AIのアイコ

ぽんたろう

第9話『重み』(脚本)

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〇総合病院
花村大河「覚悟か」
花村大河「もしかして、俺は生半可な気持ちで アイナちゃんに会ってるのかな」

〇病室
雪島アイナ「今日も来てくれたんだね」
花村大河「うん」
花村大河「今日は入院服なんだね」
雪島アイナ「検査がしやすいようにね」
花村大河「やっぱり体調悪いの?」
雪島アイナ「むしろ、体調いい日の方が少ないかな」
雪島アイナ「大河くんに会うために頑張って 検査受けたり薬飲んでるんだよ」
雪島アイナ「体調が悪いと会わせてもらえなくなるから」
花村大河「俺なんかで良かったのかな」
花村大河「女の子とかの方が良かったんじゃない?」
雪島アイナ「そんなことないよ」
雪島アイナ「男子とか女子とか関係なく 大河くんが良かった」
花村大河「それなら、良かった」
雪島アイナ「今日は何の話をし・・・・・・」
雪島アイナ「コホッ! コホッ!」
花村大河「アイナちゃん!」
雪島アイナ「ゴホ! ゴホ!」
花村大河「誰か!」
花村大河「ナースコール!」

〇病室
大内加奈子「アイナちゃん、大丈夫!?」
大内加奈子「吸入器!」
雪島アイナ「ハアハア」

〇大きい病院の廊下
看護師「あなたのおかげで助かりました」
花村大河「あ、いえ」
看護師「でも、今日のところは お引き取りしていただいていいですか?」
花村大河「分かりました」

〇総合病院
花村大河「元気そうに見えていても やっぱり病気なんだよな」
花村大河「本当に面会なんてしていいのかな 変な病気とか移したりするかもしれないし」

〇男の子の一人部屋
花村大河「アイナちゃんからだ」
花村大河「通話か」
雪島アイナ「もしもし」
花村大河「アイナちゃん、体調は平気?」
雪島アイナ「うん。だいぶマシになったよ」
雪島アイナ「せっかく来てもらったのに、ごめんね」
花村大河「いや、こちらこそごめん」
雪島アイナ「なんで、大河くんが謝るの?」
花村大河「俺、アイナちゃんが苦しそうになった時 パニックになっちゃったし」
花村大河「すぐに対処できなかった」
雪島アイナ「そんなことか。気にしなくていいよ」
雪島アイナ「私、慣れっこだし、大河くんが すぐにナースコール押してくれたから 先生たちもすぐに来れたんだよ」
雪島アイナ「ありがとね」
花村大河「うん」
雪島アイナ「ねえ、大河くん」
花村大河「なに?」
雪島アイナ「お願いだから、もう会わないとか言わないで」
花村大河「それは・・・・・・」
雪島アイナ「今日の私見たら 慣れてないと引いちゃうのも分かるよ?」
雪島アイナ「お願いだから、もっとお話ししてほしいな」
雪島アイナ「私に何かあっても 誰も大河くんを責めないから 責任感持たなくていいよ」
花村大河「・・・・・・」
花村大河(俺にできる覚悟って何だろう)
花村大河「分かったよ」
花村大河「また会いに行くよ」
雪島アイナ「ありがとう」
花村大河「今俺に出来ることは」
花村大河「彼女の話し相手になるだけ」
花村大河「それで本当にいいのかな」

〇病院の診察室
大内加奈子「検査の結果が出ました」
雪島千砂「どうでしたか?」
大内加奈子「言いづらいことですが」
大内加奈子「検査結果から見て、病状は悪化しています」
大内加奈子「ご家族として、心づもりはしておいていただいた方がいいかもしれません」
大内加奈子「私たちに出来ることは 彼女の望みを出来るだけ 叶えてあげることです」
雪島千砂「はい」

次のエピソード:第10話『アルバム』

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