第一章 再会の春(脚本)
〇見晴らしのいい公園
美咲(幼少期)「本当に流れ星見れるの?」
颯馬(幼少期)「今日はペルセウス座流星群だからな。待ってればきっと見れるよ」
美咲(幼少期)「遼って物知りだね。でも難しい名前ばっかり覚えて、将来博士になるんでしょ?」
颯馬(幼少期)「うん、俺、天文学者になる。宇宙の星をもっとたくさん見たいんだ」
美咲(幼少期)「いい夢だね。遼なら絶対なれるよ」
颯馬(幼少期)「ありがとう」
〇見晴らしのいい公園
美咲(幼少期)「うわぁ、綺麗!」
美咲は流れ星を見ながら、そっと手のひらを合わせて、願いを心の中で唱える
颯馬(幼少期)「何をお願いしたの?」
美咲(幼少期)「・・・ひみつ。でも、いつか叶うといいな」
〇見晴らしのいい公園
二つ目の流れ星が流れる。遼は胸に手を当て、少し迷った後呟く
颯馬(幼少期)「俺のお願いは・・・大人になっても、美咲の隣で星を見ていられますように」
美咲(幼少期)「・・・・・・本当?」
颯馬(幼少期)「・・・うん」
美咲(幼少期)「嬉しい。絶対叶えようね、この夢を」
颯馬(幼少期)「うん!約束」
美咲(幼少期)「流れ星は消えちゃっても、このお願いと約束だけは、ずっと消えませんように」
2人の夢は、ここから始まる。キラキラと輝く星に見守られながら、まだ見ぬ未来に思いを馳せる