12/オージュ・ウォゲは収益権を手放す(脚本)
〇空
〇広い公園
フォン・イティーズ「もし、キンさんの腰が爆発しても 私が担いであげますからね!」
キン・ユルシャ「いやいや! もし 、そうなったらニコのやつを呼ぶよ!」
フォン・イティーズ「わ、わざわざ呼ぶの‥‥‥?」
キン・ユルシャ「にしても、水族館って 気に入った魚がいたら買っていいんだっけ?」
フォン・イティーズ「ダメですよ〜」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
※木の後ろに、オージュ
〇水族館前(看板無し)
〇大水槽の前
〇水中トンネル
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
〇桜並木
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
???「‥‥‥‥は?!」
ギン・ユルシャ「なんで オージュ先生が外に?!」
オージュ・ウォゲ「やぁ、ギン君‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「君もデート中だったの?」
マモ「はい」
ギン・ユルシャ「違いますっ! 一緒に図書館に行くだけっ!」
オージュ・ウォゲ((デートじゃね?))
マモ「それはそうと、脱走したのか 貴様っ!」
オージュ・ウォゲ「人聞きが悪い」
オージュ・ウォゲ「ちゃんと、取引をして 正式にお外に出てますぅ」
ギン・ユルシャ「取引‥‥‥?」
〇西洋の城
〇刑務所の牢屋
オージュ・ウォゲ「王よ、取引をしませんか?」
オウシ・ヤマ王「え。怖いから ヤダ」
オージュ・ウォゲ「話くらい 聞いてくれし!」
〇刑務所の牢屋
オージュ・ウォゲ「私の拙作『地縛霊48』の著作財産権の内、 『収益権』を差し上げます」
オージュ・ウォゲ「── つまり、これからの『地縛霊48』の 売り上げは全て 王様のものにして下さい、 という事で」
オージュ・ウォゲ「まだ私が受け取ってない累積印税ぶんも どうぞ」
オージュ・ウォゲ「ちなみに、出版権は皆さんご存知 クァド・ベミ社が持っているので そこは適当に話し合って下さい」
オージュ・ウォゲ「その代わり‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「1日だけ、外出させていただけませんか?」
オウシ・ヤマ王「な、何故だ‥‥‥?」
オウシ・ヤマ王「ま、まさか‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「キンの再婚相手が 見たいので」
オウシ・ヤマ王「そ、そんな事の為に 己の本の売上げを 譲るというのか‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「いぇい(?)」
オウシ・ヤマ王「‥‥‥外に出たお主が、何も危ない事を しない保証がない」
オージュ・ウォゲ「ん〜‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「外に出た私が 何かしでかしたら、 ギン君の右腕を切り落としていいですよ」
〇桜並木
ギン・ユルシャ「── つっ‥‥‥おぉい!!!! なんでじゃあ!!!!!」
オージュ・ウォゲ「ヤダなぁ だから、その為にも全力で“何もしないよ”」
マモ「あの‥‥‥もし、それで再婚相手がクソ女 だったら どうする気だったんです?」
マモ「魔法でブッ飛ばしでも?」
オージュ・ウォゲ「したかも」
ギン・ユルシャ「俺の腕がっっっ!!!!!!!」
オージュ・ウォゲ「えっ、どうしよう‥‥‥ キンの再婚相手、どう? 大丈夫?」
ギン・ユルシャ「超 大丈夫でっす!!!!」
ギン・ユルシャ「そもそも、エルム・ナキュファンだった人でしてね‥‥‥」
ギン・ユルシャ「こっちに移り住んだ俺達を追って 自分も引っ越してきたような人で‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「あ」
〇本屋
「あなた、先生がどこにいらっしゃるか ご存知ですよね‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「奴のプライベートを勝手に語るわけには いかないので、ご遠慮させてもら‥‥‥」
