いつまでも笑顔で!私たち、ミラクルマジカルガール!(脚本)
〇学校の校舎
今日は、桃子たちの通う小学校の卒業式の日。その日は快晴となった。
森月正彦「麻衣さん、ちゃんと笑顔で6年生を送り出してくださいね」
桜の花にはまだちょっと早いが、温かい太陽の日差しが降り注ぎ、鉄棒の上では冬眠から覚めた天道虫が日向ぼっこしている。
榎木麻衣「ええ。私、思うんです。感慨深いものもあるのかなと」
森月正彦「そうですね。僕のかつての教え子との交流も続いてます」
榎木麻衣「私も、かつての教え子から手紙が来ることがあるんです。今日で私の受け持つ生徒とサヨナラするのは、寂しいです」
森月正彦「それじゃあ、頼みますよ」
榎木麻衣「はい・・・・」
榎木麻衣(私もこの1年間、いろいろあったわ・・・)
森月正彦(僕だっていろいろあったな・・・)
〇教室
そしてここは6年1組の教室。黒板には、下級生たちが描いた絵が書かれている。
榎木麻衣「みなさん、今日は卒業式です。有終の美を飾りましょう」
三村泰「分かりました」
茂木しおん「きちんとお礼を言いますね」
面々は、各自準備を整えた。
冬元茜音(卒業アルバムも楽しみね)
秋月萌黄「今日で小学校とお別れなんて、さみしいわ・・・」
夏木藍衣「元気出して。笑顔でさよならしないと!!」
大久保樹「桃子、お前とずっと一緒だよ」
春野桃子「樹くん・・・」
夏木藍衣(まるで恋人同士ね)
榎木麻衣「そろそろ行きましょう」
メンバーは、先生に先導され出発した。
〇体育館の中
開始5分前になると、在校生、保護者が静々と入場した。
冬元莉子「いい晴れ舞台になりそうね」
冬元紀彦「そうだな」
やがて開始時間となり司会の女性が厳かに挨拶をした。
ただいまより、第〇回、中央小学校の卒業式を執り行います。卒業生が入場します。拍手でお迎えください。
拍手が鳴り響く中、卒業生たちが入場した。
井波つかさ(おめでとうございます)
三村まこと(お兄ちゃんたちだ!)
三村泰(まこと、これからもがんばれよ)
八代亜美(しっかり頑張るわ)
やがて、卒業生は着席。卒業式がスタートした。
ただいまより、卒業式を始めます。一同ご起立ください。
まずは国歌を全員で合唱した。次に記念品の紹介、学事報告が行われ、卒業証書授与となった。
代々木宏(はい、卒業おめでとう)
三村泰(ありがとうございます)
茂木しおん(ちゃんと受け取れたわ)
江口充(受け取れたぞ)
かくして、全員が卒業証書を受け取るまで、かなりの時間が費やされた。
春野桃子(ちゃんと受け取ったわ。パパ、見てくれたかな?)
津川俊也(あとは最後まで気を抜かずに頑張るぞ)
卒業証書の授与が終了すると、校長先生からのお話があった。
代々木宏「卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。この小学校で過ごした思い出は、きっと皆さんにとって一生の思い出になるでしょう」
その次に、教頭先生からのお話と、PTA会長からのお話があった。
和久井絵里「卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。小学校生活はいかがでしたか?」
津川俊也(楽しかったです)
飯塚歩夢(楽しかったです)
その次に、教育委員会からのご挨拶、来賓の紹介、祝電の披露があった。
大久保美来(結構市議会議員さんからも来てるのね)
大久保昭雄(そうだね。中学校の校長先生や教育委員会の皆様もいるぞ)
そして卒業生による別れの言葉となった。
春野正幹(桃子、がんばれ)
卒業生が全員起立し、面々が練習の成果を披露していると、すすり泣きが聞こえ始めた。
加古浩「今振り返ると、様々な思い出がよみがえってきます」
津川俊也「小学校の入学式では、何もかも大きくてびっくりしました」
