オージュ・ウォゲとケンちゃんの石

東龍ほフク

13/オージュ・ウォゲとケンちゃんの石(脚本)

オージュ・ウォゲとケンちゃんの石

東龍ほフク

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〇西洋の城

〇刑務所の牢屋
見張り兵「ご飯ですよー」
オージュ・ウォゲ「わぁ〜い✨」
オージュ・ウォゲ「ん?」
オージュ・ウォゲ「ハㄙ力 ቻュ〹ン卜゙っっっ!!!!!(噛)」
オージュ・ウォゲ「しかも、このハムサンは まさか‥‥‥」
見張り兵「よく わかりましたね」
見張り兵「こちらの方からの 差し入れっすよ」
オージュ・ウォゲ「き、君は‥‥‥!」

〇城門の下
  〜20数年前〜
エルム・ナキュ「じゃあね、オージュぅ また明日 遊ぼうねぇ〜👋」
ニコ・ティバコ((小学生‥‥‥?))
オージュ・ウォゲ「明日は魔物討伐に行く日だから、 早く寝なさぁーい」
エルム・ナキュ「はぁーーい」
ニコ((お母さん‥‥‥?))

〇川沿いの原っぱ
オージュ・ウォゲ「ん?」

〇河川敷
  ※砂利道のところで、子供が泣いている
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ((河原で泣いているキッズに関わると  ろくな事にならん‥‥‥))
オージュ・ウォゲ「やい、子供 こんな所でベソかいて どうした」
ケンちゃん「怖い顔の おじさん〜〜!!!!」
オージュ・ウォゲ「せっかく心配してやったのに、 そう 話が進まない返しをするのなら お兄さんは去るぞ」
ケンちゃん「‥‥‥ごめんなさい、おじさん」
オージュ・ウォゲ「お兄さんは 君を許そう」
  ※さっきから地味に対抗している
   “怖い顔のお兄さん”

〇河川敷
ケンちゃん「僕のお父さんは パワーストーンおたく なんです」
オージュ・ウォゲ「は? あ、あぁ‥‥‥」
ケンちゃん「まぁ〜」
お父さん「このアメジスト、キレイ〜✨」
ケンちゃん「だの」
お父さん「このルチルクォーツの針状結晶‥‥‥ たまらぁん♥」
ケンちゃん「だの」
お父さん「すまん お前の学費でローズクォーツ 買ったった☆」
ケンちゃん「だの‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「あらまぁ」
ケンちゃん「だから、ついお父さんが大事にしていた モリオンの結晶を持ち出して‥‥‥」
ケンちゃん「嫌がらせで 家出しちゃったんです」
  ※モリオン
   邪気を吸う最強の魔除け石と言われる、
   漆黒の石
ケンちゃん「── で、ここを走っていたら‥‥‥ 気がつけば ポッケから モリオンがなくなってて」
ケンちゃん「この河原の砂利の中にあると 思うんだけど‥‥‥」
ケンちゃん「モリオン、失くしちゃったよぉ‥‥‥ 怒られるよぉ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「暗くなってしまったから、 更に見つけにくいな」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ライトニングで照らしてあげるから 一緒に探そう」
ケンちゃん「わぁ、明かり魔法‥‥‥ おじさんって魔法使いなの?」
オージュ・ウォゲ「お兄さん、結構 魔物討伐してる 黒魔道士なんだよぉ」

〇河川敷
オージュ・ウォゲ「見つからないねぇ」
ケンちゃん「やっぱ、この砂利の中を 探すのムチャだよなぁ‥‥‥」
ケンちゃん「めそめそ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「水魔法で砂利だけを流すのは、どうだろう」
オージュ・ウォゲ「重いモリオンは流されないだろ?」
ケンちゃん「確かに‥‥‥砂利が流れる程度の 水圧には負けない重さだったと思うっ!」
ケンちゃん「犬のウンコくらいの 大きさ!」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
ケンちゃん「水魔法も使えるんだね! おじさん、天才?」
オージュ・ウォゲ「お兄さん、天才じゃないよぉー 努力したんだよぉー」
ケンちゃん「なんで?」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「努力しないと一緒にいる事が できない人が いたのでね」
オージュ・ウォゲ「なくなくなくなくなぁい?」
ケンちゃん「その場合「ある」の? 「ない」の?」
オージュ・ウォゲ「すまん 適当に言っただけ」
オージュ・ウォゲ「ん〜‥‥‥‥」
ケンちゃん「もういいよ ありがとう、おじさん」
オージュ・ウォゲ「ねぇ、モリオンってさ 浄化作用‥‥‥魔除け効果が凄いじゃない?」
オージュ・ウォゲ「それに”闇魔法”をぶつけてみたら 何か 反応があるかもじゃない?」
ケンちゃん「や、やみ ま‥‥‥え?」
オージュ・ウォゲ「【善】のものに【悪】をぶつけるのさぁ」
オージュ・ウォゲ「闇魔法を 辺りに放つよぉ〜♫」

