エピソード7(脚本)
〇警察署の入口
・・・ようやく帰れる。
奏は、ぐったり疲れていた。
任意の聴取とはいえ、取り調べに近かった。
警察は疑っていたが、決定的な証拠がなかったのだろう。
気づけば、母からの着信が10件は下らなかった。
〇警察署の入口
奏は、すぐにコールバックをした。
・・・rrrrrrr
・・・・・・
出ない。
スマホの電源は切っていた。
・・・じゃんじゃん鳴らされるのはいつものことだ。
けれど、奏は何かいやな予感がした。
〇部屋の前
・・・いない。
・・・何だ?
窓ガラスが割れている。
〇本棚のある部屋
・・・実家に帰っても、母の姿はなかった。
まさか、何かあったんじゃ・・・
奏は、LINEを開いた。
かなこのチャットログが最初に現れた。
〇本棚のある部屋
奏は、かなこのLINEのパスワードをもう記憶させてしまっていた。
「・・・えっ?」
思わず声を出してしまった。
目を疑った。
・・・そこには、業務連絡と思しきメッセージが複数あった。
2~3日前のもの、昨日のもの。
かいじの他、LINEグループへの投稿もあった。
・・・出勤してるのか。
どうりで、職場からの連絡もなかった。
・・・tukiとのやり取りが、追加されている。
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