脇田こころ「小学生になって最初の学芸会では、「人魚姫」の劇をやりました」
夏木藍衣「1年生になって最初の運動会では、「メロディーマーチ」を踊りました」
久保田彩「2年生の時、遠足で山に登った時は、1年生を引率していきました」
加古浩「3年生になり、クラス替えがありましたが、新しい友達もできました」
平井博也「4年生になり、初めてのクラブ活動があった時、いろいろあって迷いました」
大久保樹「そんな時でも、先生や上級生がいろいろサポートしてくれました」
春野桃子「社会科見学では東京港へ行き、港で働く人の様子を勉強しました」
秋月萌黄「5年生の時、スキー教室ではいっぱいゲレンデを滑れることができました」
いよいよ、最高学年の6年生
冬元茜音「最高学年となったことで責任も重大になりました」
平井博也「修学旅行では、鎌倉と江ノ島に行き、水族館などを楽しみました」
大久保樹「今振り返るといろいろな思い出がありました」
夏木藍衣「そんな私たちを、時に優しく、時に厳しく指導してくれた先生方、」
平井博也「ここまで大きく育ててくれたお父さん、お母さん、ありがとうございました」
ありがとうございました
卒業生たちは、思いを込めて校歌を歌った。おそらく、もう二度と歌うことは彼らにとってないだろう。
続いて在校生による、贈る言葉となった。
小山田莉嘉「卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます」
おめでとうございます
在校生たちは感謝の気持ちを伝えた。
井波つかさ「これからは、良き下級生のお手本として引っ張っていきます」
在校生たちは、歌も送った。「大空が迎える朝」だった。
脇田こころ「在校生の皆さん、温かい言葉と歌をありがとうございます」
北山美咲「会場の皆さん、6年生とのお別れが近づいてきました」
黒田彩子「みんなで「ビリーブ」を歌いましょう」
飯塚歩夢「皆さん、私たちは多くのことを学んで、今日この学校を巣立っていきます」
江口充「さあ、夢を抱いて飛び立とう」
卒業生は「旅立ちの日に」を歌い上げた。歌い終えると、司会者が挨拶をした。
これを持ちまして、卒業式を終了します。卒業生が退場しますので、拍手をもってお見送りください。
榎木麻衣(出発しますよ)
中央のスピーカーから、静かに「蛍の光」が流れ始めた。卒業生が一人また一人と立ち、担任の引率で外へ向かう。
秋月俊(萌黄が来るよ)
秋月輝子(立派だったわよ)
夏木翼(藍衣、よかったぞ)
通路の両側には在校生が並び、紙で作った花びらを振りかけた。
春野桃子(うまく話せたわ)
〇教室
体育館を出た卒業生たちは校庭で記念撮影をし、教室に戻り、担任の先生と最後のお別れをすることに。
三村泰「記念撮影、ちゃんとできたね」
茂木しおん「そろそろ先生も来るわ。卒業アルバムも楽しみね」
やがて教室に先生が登場した。
榎木麻衣「皆さん、卒業式お疲れさまでした。これより卒業アルバムを配布します」
アルバムの中には様々な写真が入っていた。
大久保樹「6年間、いい思い出だったなぁ」
春野桃子「私もそう思うわ」
メンバーは寄せ書きをしたり、連絡先を交換したりした。
榎木麻衣「卒業証書ですが、これから配るケースに入れて持ち帰って下さい」
榎木麻衣「PTAと教育委員会からのお祝いの記念品も忘れずに持って帰って下さい」
そして先生は最後の言葉を述べた。
榎木麻衣「皆さん、6年間の小学校生活は楽しかったですか?」
大久保樹「最高でした」
夏木藍衣「いろんな事件とかがありましたが、いい思い出です」
春野桃子「これからもここで学んだことを忘れないようにします」
榎木麻衣「それはいいことですね。そうそう、私の連絡先も配布しますね」
先生は、連絡先を書いたメモを配った。
榎木麻衣「時々手紙を出して近況を教えてくださいね」
秋月萌黄「わかりました」
