エメラルドスナイパー、誕生(脚本)
〇研究施設の玄関前
環の試合から数日後・・・
益子弓香「ほほう、ここかぁ・・・」
戦隊の本拠地に益子環の姉、弓香が来ていた。
益子弓香「はてさて、リーダーの子は一体どんな人物なんだろうか・・・楽しみだな~」
〇新緑
益子弓香(ましこゆみか)20歳。東京都内の大学に通う大学生で益子環の姉である。
小中高とバレーボール部所属で大学に入学後も社会人のバレーボールサークル等に参加してその実力を発揮している。
特に彼女は最強クラスの攻撃力を持っていると言われている。スパイクの正確さ、破壊力は抜群。
得点力の高さで国際大会でも大活躍だ。ファンから付けられた二つ名は『コート上の女銃士』である。
〇研究施設のオフィス
一方その頃
華山風花「というわけで塁、ごめん!」
一山塁「そうだったんだ!お姉さんが戦隊に入りたいと言い出して、環ちゃんが即決でOK出した、と」
益子環「塁さん、申し訳ございません。私が勝手に決めてしまい・・・」
一山塁「いいっていいって。で、そのお姉さん、今日来るの?」
益子環「そうですけど・・・って、あっ!来ました!こちらですよ!」
益子弓香「いやぁ、どうもどうも〜。うちの可愛い妹が世話になっています〜」
一山塁「!?この方、バレーボール日本代表経験者で『コート上の女銃士』と言われている益子弓香さんじゃない!」
益子弓香「お、私のことを知っていたとは。ありがたいですな。そちらも噂は聞いてますよ、球界のジャンヌダルク一山塁さん♪」
一山塁「正確には高校野球界のですけどね・・・でもまあ、ご存知いただけるなんてありがたい限りですよ。まさか貴方が環ちゃんの姉とは」
益子弓香「まったくだよ・・・あ、変身アイテムこれだよね?」
一山塁「わざわざありがとうございます。変身方法は・・・」
益子環「あ、私が教えたので大丈夫ですよ」
一山塁「お、ありがとう環ちゃん」
益子環「姉さん、変身やってみます?ここで」
益子弓香「のった!」
益子環「では、いきますよ!」
益子弓香「オッケー!では・・・」
息を整えた後、2人は変身した。
「スポーツ・ピース・パワー!!」
〇仮想空間
「アームドアップ!!」
〇研究施設のオフィス
サファイアシューター「弾ける水しぶき!美麗たる水流の放物線、サファイアシューター!」
エメラルドスナイパー「萌える草木!百発百中緑の弾丸、エメラルドスナイパー!」
エメラルドスナイパー「!これが、私・・・?」
サファイアシューター「姉さん、お似合いですよ」
エメラルドスナイパー「えへへ、ありがと!」
一山塁「すごい、本当に変身できた!」
華山風花「コート上の女銃士がエメラルドスナイパーか・・・解釈一致ってやつだな!」
エメラルドスナイパー「言うね~!」
一山塁「ふふっ、2人共やるじゃない。それなら、私だって・・・!変身した姿を見せてあげますよ!」
一山塁「風花、変身よ!」
華山風花「おう!」
「スポーツ・ピース・パワー!!」
〇仮想空間
「アームドアップ!!」
〇研究施設のオフィス
ルビースラッガー「悪球一発、炎の一撃!ルビースラッガー!」
トパーズライトニング「雷鳴一発、轟く疾走!トパーズライトニング!」
エメラルドスナイパー「おー、似合うじゃん2人共。てか、戦隊ってあと何人いるの?」
ルビースラッガー「これで戦隊メンバーは4人、残りはあと1人ですね」
トパーズライトニング「いよいよそこまで来たか・・・」
サファイアシューター「宝石と五輪を合わせた感じなのでしょうか?この戦隊は」
ルビースラッガー「そういうこと!どんな人が入るんだろう?色々とデータを集めなきゃ」
と、その時。伊吹先生からの通信が入った。
ルビースラッガー「あ、伊吹先生からの通信だ。ちょっと失礼」
エメラルドスナイパー「あたしたち4人への仕事かな?前にタマの試合で風花がやっていたような感じだよね?」
サファイアシューター「そうですよ」
ルビースラッガー「はい、何でしょうか?伊吹先生」
「すまないね、いきなり。環の姉が加入して最初の仕事が入ったので通信入れさせていただいたよ」
「今回はサッカー協会からサッカー選手権大会の試合での観客席での警備をお願いしたいと連絡が来たんだよ」
ルビースラッガー「分かりました。で、いつでしょうか?」
「来週の日曜日だけど、予定とか大丈夫かい?」
ルビースラッガー「あー、私は大丈夫ですけど、他のみんなにも確認しますね。来週日曜日にサッカー選手権での観客の警備ですね。分かりました」
「会場の場所も送るから確認しといてよ。じゃあ、失礼」
ルビースラッガー「ありがとうございます」
トパーズライトニング「で、連絡って?」
ルビースラッガー「皆さん、来週日曜日って予定あります?」
トパーズライトニング「あたしはなんもないけど・・・」
サファイアシューター「同じく・・・」
エメラルドスナイパー「ないけど、なんかサッカー選手権大会が行われるらしいという情報を後輩から仕入れたんだけど・・・」
ルビースラッガー「あ!ナイスタイミングです!」
サファイアシューター「!ということはそのサッカー選手権大会の会場でのお客様の警備とかそのような仕事ですか?」
ルビースラッガー「そういうこと!来週日曜日にそれをやるよ」
エメラルドスナイパー「了解!とりあえず現地集合かな?」
トパーズライトニング「そうっすね。確か試合開始は14時・・・」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)