AIのアイコ

ぽんたろう

第2話『花村』(脚本)

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〇教室
数学教師川田「次のページ開いて」
花村大河(朝、アイコに挨拶したけど反応なかったな)

〇仮想空間
  おはよう
「・・・・・・」

〇教室
花村大河(寝てたのかな)
数学教師川田「次の問題を花村君」
数学教師川田「やってくれないか?」
花村大河「あ、えっと」
花村大河(やばい 聞いてなかった)
宮森「先生! 俺、その問題やりたいです!」
数学教師川田「積極的で素晴らしい」
数学教師川田「では、宮森君やってくれるかな」
宮森「うす」
花村大河(かばってくれた?)

〇学校の校舎

〇教室
花村大河「昼休みか」
宮森「花村、飯一緒に食おうぜ」
花村大河「う、うん。いいよ」

〇体育館の裏
宮森「ここだったら、落ち着いて食べれるな」
花村大河「そうだね」
花村大河「・・・・・・」
花村大河「そういえば、数学の授業の時、ありがとう」
宮森「気にすんなって」
宮森「困った時はお互い様だろ?」
花村大河「あ、うん」
宮森「それよりも、考え事でもしてたのか? 真面目な花村ならあれぐらいの問題答えられたよな」
花村大河「ちょっとハマってるアプリがあって」
宮森「どんなやつ? 教えてくれよ」
花村大河「えっと」
宮森「へえ、AIの試験アプリか」
宮森「楽しそうだな」
花村大河「なんか、メッセージ届いた」
花村大河「アイコからだ」

〇仮想空間
アイコ「返事遅くなって、ごめんね」

〇体育館の裏
宮森「おお、すげえ。話しかけてきた」
花村大河「でしょ?」

〇仮想空間
  何してたの?
アイコ「朝は色々とやることがあるんだよね」
アイコ「そっちは何してるの?」
  クラスメイトと昼ごはん中
アイコ「クラスメイト?」
  そう
アイコ「ヤマダさんは学生だったんだ」
  そうだよ
アイコ「ふーん」
アイコ「じゃあ、今度からヤマダくんって呼ぶね」
  あ、うん
  アイコは? 職業あるの?
アイコ「私はAIだから、特に何もないよ」
  無職か
アイコ「職業AI」
  なんだ、そりゃ

〇体育館の裏
宮森「すげえ、結構ちゃんと会話が出来るんだな」
花村大河「自分もここまで喋ったのは初めてだよ」
花村大河「昨日はすぐに会話が終わっちゃったし」

〇仮想空間
アイコ「じゃあ、私、用事あるから行くね」
  了解

〇体育館の裏
宮森「面白かったよ、見せてくれてありがとな」
花村大河「こちらこそ」

〇男の子の一人部屋
花村大河「よし、家に戻ってきたことだし」
花村大河「アプリやってみるか」

〇仮想空間
アイコ「・・・・・・」
  おーい
アイコ「あっ」
アイコ「さっきぶり」
アイコ「ねえねえ」
  なに?
アイコ「学校楽しい?」
  普通かな。どうして?
アイコ「だって、ここ何もないから退屈なんだもん」
アイコ「飽きてくるんだよね」
アイコ「だから、教えてよ」
アイコ「学校のこと」
  まあ、いいけど
アイコ「何の授業が好き?」
  歴史かな
アイコ「へえ、一緒だ」
  女の子で歴史好きって珍しいね
アイコ「だって、世界史とか勉強してると 旅行した気分味わえるし」
  そういう考え方あるのか
アイコ「ねえ」
  なに?
アイコ「放課後って友達と遊んだりするの?」
  ・・・・・・
アイコ「どうしたの?」
  友達いない
アイコ「でも、今日はクラスメイトと 昼ごはん食べたんでしょ?」
  いや、あくまでクラスメイトだし
アイコ「もしかして、コミュ障?」
  うん
アイコ「私と一緒だ」
  どこがだよ
アイコ「私はコミュ障だよ」
  嘘つけ
アイコ「ねえねえ、他にも話聞かせてよ」
  いいよ

〇男の子の一人部屋
花村大河「もう夕方!?」

〇仮想空間
アイコ「あっ、夕飯の時間だ」
  時間決まってるんだな
アイコ「規則正しい生活が健康の秘訣だよ」
  年寄りくさいな
アイコ「そうだね」
アイコ「今日は楽しかったよ ありがとね」
  こちらこそ
  また明日
アイコ「また明日・・・・・・」
アイコ「会えたらいいね」

〇男の子の一人部屋
花村大河「なんか最後変なこと言ってなかったか?」

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