冬元茜音「私は、妹のことを応援していきます」
春野桃子「それからこれは私たちからのプレゼントです」
大久保樹「受け取ってください」
桃子たちは、先生に花束と寄せ書きを渡した。
榎木麻衣「皆さん、私は本当にうれしいですよ。時々、手紙を書いたりしてくださいね」
感動のあまり涙する榎木先生。
榎木麻衣「夢を抱いて飛び立ち、中学生になっても自分の良さを発揮し、勉強、部活に全力で励んでほしいです・・・」
春野桃子「先生のこと、卒業しても忘れません」
大久保樹「お元気でいてください。森月先生と助け合ってください」
榎木麻衣「私も皆さんを忘れません。夢を抱き、まだ見ぬ未来へ向かって進んで下さいね。これが私からの最後の言葉です」
「はい!」
生徒たちは言った。
榎木麻衣「では皆さん、さようなら!いつまでもお元気で!」
「先生もお元気で!さようなら!」
こうして、卒業生たちは先生とお別れをしたのだった。
〇学校の校舎
校舎の外では保護者が待っていた。
春野正幹「桃子、卒業おめでとう。有終の美を飾れたね」
春野桃子「パパ、来てくれてありがとう」
春野正幹「桃子のランドセル、捨てないで取っておくよ」
春野桃子「パパ、大好きだよ!」
春野正幹「先生、娘がお世話になりました。写真、いいですか?」
榎木麻衣「構いません」
春野正幹「じゃあ、行くよ!」
榎木麻衣「春野さん、中学生になっても、時々顔を出して近況報告してくださいね」
春野桃子「わかりました」
夏木翼「藍衣、よかったぞ」
夏木藍衣「兄さん!」
夏木翼「非番だったから駆け付けたんだよ」
大久保美来「樹、卒業おめでとう。中学生になっても頑張って!」
大久保樹「ああ!これからも俺を応援してくれよ」
大久保美来「桃子ちゃん、樹とも今後、よろしくね」
春野桃子「おばさん・・・」
大久保樹「桃子、保育園の時の約束、覚えてる?「お前は将来俺のお嫁さんだ」って約束」
春野桃子「うん!覚えてるわ。私、樹君とずっと一緒にいる!大好きだよ!」
大久保樹「俺もだよ!」
大久保美来「すっかり恋人同士ね」
秋月輝子「なんだか、響、雄二の卒業式を思い出すわ」
秋月俊「そうだね、輝子ちゃん」
秋月輝子「涙ぐみながらもうまく話せたわね、萌黄」
秋月萌黄「私、ちゃんと先生にお礼を言えたわ」
秋月俊「えらいぞ」
冬元紀彦「卒業おめでとう。今夜はレストランに行くよ」
冬元茜音「ありがとう」
三村泰「有終の美、飾れたよ」
「卒業おめでとう」
三村里香「6年間、どうだった?」
三村泰「友達もできて最高だったよ」
三村純一「中学でもがんばれよ」
三村泰「うん!」
卒業生は小学校に別れを告げた。
〇リサイクルショップの中
昼過ぎ。そしてここはいつものショップ。
春野桃子「じゃじゃーん!卒業証書でーす!」
ドクター・クワイエット「卒業おめでとうございます」
ジョイン「卒業アルバム、見せて!」
夏木藍衣「いいわ」
ファイン「文集、見てもいい?」
夏木藍衣「構わないわ」
ハートフル「小学校生活で培った思い出はきっと永遠よ」
秋月萌黄「そうね」
ジョイフル「しかし、俺らもチアフルキングダムに帰らないといけないな」
冬元茜音「ジョイフルさんたちとサヨナラするの、寂しいわ」
グレートフル「泣くんじゃないよ。君たちは常に笑顔を絶やさずに頑張ってきたじゃない」
ジョイフル「弟のお前に言われるとはな・・・・」
グレートフル「そりゃ兄さんを支えてきたからね」
デライト(閉店セールも終了したし、ここを去る準備はできてる。チアフルキングダムに戻るのは辛いが、最後まで頑張らなきゃ)
クライ「俺はチアフルキングダムに行ったら罪滅ぼしする。お前らも中学という名の新世界で頑張りなよ」
大久保樹「ああ」
クライは改心し、和解したようだ。
〇大樹の下
旅立ちの日がやってきた。
グレートフル「いよいよだよ」
スマイリー「ああ」