〇川沿いの原っぱ
オージュ・ウォゲ「あれ?  草っぱらの方に 反応あったじゃん」
オージュ・ウォゲ「砂利道んとこじゃ ないじゃん💧」
キッズ「‥‥‥落とし物って、そんなもんじゃん!」
オージュ・ウォゲ「逆ギレwww」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥?!」
ケンちゃん「まぁ、これで怒られずに済むや 見つかって よかっ‥‥‥‥」
ケンちゃん「誰?!?!?!?!」
  モリモリモリ‥‥‥
「喋ったぁ!!!!」
  モリィ!!!!
オージュ・ウォゲ「あっぶねっ!!!!!」
  ※オージュはバリアで 魔法を防いだ!
ケンちゃん「モモモモリオン? モリオンが攻撃してきたの?」
キッズ「っていうか、何で あんなんなってんの?!?」

〇川沿いの原っぱ
オージュ・ウォゲ「もしかしたら、闇魔法を吸収した モリオンが ちょっと暴走しちゃったのかも?!」
オージュ・ウォゲ「ほら、モリオンって 『ピュアピュア善』だから!(?)」
ケンちゃん「なんで そんな嬉しそうなんだよぉ!!!」
キッズ「ひぃっ! 追ってくるっ!!」
キッズ「モリオンをマッチョにしちゃって お父さんに 怒られるよぉ!!!(?)」
オージュ・ウォゲ「これ、捕まえよ! 捕まえよっ!」
ケンちゃん「な、なんで楽しそうなんだ あの人‥‥‥」
  ※オージュは 闇魔法をかわした!
  ※魔法が当たった場所の草原が 枯れた!
オージュ・ウォゲ「わぁ、怖い(笑)」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「穢れてしまったのなら、じゃあ 浄化すればいいんじゃないか?」

〇川沿いの原っぱ
オージュ・ウォゲ「ホワイトセージ(の煙)だよぉ〜」
  モリモ‥‥‥
  ※モリオンマンは 戸惑っている!
ケンちゃん「へ? 石の浄化用の ホワイトセージ、持ち歩いてるの?」
オージュ・ウォゲ「友人が女狐に取り憑かれているから、 たまぁに ソイツん家で勝手に焚くんだ☆」
ケンちゃん「へ、へぇ‥‥‥」
  ※ツッコミ不在
  モリィイイイイ!!!!
オージュ・ウォゲ「君からも 何かないの? 『奴の情に訴えて正気に戻す』的なヤツ」
ケンちゃん「はぁあ? えーと、えーと‥‥‥」
ケンちゃん「モリオン! ごめんね!  おウチに 一緒に帰ろっ!」
  モリリ‥‥‥
ケンちゃん「お父さんが言ってたけど 「ウチの会社の業績がいいのは  君たちパワーストーンのおかげ」だって!」
ケンちゃん「いつもありがとうね! ごめんね!」
オージュ・ウォゲ((あら?  このキッズ、いいトコの坊ちゃん?))
オージュ・ウォゲ((こんな夜に出歩いてるの、  大丈夫なのかなぁ))
オージュ・ウォゲ「よし、もうマジで早く終わらせよう‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「よぉし、お香で浄化した次はぁ ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「流水で浄化×2!」

〇川沿いの原っぱ
オージュ・ウォゲ「ほぅ、ちょうど 月も出て味方してくれるか」
  ※パワーストーンの浄化法の1つに
  『月光浴』があります
オージュ・ウォゲ「落ち着いたか? モリオン」
  モリィ‥‥‥‥
ケンちゃん「にしても、誰のせいでモリオンが 暴れたと思ってるんだよぉ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「お父さんのモノを勝手に 持ち出した君のせい」
オージュ・ウォゲ「私は、君の失くし物を見つけてあげた だけだもーん」
ケンちゃん「くぅっ‥‥‥!」
ケンちゃん「‥‥‥で?」
ケンちゃん「これ、元の原石に戻らないの‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」

