第7話(脚本)
〇基地の廊下
クロト「な、皆殺し!?」
クロト「ち、ちょっと待ってくれ、お前そんな事言うような奴じゃなかっただろ!?」
マイ「そんなの関係ない・・・! 邪魔者は・・・全部殺す!」
マイ「喰らえ、〈フレイムタワー〉!!!」
瓶の魔物「ヴゥゥ・・・」
クロト「な、なんて威力なんだ・・・。 マイの何処にそんな力が・・・」
マイ「・・・うぅ・・・。 足りない・・・まだ・・・足りない・・・」
クロト「足りない・・・!? 一体何が足りないんだ──」
???「〈オブリビオン〉」
マイ「う・・・何だか・・・眠く・・・」
クロト「マイ!?大丈夫か!?」
???「・・・今はそっとしてあげて下さい」
クロト「マスター? マイに何を・・・」
ロア「・・・マイさんの記憶を消したのです。 あの記憶は・・・思い出してはいけない記憶なので」
クロト「思い出してはいけない記憶?」
ロア「はい、あの記憶を完全に思い出してしまえば・・・マイさんは私達の敵と化してしまうのです」
クロト「敵!?どういう事だ!?」
ロア「・・・実は・・・マイさんの両親は・・・〈ナイトメア〉の研究者だったのです」
ロア「そして彼等はマイさんをアンデッドの王へと改造しようとしていたのです」
クロト「そうだったのか・・・」
クロト「ん?なら・・・マイの言っていた「両親が殺された」というのは?」
ロア「・・・私の知人がやったのです」
ロア「そして彼はマイさんのウイルスを取り除き、私に託したのです」
ロア「そしてその際記憶も一緒に消したのです。 人格がアンデッドの王になってしまわぬ様に・・・」
クロト「なるほど・・・だからあの時記憶が無かったんだな・・・」
クロト「それで、マイをどうするんだ?」
ロア「記憶を消したのでしばらくは大丈夫でしょう、とりあえず部屋に運んであげて下さい」
ロア「後・・・この事はマイさんには秘密にして下さい」
ロア「また記憶を思い出してしまうかもしれませんからね」
クロト「分かった、約束しよう」
〇男の子の一人部屋
マイ「・・・」
マイ「ハッ・・・。 あれ・・・何か悪夢を見てた様な・・・」
マイ「一体あれは何だったんだろう・・・」
マイ「あ、クロト・・・! ごめん、僕・・・」
クロト「・・・気にするな」
マイ「え・・・?」
クロト「あのガスに巻き込まれて倒れたんだろう? 大丈夫、その位の事故は誰にでもある」
マイ「そうだったんだ・・・。 あの時の記憶が曖昧で上手く思い出せなかったから助かったよ」
マイ「・・・ごめんね、魔物を倒そうとして逆にやられちゃって」
クロト「いいんだ、お前が無事で良かった・・・」
クロト「・・・あ、そうだ。 これだけは伝えておこう」
クロト「マイ、俺達はお前の味方だからな。 それだけは忘れないでくれ」
マイ「クロト・・・ありがとう」
〇基地の廊下
一方その頃
アミレー「・・・どうやらこっちには居ないみたいだ」
デュラン「そうみたいだな。 なら向こうに居るんじゃないか?」
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マイの過去を知ってしまったクロト。責任重大ですね……。
そんな最中、ナイトメアのライトレス現る……!
命を吹き込んでくれてありがとうと語るドールの言葉。その名前からして恐らく正体は……。
続きを楽しみにしてます!