春野桃子「チアフルキングダム、どんなところかしら?」
ジョイ「里帰りとなるけど、桃子ちゃんとお別れは辛いな」
メリー「大丈夫よ。離れていたって永遠に友達よ」
夏木藍衣「いろいろあったけど、楽しかった気がするわ」
ドクター・クワイエット「私はチアフルキングダムに戻ったら、また医師としての仕事を再開する所存です」
デライト「僕も精進します」
ジョイフル(父上、母上、元気でいればいいけど・・)
秋月萌黄「なんか、どきどきするわね」
冬元茜音「そうね」
大久保樹「俺は桃子たちと共闘できてよかったよ」
春野桃子「私もそう思うわ」
「じゃあ、ワープホールを出すわね!」
メンバーは、ワープホールへと飛び込む。
〇闇の要塞
メンバーは、チアフルキングダムに到着した。
春野桃子「かなり荒れ果ててるわね・・・」
クライ(これほどの被害を与えた以上、俺は浅はかだった)
ジョイフル「父上、母上は無事だろうか・・・・」
ドクター・クワイエット「すっかり、荒廃しましたね」
大久保樹「とにかく、元に戻ればいいんだけどな」
その時だった。
〇カラフル
ハピネス「ご安心ください、私たちが何とかします」
「女神さま!」
「できるんですか?」
「お任せください。元通りにしてあげます」
ハピネスたちは魔法をかけ始めた。
〇闇の要塞
〇西洋の城
〇魔王城の部屋
〇城の会議室
〇魔界
〇美しい草原
〇荒地
〇菜の花畑
〇荒廃した街
〇西洋の街並み
〇西洋の城
ハピネス「これで元に戻りました」
春野桃子「信じられません!」
ピース「これも、あなたたちのおかげであります」
春野桃子「そういってくれると嬉しいです」
「さあ、中に入ってください」
春野桃子「わかりました」
ジョイフル「俺らも本来の格好でいくか!」
ラプチャー「お任せあれ」
ジョイフル「久しぶりに着れたよ」
グレートフル「しっくりくるね」
ハートフル「ホントね!」
デライト「はい!」
ピースフル「ミラクルマジカルガールの皆さんも是非!」
「ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
面々は城の中へ入っていく。
〇謁見の間
そしてここはチアフルキングダムの城内。
グラッド王「ジョイフルたちではないか!」
ブライト妃「本当にそうなの!?」
チアフルキングダムの女剣士「無事でよかったです」
チアフルキングダムの騎士「おかえりなさい!」
ジョイフル「ああ!俺らは無事だ。こいつらがいたからな!!」
「ミラクルマジカルガールが、ダークランド壊滅に奮闘してくれたんです」
チアフルキングダムの騎士「素晴らしいですな!」
グレートフル「彼女たちならこちらに。ほら、あいさつして。僕らの父上と母上にあたる、チアフルキングダムの王様とお妃様だよ」
チアフルスマイル「わかったわ」
「王様、女王様、お会いできてうれしいです、私たち、」
「ミラクルマジカルガールです!」
ジョイフル「こいつらがダークランドを壊滅させたんだ。俺が目を付けただけのことはある」
グラッド王「よくやってくれたな、さすがはわしらの長男だ」
グレートフル「僕らは人間界でその子たちと結託してダークランドを倒しつつ、人間界でいっぱい勉強してきたよ」
ブライト妃「ハートフル、無事だったのね・・・・」
ハートフル「お母様、お父様・・・・・」
グラッド王「とにかく彼女たちをたたえ、ハートフルとデライトの結婚のお祝いもせねばならんな」
王室のスタッフ「ダークランドのボスの処分は?」
グラッド王「とりあえず拘束するしかあるまいな」
クライ「陛下、どうか拘束だけは勘弁を。私は彼女たちのお陰で浅はかさに気づいたんです」
グラッド王「もしお前さんが真向に生きていくならお前さんを拘束せぬ。その代わりわしに忠誠すること」
クライ「感謝の念に堪えません・・・」
