第十三話 エンドニア王の野望(脚本)
〇城壁
アドルフ男爵「遅い・・・エンドニアは何故ソフィアを連れて来んのだ」
スコット「男爵、あのエンドニア軍は?」
兵士「エンドニア王より書状が参りました」
アドルフ男爵「な、なんだと・・・」
スコット「何と書かれておりますので?」
アドルフ男爵「ソフィアを妻にくれと・・・42歳だぞ奴は」
スコット「無礼な、国王の妃候補だった18の姫を」
アドルフ男爵「我慢ならん、痛い目に会わせてやる」
アドルフ男爵「皆の者、出陣じゃぁ」
〇荒野の城壁
エリオット姫「何じゃ、砂で良く見えんが戦いか?トーマス?」
トーマス「男爵とエンドニア軍が戦っております」
エリオット姫(しめた)
エリオット姫「姫を取り返してまいれ」
トーマス「ハッ」
トーマス「さぁ姫、この馬に・・・」
ソフィア姫「もうイヤ父上の所へ・・・」
トーマス「さぁ・・・」
ソフィア姫「そんなに手を引っ張らないで・・・」
トーマス「仕方ない・・・よっコラショ」
ソフィア姫「ぶ、無礼者。私を抱きかかえるなんて・・・」
アドルフ男爵「ソフィア~何処じゃ」
アドルフ男爵「何処じゃ・・・」
アドルフ男爵「おっ、あの馬に乗ってるのはソフィア・・・」
アドルフ男爵「ぬぅ、またしてもエリオット・・・許さぬ」
〇キャンプテントの置かれた森
ソフィア姫「一体ここはどこなのです?」
トーマス「エンドニア軍から逃れる為走ったが判らん」
ソフィア姫「何といういい加減な男・・・」
トーマス「さぁテントの中で寝なさい」
ソフィア姫「な、なんですの?これは・・・」
トーマス「俺の腕と姫の腕を繋ぐものだ」
ソフィア姫「な、なんですって、一緒に寝るの?」
トーマス「逃げ出さない為にな」
ソフィア姫「父上に言って打ち首にしてやるわ」
トーマス「危ない」
ソフィア姫「私に変な事をしようとしたらこれで死にます」
トーマス「安心しろ姫に手出しはしない」