エピソード32(脚本)
〇施設の廊下
GH兵「待て!」
GH兵「怪しい人物を追っている。 シャワー室の前に追い込むので応援を頼む」
〇無機質な扉
ケイト「行き止まり?」
「おい。観念して出てこい」
ケイト「ここまでかな」
〇無機質な扉
武装した兵士たちが集ってくる。
GH兵「どこに行った?」
GH兵「確かにここに追い込んだはずだ。 ビビってログアウトしたんだろう」
GH兵「念のため周囲をくまなく調べろ」
〇高層階の部屋
広川継人「そろそろいいかな」
ギアを装着する継人。
〇無機質な扉
GH兵「な! 貴様、どうして」
ケイト「げ、まだいたの!?」
慌てて銃を構える兵士。
しかし、ケイト、すかさず後ろに回り込んで首をチョップする。
GH兵「う・・・」
ケイト「あぶないあぶない」
ケイト「他に見られてないよね?」
〇謎の部屋の扉
ギャロップ「オラァ!」
バキッ
ジール「ひ、ひいい」
ジール「も、もう止めてくれ。 何でも言うことを聞くから」
ギャロップ「あ? 何だそりゃ。もっと耐えろよ。 お前がそこの部屋でやってきたこと、忘れたとは言わせねーぞ」
ジール「わ、私はビリー様に命令されて・・・」
ギャロップ「オラァ」
バキッ
ジール「ぐうう」
ギャロップ「俺は今からその部屋に用があるんだよ。 鍵はどこだ?」
ジール「そんなことしたら、ビリー様に・・・」
ギャロップがジールの腕を締める。
ジール「うああ」
ギャロップ「一本行っとくか?」
ジール「出します! 出しますから!!」
ジール「こ、これでどうか」
ジールの腕を掴み引きずっていくギャロップ。
ジール「え?」
ギャロップ「お前も一緒に行くんだよ」
ジール「か、勘弁してください・・・」
〇上官の部屋
手に持ったウィスキーを一口なめるビリー。
ビリー「最近、酒がまずいんだ」
チャド「・・・はい?」
ビリー「俺は美味い酒が飲みたいんだよ」
チャド「・・・はあ」
パリーン
手に持ったグラスを割る。
ビリー「あいつらが酒をまずくしている。 俺はどうしてもあいつらを許せんのだ」
チャド「・・・あい・・・つら?」
窓に向かってゆっくりと歩くビリー。
ビリー「見ての通り、今キュービアには、GHの各支部から兵士が集結している」
チャド「正門周辺にやけに兵士が多かったのはそのためだったんですね」
ビリー「今の俺を満足させられるのは、勝利の美酒だけだ」
チャド「・・・・・・」
ビリー「GHの総力を持って、憎きAGUAのいるポルティアを叩くことにした」
チャド「・・・それは、いつ決行されるのでしょうか?」
チャド「?」
ビリー「今からだ」
〇巨大な城門
正門の前には多くの兵士達がスタンバイしている。
〇謎の部屋の扉
ジール「ああ・・・これでもない・・・ではこれか」
ケイト「警備兵達は撒いたよ。今のうちに」
ギャロップ「だとよ。さっさと開けろ」
ジール「ひい。は、はい・・・」
ガチャ
〇拷問部屋
ケイト「クリス!」
クリス「・・・・・・」
ケイトが口を解こうとクリスに触るとビリビリっと電流が流れる。
ケイト「わっ」
ギャロップ「まさか、今までずっと電流を流し続けてたのか!?」
ジール「ひ、ひい。 ビ、ビリー様にログアウトさせるなと申しつけられていたので・・・」
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