グラッド王「よかろう。じゃあ、この国の総理大臣になってくれぬか?この国の政治をお前さんに託したいのじゃ」
クライ「私がですか?」
グラッド王「さよう。内閣を組成するんじゃ。わしら王室は象徴として残す形じゃ」
クライ「感謝いたします!」
ブライト妃「それじゃあお祝いしないとね。明日実施よ」
〇洋館のバルコニー
次の日。お城のバルコニーではお祝いが行われた。
グラッド王「いや~、わしは大感激だ」
王室のスタッフ「スマイリーさん、王室スタッフとして奮闘してくださいね」
スマイリー「うれしいです」
ドクター・クワイエット「王室専属医師への昇格、うれしいものです」
メリー「王室専属占い師になれてうれしいわ」
ブライト妃(ハートフルが女王になるのも楽しみね)
「ありがとう!」
グレートフル「今日から僕が君のパートナーだ」
ジョイ「うれしいよ」
ジョイフル「お前たち、よかったな。王冠とティアラももらえて!」
チアフルスマイル「なんか、うれしいわ」
チアフルナイト「俺にとっても誉れ高いよ」
チアフルシック「私もうれしいわ」
チアフルポップ「なんだかお姫様になった気分ね」
チアフルエレガント「本当ね」
「1年間、お疲れ様」
チアフルスマイル「ありがとう。私も最高だったわ」
〇謁見の間
夕方になり、彼らにとってお別れの時が来た。
ジョイフル「いよいよ、お別れだな」
春野桃子「あ、パフュームやブレスレットが消えていくわ!」
大久保樹「俺のソードやライト、ステッキまで消えてくじゃないか!」
秋月萌黄「ウォッチも消えちゃったわ」
夏木藍衣「たまげたわ」
冬元茜音「これって・・・」
グレートフル「役目を終えたんだ。これらは永久にお城で保管されるのさ。広間に君たちの銅像も建てられたしね」
夏木藍衣「そういえば魔法で建てられたわね」
デライト「未来永劫厳重に管理される予定だよ」
ハートフル「これからも笑顔を絶やさずに頑張ってほしいわ」
春野桃子「私、ジョイフルさんたちと別れたくない!」
ジョイフル「俺らもお前らと別れたくないが、俺らはチアフルキングダムでの使命があるんだ」
ハートフル「どんなに辛くても、笑顔を絶やさないでいればきっといいことがあるわ」
ジョイン「さっきの王冠とティアラ、大切にしてね。私たちとの思い出なんだから」
ファイン「写真も大切にとっておいてね」
春野桃子「わかったわ」
ジョイン「じゃあ、ワープホール出すわね」
ワープホールに入る桃子たち。
ジョイフル「元気でな!」
ハートフル「中学生になっても頑張るのよ」
春野桃子「わかったわ。みんなも元気でね」
大久保樹「じゃあな!」
夏木藍衣「辛くなったらみんなとの想い出を思い出すわね」
冬元茜音「ジョイフルさんたちも元気でね」
秋月萌黄「ファイン、ジョイン、1年間楽しかったわ!さようなら!」
「さようなら!元気でね!」
やがてワープホールは消滅した。
ジョイフル「行っちゃったな」
グレートフル「僕らも笑顔を絶やさずに励んでいこうよ」
ジョイフル「だな」
グラッド王「あの子達がいたからわしらは救われたのじゃよ」
ジョイフル「ああ」
〇白い校舎
やがて、4月。彼女たちは中学生になった。
春野桃子(大人)「中学生活、頑張るわ!」
夏木藍衣(大人)「別の学校からの来た人と仲良くなれるかしら?」
秋月萌黄(大人)「中学生になってイメチェンしたの。かわいい?」
冬元茜音(大人)「似合ってるわ、萌黄」
大久保樹(大人)「中学生活、わくわくするよ」
平井博也「だな」
メンバーは胸を弾ませ、中学生活を始めた。
三村泰「中学生活、勉強も頑張らなくちゃ」
〇教室
そしてここは桃子達の教室。
伊藤貴子「皆さん、入学おめでとうございます。私はこの1年1組の担任の伊藤貴子です。担当教科は国語です。よろしくお願いします」
春野桃子(大人)「よろしくお願いします」
春野桃子(大人)(ジョイフルさんたち、頑張ってるかな?)
