第4話 事の発端(脚本)
〇雑誌編集部
大隅左衛門「何故だ、如月の衣装は切り裂いたはずだ」
早乙女亮「課長電話応対してくださいよ」
大隅左衛門「ウチはデザイン課、営業じゃないぞ」
〇学食
如月優香(はぁ~私ってダメな女)
早乙女亮「ここいいかな如月さん」
如月優香「どうぞ」
早乙女亮「どうしたの浮かない顔で」
如月優香「ウンまぁ・・・」
早乙女亮「そうだ、お土産有難う。パリはどうだった?」
如月優香「最高・・・」
早乙女亮「そうだよねパリコレもうまく行ったし・・・」
如月優香「最悪、思い出したくないわ」
早乙女亮「どうして?」
如月優香「実はあのデザイン私のじゃないの」
早乙女亮「えぇ盗作?だれの?」
如月優香「私の中にいるエリオット」
早乙女亮「大丈夫かい頭?」
如月優香「紹介するわエリオット」
エリオット姫「何だ急に呼び出して・・・」
早乙女亮「君がエリオット?」
エリオット姫「そうだ、よろしくな」
早乙女亮「一体どこから?」
エリオット姫「指輪を優香がはめると意識が入れ替わる仕組みなんじゃ」
早乙女亮「で、その間如月さんは?」
エリオット姫「指輪の中じゃ」
早乙女亮「どうしてこんな事に?」
エリオット姫「私に憑依した優香が我々の世界で不始末をしたからな」
早乙女亮「よくわかんないけど・・・」
エリオット姫「その挙句、優香はさっさとこちらの世界に戻り私は死んでしまった」
優香(えー信じられない・・・負けたの?)
エリオット姫「そうよアラ草原でね」
優香(ウソ・・・)
エリオット姫「だって、男爵は戦いの前の儀式をしなかったわ」
優香(そんなの・・・戦いは勝たなきゃ)
エリオット姫「そう言うなら優香、アンタがやってみなさいよ」
優香(もう異世界は十分よ)
早乙女亮「で、どうしようと?」
エリオット姫「私のバッドエンドを避ける為、優香を我々の世界に戻し逆に男爵を亡ぼす」
〇飲み屋街
大隅左衛門「くそ、面白くねぇ、何で派遣の如月がチーフデザイナーなんだよ」
アドルフ男爵「何処へ行った、エリオット・・・」
大隅左衛門「あれ?どうしたんだ俺」