蘭「桜は、FRENZYの熱狂的なファンだったよね」
武笠蘭「でも、なんで、そんなに大門ダイキにこだわるの?」
苗場桜「だっ、だって友達になったんだもん」
武笠蘭「それは・・・友情ではなく、恋じゃない?」
苗場桜「ち、違う。そんなんじゃない!」
雪代椿「わたくし、わかりました」
雪代椿「わたくし、あなたの黒岩さんへの思いを知り、本当に愛するとはどういうことか、わかったような気がします」
朝陽林檎「?」
雪代椿「FRENZYの海老原カイ」
雪代椿「彼も悪魔の血しか持たない悪神エビーダなのですわ」
雪代椿「わたくし、一度は愛したあの方と戦うしかないのでしょうか?」
朝陽林檎「椿さん・・・」
武笠蘭「好きになった人が悪神だった。 これはどうにもならない宿命だ」
武笠蘭「林檎、桜、椿さん、辛い気持ちは分かる」
苗場桜「私のは恋じゃないってば!」
武笠蘭「いずれにせよ、奴らは地球を破壊する悪魔。愛天使の私達は戦うしかないんだ」
霧乃あやめ「そうよ。兄弟や家族・・・ 多くの人を守るために・・・」
「・・・・・・」
武笠蘭「愛する人たちのために」
霧乃あやめ「戦いましょう!」
バビルン「俺はFRENZYがいる拠点を知ってる。 先制攻撃をかけるんだ!」

〇森の中
バビルン「あいつらの拠点は、この森の奥だ!」
朝陽林檎「マニフェステイション・オブ・ラブリィ・エンジェル・アップル!」
アップル「優斗さん、必ず元に戻すから」
苗場桜「マニフェスティション・オブ・フェイスフル・エンジェル・チェリー!」
雪代椿「マニフェステイション・オブ・ブレイブ・エンジェル・カミーリア!」
チェリー「ダイキから悪魔の血を消したい・・・。 消してみせる!」
カミーリア「海老原カイ・・・悪神のあなたに 愛の大切さを知っていただきたい」
武笠蘭「三人とも自分の思いに囚われすぎてる。 これからの戦い、心配だな」
霧乃あやめ「いずれにせよ戦いは始まるのよ」
武笠蘭「やるしかないか」
武笠蘭「マニフェステイション・オブ・エモーション・エンジェル・オーキッド!」
霧乃あやめ「マニフェステイション・オブ・ホープ・エンジェル・アイリス!」

〇荒れた倉庫
大門トウヤ「来たな、愛天使ども」
ビーモン「完膚なきまでに砕いてやる」
ダーブラック「今度こそ、僕の活躍の時だ」
エビーダ「今宵、愛天使が消える。 美しき思い出になる」
ホーディ「俺様の力を見せてやるぜ」

〇森の中
オーキッド「来た!」
アイリス「まずは彼を攻撃よ。 それから一人ずつみんなで撃破して行きましょう」
オーキッド「わかった。みんな、標的はあいつだ」
  そのとき、桜の目に後方から現われたダーブラックの姿が映った。
チェリー「ダーブラック!」
アイリス「チェリー、作戦通りに動いて! 抜け駆けはダメよ」
カミーリア「わたくしだって!」
  エビーダに向かって飛び去るカミーリア。
アイリス「バラバラに戦ってはダメよ!」
オーキッド「クッ、どうする?」

〇森の中
ビーモン「アップル、お前が我らを邪魔する張本人。 消えろ!」
  アップルはビーモンの攻撃を避けながら、敵の拠点に向かった。
アップル(優斗さん、どこにいるの?)
ビーモン「俺と戦え、アップル!」
アイリス「あなたとお相手するのは私よ」

〇荒れた倉庫
アップル「優斗さん、優斗さ~~ん!」
アップル「いるなら元の優斗さんに戻って!」
  リンリンとベルを鳴らしながら探す。
  だが、優斗の姿はない。
アップル「どこなの、優斗さん・・・?」

〇宇宙戦艦の甲板
ベーザイ「クローバー、お前は私の物。 私の支配を受け入れろ」

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