塁と風花(脚本)
〇国立競技場
一山塁「ひゃ~、なかなかすごいところだな~」
一山塁「風花のためにも、気合入れてやらなきゃ!」
益子弓香「お待たせ~、今日は相当大変になりそうだよ~・・・稲妻姫が出るっていうからめちゃくちゃ客席チケットのところとか行列で・・・」
一山塁「満員御礼って感じですか?」
益子弓香「そ、それそれ。タマが来るまで私たちで頑張ろう」
一山塁「了解です!では・・・」
「スポーツ・ピース・パワー!!」
〇競技場のトラック
その頃、風花は・・・
華山風花(うええ・・・や、やっぱし緊張するな・・・あたしが出るってだけでこんなにお客さん来るのかよ・・・)
流石の稲妻姫と言えども満員御礼の中では若干ガチガチになっていた。
華山風花(お!やってんじゃん、塁と弓香さん)
華山風花(頼んだぜ、2人共!)
観客席警備や観客の誘導等で頑張る塁と弓香の姿を見て、風花は気合を入れ直した。
〇研究施設の玄関前
その裏で環は練習用具等のリストチェックをしていた。
益子環(よし、これで全部ですね。良かった・・・)
「この度は本当に申し訳ございませんでした!」
益子環「ったく、手間かけさせんやないわ!次やったら承知せんからな!!」
「は、はいぃ!」
「で、ではまた何かございましたらご連絡ください・・・」
益子環「了解や」
益子環「ふう、やっと終わりましたわ。すぐに塁さんと姉さんに合流しませんと。場所は・・・国立競技場ですね」
荷物等の確認、整理を終えた環は足早に2人との合流場所へ向かった。
〇施設の休憩スペース
伊吹先生は休憩室に居たが頭を悩ませていた。
伊吹・フランクリン・水樹(射場のやつ、寝坊して遅刻はないだろう・・・しっかりしてくれよ、まったく・・・)
なんとこのような大事な時に射場が寝坊して遅刻したのだ。
〇更衣室
休憩時間にて
「や、やっと休憩だぁ・・・」
伊吹・フランクリン・水樹「お疲れさん、大丈夫か?2人共」
ルビースラッガー「まあ、な、何とか・・・」
エメラルドスナイパー「あ、そういえば射場さんはどうしたんですか?連絡の時話してなかったのですが・・・」
伊吹・フランクリン・水樹「それがな・・・あいつヘマやらかしたんだよ・・・」
ルビースラッガー「何かあったんですか?」
〇国立競技場
「ええっ!?寝坊して遅刻!?」
〇更衣室
ルビースラッガー「そ、そりゃないよ射場さん・・・」
エメラルドスナイパー「しっかりしてよ、ほんとに~。通りであたしと塁ちゃんだけで前半やらなきゃいけなくなったわけだ・・・」
そこへ練習用具等の搬入や整備を終えた環と寝坊して遅刻した夏芽が合流した。
射場夏芽「ほ、本当に申し訳ございませんでしたあああ!」
ルビースラッガー「何やってるのよ、射場さん!こっちは私と弓香さんだけで大変だったんだよ!」
エメラルドスナイパー「あっ、タマ!待ってたよ!」
益子環「お待たせしました。って、射場さんも来ていたんですね?」
エメラルドスナイパー「タマはまあ、あっちの件があったからしょうがないけど、夏芽・・・大丈夫?」
射場夏芽「こ、今後気を付けます・・・」
益子環「で、午後の部は何時からですか?」
伊吹・フランクリン・水樹「14時からだ。夏芽と環は西側を、塁と弓香は東側を頼むよ」
「了解しました!」
一連の報告並びに連絡の後、伊吹先生は仕事に戻った。
益子環「夏芽さん、遅れた分取り返しましょう!」
射場夏芽「言われなくても!」
ルビースラッガー「じゃあ、私と弓香さんは先に行くね」
益子環「了解です。では・・・」
益子環「夏芽さん、変身しましょう!」
射場夏芽「ラジャ!」
「スポーツ・ピース・パワー!!」
〇競技場のトラック
午前で大活躍の風花は午後になってもその勢いは衰えなかった。
華山風花「おらああああああ!!」
華山風花(やれる!あたしはまだここで終わらない!!)
彼女の気迫と闘志が周りの選手や観客たちにも伝わった。
〇国立競技場
陸上競技大会は滞ることなく進行し、閉会までに至った。
「ふぇ~、や、やっと終わった・・・」
射場夏芽「そ、想像をはるかに超えてましたね・・・き、きつかった・・・」
「よう!お疲れ、みんな」
そこには大会を終えた風花の姿があった。
一山塁「お疲れ~、風花」
益子環「すいません、風花さん。合流が遅れてしまって・・・」
華山風花「いいっていいって。気にするな!おかげで助かったぜ!」
益子環「あ、報告ですけど塁さん、風花さん、夏芽さんの練習用具等、本日無事に届きました」
華山風花「お、サンキューな」
華山風花「っていうか午前中2人だけになっていたけど何があったんだよ?環は納得なんだけどナッツはどうした?」
それを聞いた塁と弓香は若干答えにくそうになった。
一山塁「そ、それ・・・い、言いにくいんだけど・・・」
益子弓香「あ、あのね・・・射場さんの遅れた理由がね・・・」
華山風花「ん?どうした?」
射場夏芽「ごめん、フー姉・・・寝坊した・・・」
風花はというと・・・
華山風花「お、お前・・・」
益子環(小学生みたいな理由で遅刻って・・・)
射場夏芽「あ、あれ?フー姉?」
華山風花「な・・・な・・・」
〇空
「ナッツのバカヤローがああああ!!!」
夕暮れ時の国立競技場の入り口付近に風花の怒号がこだまするのであった・・・
〇宇宙船の部屋
それから数日後、塁に異変があった。
一山塁「うう、地区大会に全国大会・・・気の休まる日が全然ないぃ・・・」
一山塁「し、したい・・・したいよぉ・・・みんな見てないしぃ・・・」
塁は服を脱ぎ、かごに入れると股間を指でこすり始めた
一山塁「あぁ・・・あ、あぁ・・・き、気持ちいい・・・」
しばらくこすっていたその時
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