アンダーグランド

黙々倫敦(もくもくろんろん)

エピソード3 死にそう(脚本)

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〇開けた交差点
  闇の中をうっすらと灯りが灯っている夜
二階堂不比等「クッ」
伊吹凱「今度は逃がさねぇかんなぁぁぁ!!」
二階堂不比等「なんでかち合うんだよ!!」

〇車内
嶋野一輝「こっちは先回り・・・」
  無線から報告がきた
「警視庁より各局、東長市にて指定暴力団「傘」とのミッション発生、周辺の──」
嶋野一輝「あれミッション状態にまで発展してんのか!?」
嶋野一輝「場所は・・・」
嶋野一輝「・・・近い!?」
  嶋野は1度車を道路脇に停めた
嶋野一輝「ミッションってことは既に銃撃戦が発生してるってことだ」
嶋野一輝「聞いてたか!!伊吹!!」
嶋野一輝「ここから近い!!一旦そいつは諦めてこっちも加勢に行くぞ!!」
  嶋野が無線に向かって叫ぶ
伊吹凱「まってくれ嶋野ちゃん!!もうすぐ追いつきそう!!」
嶋野一輝「そいつはいつでも捕まえ・・・」
  伊吹が話す時、無線越しに何か聞こえてくるのに気づいた
嶋野一輝「おい、今の音はなんだ?」
嶋野一輝「お前今・・・」
嶋野一輝「お前今どこいんだ?」

〇ゆるやかな坂道
  鋭い銃声が響く
二階堂不比等(なんだ・・・?近くで花火でもやってんのか!?)
伊吹凱「今は真っ直ぐ北上中」
嶋野一輝「じゃあこっちがいる場所より近いじゃないか!?」

〇廃倉庫
  銃声が幾度となく響き渡る工場前、パトカーの影に隠れながら隙を狙うSAT隊員がいた
仁香々谷讃奈「クソっ上は何を考えてるんだ!!」
仁香々谷讃奈「周囲の警官集めたところで足でまといになるだけだ、それにこっちは機関銃で戦っているんだぞ!!」
堀殄嘉「まあまあここで怒っても仕方ありまへんから」
堀殄嘉「讃奈はん」
仁香々谷讃奈「殄嘉は黙ってろ!!」
堀殄嘉「そもそも今上にいる人間は実戦経験ないんやから仕方ない」
仁香々谷讃奈「副作用ないんだからこっちもギャング共の最新兵器、「ビアー」の服用許可が必要だ」
堀殄嘉「例の薬使ったギャングは手に負えまへんからな」
  仁香々谷は拡声器を使って工場内部の人間に伝える
仁香々谷讃奈「オイ!『傘』の連中だって事は分かってんだよ!伊那!!てめぇもどうせいんだろーが!!」
堀殄嘉「ちょ讃奈はん!?」
仁香々谷讃奈「早く投降して楽になれやオラ!!!!」
堀殄嘉「そんな感情的にならんくても・・・」

〇倉庫の裏
  その頃工場裏
二階堂不比等「グッ・・・」
  フェンスを越え工場側姿勢を崩しながら落ちる
二階堂不比等「痛ってぇ・・・」
伊吹凱「おい待てそっちは今・・・」
二階堂不比等「まだ追ってくんのか!?」
伊吹凱(やばい今工場に入ったら──!!!!)
  凱もフェンスを越え工場に入ろうとする
「おい!お前ら何やってる!!何もんだ!!」
伊吹凱「ゲ!?SAT裏手にもいるやん!?」
伊吹凱(まあそりゃそうだろうな)
  不比等はその隙に工場内部に入る
伊吹凱「あっ!!ちょ」
堀殄嘉「どうした!なんの騒ぎだ・・・」
堀殄嘉「!?」
堀殄嘉「あんた何もんや!!!!」
  SAT隊員が一斉に銃口を向ける
伊吹凱「待って待って待って!!」
伊吹凱「俺警察警察!!」
  凱が警察手帳を見せようとする
堀殄嘉「とりあえず動くな!!騒がしいやっちゃのう」
伊吹凱「俺第1機動捜査隊の伊吹凱だから!!」
堀殄嘉「待ってろ確認する」
伊吹凱「そんな事してる暇ねぇって!!」
伊吹凱「今ガキが一人工場に入ってっちゃったんだよ!!」
堀殄嘉「なに──!?」
堀殄嘉「まずいな・・・」
  殄嘉の元に無線が入る
堀殄嘉「とりあえず第1機動捜査隊に伊吹凱という人間がいることは確認出来た。警察手帳を出せ」
伊吹凱「はいこれ」
堀殄嘉「・・・よし」
堀殄嘉「でガキが一人入ってったのは本当か?」
伊吹凱「ああ」

〇古い倉庫の中
二階堂不比等「グッ・・・なんなんだ一体!」
  プチュン
  サイレンサー特有の音がした後に何かが不比等を貫いた
二階堂不比等「は」
  不比等は人息付く暇もなく倒れた
???「あれ?こいつ・・・」

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