〇空

〇一戸建て

〇飾りの多い玄関
お父さん「ケンちゃん! こんな時間に どこ行ってたんだ?!」
ケンちゃん「ご、ごめんなさい お父さん」
ケンちゃん「実は‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「実は、かくかくシカジカヘラジカ🫎でして」
お父さん「そうだったのか‥‥‥」
お父さん「まさか、ケンちゃんとモリオンが 駆け落ちしただなんて‥‥‥」
ケンちゃん「あん?」
ケンちゃん「‥‥‥ちょっと おじさん なんて説明したの?」
お父さん「‥‥‥しょうがない このモリオンは ケンちゃんに譲るよ!」
お父さん「ちょうど体積も増えて 強そうになって お得だしな!」
お父さん「ボディーガードとして いいかも!」
ケンちゃん「えぇ‥‥‥?」
オージュ・ウォゲ「ワンコの糞ほどしか なかったらしい モリオンの体積が、こんなに 増えたんだもんね!」
オージュ・ウォゲ「お得 お得!」
ケンちゃん「そ、そうかなぁ」
オージュ・ウォゲ「それはそうと、まさか ミーミートゥーの 社長さんとお話できるなんて‥‥‥」
  ※『ミーミートゥー』
   この世界の、有名な肉卸業者 兼 肉料理屋
オージュ・ウォゲ「毎日 お肉ありがとうございます!!!!」
オージュ・ウォゲ「ハムカツ 大好き!!!!!」
お父さん「おっ。お客様でしたか いえいえ、いつもありがとうございます!」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥ミーミートゥーのお肉の美味しさは パワーストーンのおかげもあるでしょうが」
オージュ・ウォゲ「1番は、やはり 企業努力の賜物だと思いますよ」
オージュ・ウォゲ「あまり 石に執着していると ケンちゃんに笑われますよ」
お父さん「は、はぁ‥‥‥」
ケンちゃん「おじさん‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「” お に い さ ん ”ね」

〇刑務所の牢屋
  〜で、現在〜
オージュ・ウォゲ「き、君は‥‥‥!」
  モリっ!
ケンちゃん「うわぁ‥‥‥本当に捕まってる」
オージュ・ウォゲ「ケンちゃん‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「モリオンも 元気そうで‥‥‥」
ケンちゃん「一連の魔物騒ぎ‥‥‥」
ケンちゃん「それにウチの牛や豚が襲われて 一時期 商売上がったりになったよ」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥そう」
ケンちゃん「肉の加工工場も壊されてさ」
オージュ・ウォゲ「うん」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥じゃあ、この嬉しい差し入れ カツサンドは どういう事?」
ケンちゃん「ウチの加工工場‥‥‥ 親父が物臭(モノグサ)なせいで 実は結構 オンボロだったんだよね」
ケンちゃん「でも、魔物に超壊されて 吹っ切れたのか 「新品にしよう」ってなってね‥‥‥」
ケンちゃん「オージュ・ウォゲの売り上げから 少し貰って、おNEW機械を買って‥‥‥」
ケンちゃん「生産性も質も上がりましたー!!」
ケンちゃん「あと、モリオ君のボディーガードバイトが めっちゃ儲かりました」
  モリッモリッ!
ケンちゃん「本当にあなたは‥‥‥ 極端な『いい事 悪い事』を運んできますね」
ケンちゃん「おじさん」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「人の人生を振り回すのが 好きな、 ただの愉快犯だよ」
オージュ・ウォゲ「おじさん は」

コメント

  • タイトルwww……とか思っていたら、もう出だしの「ご飯ですよー」なペット感覚なんなんですか飛ばしすぎです落ち着け!!
    ナキュキュがまた小学生だとか、なんかもうワンシーンワンシーンねじ込んでくる……!😂
    モリモリオンとかもう何なんですか、めっちゃ漫画で見たいんですけど?!(コスト高)(何故か自分は手ブロ漫画の感じで浮かんできます😌)。パワーストーンの小ネタがまさか見れるとはでフフッとしました😂

  • タイトルからもうツッコミが間に合わないw確かに魔法使うけどっw犬の運サイズのモリオンも良いサイズだが…更に大きくなられてモリモリオンご帰宅wそして終始楽しそうな先生…子供好きよね(笑)絶対にお兄さんと呼ばないケンちゃんと、呼ばせたい先生(笑)からの牢獄再開…大人ケンちゃんの先生への恨み節かと思いきやポジティブ展開…そして『おじさん』になった先生をケンちゃんが気にかけてくれてっ(泣)泣けた(泣)

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