〇城の会議室
そしてここはチアフルキングダム。
クライ「ではこれより閣議を始めるとしよう」
クライは総理大臣として奮闘していた。
〇謁見の間
グラッド王「そろそろお前も結婚を視野に入れないとな」
ジョイフル「ああ、そうするよ」
ブライト妃「グレートフルもね」
グレートフル「ハートフルに続くよ」
〇城の廊下
ハートフル「もし私が女王様になったら、ちゃんとフォローしてくれる?」
デライト「ああ。ちゃんとフォローする」
〇華やかな広場
ジョイ「また咲き乱れてるね」
ジョイン「昔のようにきれいに咲いてるわ」
ファイン「本当ね」
〇明るい廊下
入学式終了後。
三村泰「僕は吹奏楽部に入る計画だよ」
平井博也「僕はパソコン部かな」
大久保樹(大人)「実は俺もパソコン部に入るよ」
冬元茜音(大人)「私は写真部にしようかしら?」
夏木藍衣(大人)「バスケ部に入る計画よ」
春野桃子(大人)「藍衣ちゃんらしいわ。私は手芸部よ」
秋月萌黄(大人)「私はダンス部ね」
メンバーは、期待に胸を膨らませるのだった。
〇一戸建ての庭先
夕方。
春野桃子(大人)「樹君、中学生活、一緒に頑張っていこうね!」
大久保樹(大人)「ああ!勉強もな!今のうちから予習復習すれば勉強もスムーズにいくはずだしな」
春野桃子(大人)「そうこなくっちゃね」
大久保樹(大人)「これからもずっと一緒だ」
春野桃子(大人)「そう来なくっちゃ!」
二人は笑いあった。
〇女の子の部屋
その夜。
春野桃子(大人)「それじゃ、寝ようかしら。お休みなさーい!」
〇カラフル
その日、桃子は夢を見た。
春野桃子(大人)「ジョイフルさん!」
ジョイフル「久しぶりだな。元気にやってるか?」
春野桃子(大人)「もちろんよ。新しい友達もできたわ」
ジョイフル「それはよかったな。俺らとの約束は覚えてるか?」
春野桃子(大人)「常に笑顔を忘れないことでしょ?」
ジョイフル「ああ!チアフルキングダムも、元通りの平和な世界だ。お前も頑張れよ」
春野桃子(大人)「うん!」
〇白い校舎
翌日。
「おはよう!」
「おはよう」
冬元茜音(大人)「本格的な授業が始まるわね」
夏木藍衣(大人)「きっちり勉強しないと!」
秋月萌黄(大人)「部活も頑張るわ」
大久保樹(大人)「だな!」
春野桃子(大人)「それじゃ、今日も張り切っていきましょう」
こうして桃子たちは中学生活を満喫するのだった。
江口充(僕だって楽しむさ。部活は演劇部に入るしね)
〇可愛い結婚式場
そして15年の月日が流れた。
〇結婚式場の入口
大久保樹(大人)「出発だ、桃子」
春野桃子(大人)「そうね」
〇結婚式場の階段
ハッピーウェディング!
そう、桃子と樹は結婚したのである。
夏木藍衣(大人)「桃子ちゃん、結婚おめでとう。素敵よ」
春野桃子(大人)「ありがとう!」
三村泰「BGMは僕が手掛けた歌だよ」
大久保樹(大人)「シンガーソングライターになったんだもんな!」
三村泰「そうだよ。僕が手掛けた新曲だよ。カップリングも含め、今日のために作ったんだよ」
春野桃子(大人)「すごいじゃない!」
秋月萌黄(大人)「姉さまや兄さまも来てくれたのね!」
秋月雄二「ああ。俺は英語力を生かしてビジネスマンとして頑張ってるぜ。大学時代にイギリス留学して正解だった」
秋月響「私は女優で、高卒後演技を学んだの。萌黄、アイドルとして頑張ってるわね」
秋月萌黄(大人)「もちろんよ」
秋月響「この前なんか洋画の吹き替えにチャレンジしたわ」
秋月萌黄(大人)「すごいわね。私は子供向け番組とかに出てるわよ」
冬元あこ(大人)「ケーキ、間に合ってよかったわね」
冬元茜音(大人)「そうね」
冬元姉妹は、パティシェとして奮闘している。
平井博也「幸せにな!」
大久保樹(大人)「ああ!」
江口充「僕には分かってたさ、樹。お前と春野が結ばれるって」
大久保樹(大人)「そうだよな・・・」
春野桃子(大人)「私だってそう思ってたのよ」
そして、ブーケトスとなった。
大久保樹(大人)「ブーケトス、頑張ってね」
春野桃子(大人)「うん!」
桃子はブーケにキスをした。
春野桃子(大人)「それっ!」
冬元あこ(大人)「私!?」
ブーケをゲットしたのは、あこだった。
春野桃子(大人)「お姉ちゃんとも仲良くね!」
冬元あこ(大人)「はい!」
大久保樹(大人)「これからも2人でいような」
春野桃子(大人)「うん!」
二人は幸せいっぱいだった。
おしまい
色々と思う事が沢山あって一度に書くのは大変なので、とりあえずこれだけは言っておきます。
完結おめでとうございます。
そして桃子ちゃん、樹くん。おめでとう。👏