フォン・イティーズ「叫びますよ?!」
オージュ・ウォゲ「あん?!?!?!」
フォン・イティーズ「こ、このツーショットで私が叫んだら、 あなたの方が確実に『悪者』に 見られちゃいますよっ!?」
オージュ・ウォゲ「それは‥‥‥困るな‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「そんな、震えながら脅されても ドS心ワクワクしちゃうだけなのだがな」
〇桜並木
オージュ・ウォゲ((あの時の ファンのコかぁ‥‥‥))
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「いいんじゃない?」
オージュ・ウォゲ「あの人なら、キンを捨てないだろう」
ギン・ユルシャ「え? オージュ先生 フォンさんの事、ご存知で?」
ギン・ユルシャ「わ、笑って はぐらかす‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「じゃあ 帰ろうかな‥‥‥」
ギン・ユルシャ「‥‥‥‥先生」
ギン・ユルシャ「せっかくなら、どうです?」
オージュ・ウォゲ「何を?」
ギン・ユルシャ「親父が、マチヨミでエッセイ 始めた‥‥‥‥始めさせられたんすよ」
ギン・ユルシャ「読んでいってもいいすよ」
マモ「ダメだろ! そんな奴に読ますな!」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「そうだよ ギン君」
オージュ・ウォゲ「さすがに、今の私にソレを 読む資格はないよ」
ギン・ユルシャ「マジで大したことない ちょっとしたモン だから全然いいすよ」
オージュ・ウォゲ「来世で読むよ」
オージュ・ウォゲ「今世では もう‥‥‥いいよ」
オージュ・ウォゲ「それが、私への罰になる」
オージュ・ウォゲ「ありがとうね」
ギン・ユルシャ「先生‥‥‥」
ギン・ユルシャ「そんな確認のためだけに、自作品の 収益権を譲渡したと?」
オージュ・ウォゲ「たくさんある作品のうちの1つを あげただけだし」
オージュ・ウォゲ「それに、」
オージュ・ウォゲ「エルム・ナキュに読ます為に書いただけの それらをナキュの為に使うのだから、 まぁ問題ないね」
※ちなみに、はしょりましたが
遠くにはオージュ先生を監視する兵が
ちゃんと付いています
ギン・ユルシャ「あ、あとづけ‥‥‥」
〇西洋の城
〇刑務所の牢屋
オージュ・ウォゲ((キンのエッセイ?))
オージュ・ウォゲ((何を書いたんだろ?))
オージュ・ウォゲ((文章力はどれくらい、ナキュなんだろ))
※気になって、しばらく
安眠できなかったオージュ
〇広い公園
『水族館にいったよ byキン・ユノレシャ』
〇水族館前(看板無し)
きょお、奥さんと魚屋にいきました。
まちがえた! 水族館!
〇水中トンネル
楽しく、ふわふわ泳ぐ魚を ながめました。
── とちゅう、
オージュがこちらを見ている気配を
感じました。
悪い事でもしようものなら、
すぐブッ飛ばそうと胸に決めました。
〇桜並木
キン・ユルシャ「‥‥‥‥‥」
でも、何もしてこなかったので
よかったです。
話しかけて よかったのかな?
と悩みました。
って考えていたら、ギンに
先をこされました。
〇英国風の部屋
でも、帰宅して晩御飯の
ハンバーグこねてる時に
「やっぱり話しかけたかったな」と
思いました。
次は、後悔しないようにしなきゃと
誓いました。
‥‥‥と、こんな調子のユルい癒やし日記が
好評連載中です。



「皆さんご存知クァド・べミ社」www知らないwww
水族館オージュ先生可愛いかよ知ってる(笑)。売れっ子の収益権…結構なものじゃないでしょうかね……先生…!!(´;ω;`)意地張ってキンエッセイ読まないの、あなた本当……😇😇😇😇
桜並木の中に並ぶギンマモが異様にエモい件。なんだこれかわいい……。
夢かと思ったらガチお出かけ先生だった!!!(爆)
水族館うっかり楽しんでる先生が可愛過ぎますっ(泣)
王様が寛大というか…挿絵で別の王様居てニヨニヨしてしまいました(笑)そして桜並木を通って図書館へ向かう青春ボーイズきゃわ…!しかし、とばっちりギンくんwww
キンさんの連載…っ!やっぱ…文章力…そうよね、でも…
先生に声掛けたかったとか(泣)そんなん何かもう一作収益捧げてお外出なきゃね先生!