エピソード31(脚本)
〇訓練場
〇訓練場内
大勢の訓練生と共に走る2人。
教官「おい、お前たちもっと気合い入れろ! 基礎値を上げねばいつまで経っても戦場には出れないぞ!」
ギャロップ「チャドの野郎、サボりやがって」
ケイト「チャド、本当に1人で大丈夫かな」
ギャロップ「人の心配してる暇なんかねーぞ。 こっちはこっちでミスできねーんだからな」
ケイト「・・・わかってるよ」
〇宿舎
〇無機質な扉
門番「何の用だ?」
チャド「ビリーさんに呼ばれまして」
手に持った電子ブックを開いて確認する。
門番「入れ」
〇上官の部屋
門番「ビリー大将は外出中につき、中で待てとのことだ」
チャド「はあ・・・」
門番「俺は外にいる。何かあったら呼べ」
チャド「・・・・・・」
録音機を取り出して机の下にそっと引っ掛けるチャド。
チャド「あとは、お2人に連絡をすれば完了」
チャド「意外と簡単でしたね」
〇訓練場内
ギャロップ「ハァ、ハァ、、、。 あーくそ、あの教官、少しは加減しろっつーの」
ピコーン
ケイトの腕時計に『完了』の文字が浮かぶ。
ケイト「ギャロップ」
ギャロップ「ああ、チャドのやつ。 上手くやったみてーだな」
ケイト「次は、僕たちの番だね」
ケイト「教官!」
教官「なんだ」
ケイト「僕たち、来週のテストに向けて勉強しなくちゃならないのでログアウトします」
教官「ん? お前もか?」
ギャロップ「あ、ああ。えっと、俺も実は高校生で」
教官「もっと高校生らしいアバターにしろ」
わっはっは
周囲に笑いが起きる。
〇謎の部屋の扉
〇施設の廊下
ギャロップ「てめえ、俺に恥かかせんじゃねー」
ケイト「いいじゃない。上手く抜け出せたんだから」
〇謎の部屋の扉
〇施設の廊下
ケイト「ナイスタイミング!」
ギャロップ「ああ」
〇謎の部屋の扉
ジールが鍵をかけている。
GH兵「ジール様、危ない!」
カランッカランッ。
ジール「ひいい」
音の正体はジュースの缶であった。
GH兵「誰がこんなものを」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)