超機剣聖レイセイバー

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

第1話「ご都合主義ヒーロー参上!」(脚本)

超機剣聖レイセイバー

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

今すぐ読む

超機剣聖レイセイバー
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇地球
  第1話
  「ご都合主義ヒーロー参上!」

〇東京全景
  ここは日本。
  変わらぬ平和な日々が続く国────
  ────不景気で貧困に喘ごうが
  ────迷惑な観光客が暴れようが
  ────母親が子殺しを同情されようが
  とにかく・・・世間が平和と言えば
  平和なのだ、いいね?

〇男の子の一人部屋
榊翔太(サカキ・ショータ)「オレは榊翔太(サカキ・ショウタ)!!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「どこにでもいる、普通の・・・」

〇ホストクラブ
翔太の母「旦那の稼ぎでホストに貢ぐの最高〜〜!」
「Foo〜〜〜☆」

〇男の子の一人部屋
榊翔太(サカキ・ショータ)「普通の・・・」

〇シックなリビング
翔太の父「翔太ァ!!!!!!ほら箸箸箸ィ!!!!!!!! 箸の持ち方ぁ!!!!!!!!!!」
翔太の父「なんだその目は!!!!!!面貸せゴラァ!!!!!!」

〇男の子の一人部屋
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・訂正、闇深ぇわオレ」

〇空

〇見晴らしのいい公園
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・もうすぐ、親が離婚する まあ当然だ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「だがどちらに付いて行ってもオレは・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・はあ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「昔の深夜アニメみたいに、突然女の子が現れて二人きりで同居とかないかな・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「ああいうアニメって大体親いねーし・・・」

〇空

〇見晴らしのいい公園
榊翔太(サカキ・ショータ)「なっ、なんだあれ・・・UFO!?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「人が降りてきた!?」
ルーナ・アルテミア「・・・・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)(おっぱいでけえっ!!!!!!!!)
ルーナ・アルテミア「・・・あっ」
ルーナ・アルテミア「あらあらぁ〜!」
ルーナ・アルテミア「ようやく見つけましたぁ〜! あなたが榊翔太くんね?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「えっ!?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「お、お姉さん? なんでオレの名前知って・・・」
ルーナ・アルテミア「あっ、そうだったわぁ まずは肝心な事を話さないと〜」
ルーナ・アルテミア「私(わたくし)、ルーナ・アルテミアと 申します♡」
ルーナ・アルテミア「ルティア星出身の、銀河系文明連合所属の環境監査官で・・・」
ルーナ・アルテミア「有り体に言うと、宇宙の平和を守るエージェント、といった所でしょうか〜」
榊翔太(サカキ・ショータ)「は、はあ・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)(おっぱいがでかい上に 一々甘ったるい声で話すなぁ・・・)
榊翔太(サカキ・ショータ)「えと・・・宇宙人って事ですよね? それがなんで俺の名前を・・・」
ルーナ・アルテミア「あっ、そうでしたぁ その事なんですが・・・」
ルーナ・アルテミア「うぅーん・・・どこから話そうかしらぁ」
榊翔太(サカキ・ショータ)(う、動くたびにおっぱいが揺れてる・・・ これアニメ化したらすげーだろうなあ)
ルーナ・アルテミア「ええと、結論から言うと・・・」
ルーナ・アルテミア「・・・この地球に危機が迫っていて、救えるのが翔太くんだけなんです」
榊翔太(サカキ・ショータ)「はい・・・?」

〇東京全景
ルーナ・アルテミア「これは、銀河系の文明に共通して起こる事なのですけれどぉ・・・」
ルーナ・アルテミア「文明が惑星外に進出する少し前まで発展すると、惑星に人間の負の感情を増幅させ、自滅させようとする存在が現れるんです〜」
ルーナ・アルテミア「私達はそれを『不快獣(ふかいじゅう)』 と呼んでいるんだけれど・・・」
ルーナ・アルテミア「不快獣を放置すればその文明は滅びてしまいます〜 それを未然に防ぐために私のようなエージェントが派遣されているんですよ〜」

〇見晴らしのいい公園
榊翔太(サカキ・ショータ)「地球の危機だってのはなんとなく解ったけど・・・それとオレに何の関係が?」
ルーナ・アルテミア「不快獣と戦うには、私達は専用の武器を使うのですが・・・」
ルーナ・アルテミア「その武器を扱うには、現地の素質を持った人の協力が必要不可欠なんです・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・それが俺、と?」
ルーナ・アルテミア「は〜い♪その通りですよぉ♪」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)(というか、何でオレの名前知ってたかについては答えてなくね・・・?)

〇渋谷のスクランブル交差点
一般人「くそっ、また信号機が赤だ! 急いでるのに〜!」
???「ふふふ、ふふふのふ・・・!!」
一般人「ん?」
  不快獣・シグナルガ
不快獣・シグナルガ「キシャハハハハ〜!人間が渡ろうとする度に信号を赤にして渡れなくしてやる〜!」
一般人「かっ・・・怪獣だああーー!!!!」

〇見晴らしのいい公園
榊翔太(サカキ・ショータ)「あっ・・・あれが不快獣!? マジモンの怪獣じゃんか、あんなの!!」
ルーナ・アルテミア「ああっ、ついに不快獣が・・・!!」
ルーナ・アルテミア「翔太くん、もう迷ってはいられないわぁ! 私と一緒に戦ってくださぁ〜い!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「はあ!?何でそんな・・・いや適性があるからだけど!!」
  ────その刹那
  翔太の脳に、雷がごとき速さで
  思考が走った──────

〇不気味
榊翔太(サカキ・ショータ)「現実はアニメや漫画とは違う だからここは、戦いを拒否して日常に変えるのが令和の子供の取るべき選択肢」
榊翔太(サカキ・ショータ)「そも・・・冷静に考えたらわかる話だ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「父親は家庭内でしかデカい顔ができない DV男・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「母親は子供を助ける所か、家の金を着服するホス狂い・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「オレが戦う事を拒否して日常に帰ろうとも、待っている日常がこれじゃまともな大人にはまずなれない」
榊翔太(サカキ・ショータ)「いや、そもそも大人になるまで生きていられるかすらかなり怪しい」
榊翔太(サカキ・ショータ)「でも、こちらは?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「世界を救えばヒーローになれるし、 それを公表できなくても、あの日常に帰るよりはずっとマシなメンタルになるハズだ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「それに・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「このルーナって人は優しい 少なくとも、悪人ではない」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・それに、おっぱいも大きいし」
榊翔太(サカキ・ショータ)「なら、取るべき選択肢は・・・」

〇見晴らしのいい公園
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「わかった、オレ奴と戦うよ」
ルーナ・アルテミア「翔太くん・・・!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「その代わり!!!!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「オレのママになってくれませんか!!!!」
ルーナ・アルテミア「────────────!!!!!!!!」
  ────そも、
  ルーナが翔太を知っていたのは、
  素質のある人間なので
  以前からマークしていたからである
  当然、そのカスのような
  家庭環境も知っているわけで・・・
ルーナ・アルテミア「はぁ〜い!よろこんで〜!」
  契   約   成   立

〇渋谷のスクランブル交差点
不快獣・シグナルガ「ぐはははははは!地球はこれまでだ!」
不快獣・シグナルガ「・・・・・・ん?」

〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「こ、ここは・・・?」
ルーナ・アルテミア「ここが、対不快獣用戦闘メカ レイセイバーのコックピットですよぉ」
ルーナ・アルテミア「操縦の仕方は自動学習で教えてくれますから とにかくぶちかましちゃって〜!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「そりゃいいや!行くぞっ!」

〇渋谷のスクランブル交差点
不快獣・シグナルガ「なんだ貴様!?このシグナルガ様の邪魔をするつもりか!!」
不快獣・シグナルガ「ならこれでも喰らえ!破壊光線ー!!」
不快獣・シグナルガ「ば、バカな無傷だと!?」

〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「お前の力はそんなもんか!! ならこっちから行くぞ!!」
ルーナ・アルテミア「武装セレクト〜!」

〇渋谷のスクランブル交差点

〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「エネルギー刃、展開〜!!」

〇渋谷のスクランブル交差点

〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「さあ翔太くん、今よ〜!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「レイジング・ざああーーーん!!!!」

〇渋谷のスクランブル交差点
不快獣・シグナルガ「ば、馬鹿なああっ・・・!!」

〇黒背景
  ・・・で
  
  その後まあ
  
  色々と
  
  様々な事が
  
  ありまして・・・

〇法廷
  家庭裁判所
裁判長「つーわけで、 双方子育ては無理だと判断しましたので、両親は親権を剥奪」
裁判長「榊翔太くんは、これからルーナ・アルテミア女史の養子となりまーす」
「ちょっと待てええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ルーナ・アルテミア「ええ〜?何か不満でもありますか〜? 元ご両親の二方〜」
翔太の父「不満も何もあるかァ!!!!!! そもそも誰だお前は!?!?!?!?」
ルーナ・アルテミア「だから〜何度も言ってるじゃないですか」
ルーナ・アルテミア「SNSの交流で知り合って彼の家庭環境を見て居ても立っても居られなくなった海外の若き女実業家のルーナ・アルテミアですよぉ〜」
榊翔太(サカキ・ショータ)(地球に住むための仮のプロフィールとはいえ・・・かなり盛ったなぁ)
翔太の父「うるさい黙れ!!!!わけのわからん奴な事には変わりないだろうが!!!!!!」
翔太の母「そうよ!!私の子供を返して!!!!」
翔太の父「わ、私の?俺のだろうが!!!!アバズレが!!!!」
翔太の母「何よ!!!!DV男のくせに!!!!!!!!」
ルーナ・アルテミア「ご安心を、二人とも ”お父さんでもお母さんでもありません” ので〜」
「なん・・・っ?」
ルーナ・アルテミア「そもそも・・・」
ルーナ・アルテミア「教育と称して憂さ晴らしのために暴力を振るうような男と・・・」
ルーナ・アルテミア「そんな暴力に晒される子供を守ろうとせず、夜遊びにふける女・・・」
ルーナ・アルテミア「そんな男女に任せていたら、子供なんて一年もしない内に天国に帰っちゃいますからね〜」
ルーナ・アルテミア「そんな人達に親の資格なんてあると思いますか〜?血縁だけで親になれると思ったら大間違いですよ〜?」
榊翔太(サカキ・ショータ)(目が笑ってない・・・ 相当キレてるぞ・・・)
ルーナ・アルテミア「ともかく・・・今後”うちの子”に 近づこうものなら何のためらいもなく法的手段による実力行使に出ますので〜」
「ひいっ・・・・・・・・・!!」
ルーナ・アルテミア「うふふ〜それぐらい”お母さん”として 当然ですので〜♪」
裁判長「これにて閉廷!!」

〇明るいリビング
榊翔太(サカキ・ショータ)「こうして・・・オレはこの手のアニメでありがちな”何故か両親が不在の環境” になったワケで」

〇空
榊翔太(サカキ・ショータ)「地球の平和を守るために戦う日々が始まったのでした!」

〇黒背景
  次回へ続く

次のエピソード:第2話「梅雨はモーイヤ!」

成分キーワード

ページTOPへ