秋が運んできたもの(脚本)
〇大きい研究所
合宿も終わり、すっかり秋の景色になったある日
魚沼蒼奈「えっと、これがこの部屋で、この部屋には・・・」
拠点に運び込まれた大量の荷物のリストを見ながらその荷物の運び込みの部屋を確認している蒼奈であった。
魚沼蒼奈「こんなになるとは思わなかったわ・・・私の考えが甘かったようね」
〇宇宙船の部屋
魚沼蒼奈「ふう、これでやっと全部終わったわね・・・」
朝から大量の荷物と格闘していた蒼奈はクタクタでフリースペースに向かい、休憩していた。
魚沼蒼奈「ふぅ、戦隊ヒロインも大変ね・・・特訓や合宿、コスチュームなど色々とやらなければならないものがあるし・・・」
魚沼蒼奈(誰もいないし、あのマシンの試運転をしようかな?)
魚沼蒼奈「あら、メール?空ちゃんは急用のため休みね・・・分かったわ」
そこへ
天沢茜「やっほー、蒼奈」
桐生アンジェ「お待たせ~!というかすごい量の荷物だったようね」
加嶋尊「お待たせ、蒼奈。ごめんね、1人で大量の荷物をお願いしちゃって。大丈夫?」
魚沼蒼奈「ええ、大丈夫よ。あ、さっき空ちゃんから急用ができたので今日来れないってメールが来たわ」
天沢茜「そうなんだ、了解」
加嶋尊「了解、私もメール受けたわ」
桐生アンジェ「分かったわ。ところで、何でいきなりここに来てほしいとメールしたの?」
蒼奈は新しく用意したマシンの試用に協力して欲しい事を3人に話した。
〇ライブハウスの入口
一方空はとあるライブハウスに来ていた。
鷲宮空「ここだって言っていたわね・・・よし」
空はギターを携えて中へと入っていった。
実は中学時代に空はバンドを組んでいたが高校に入ったら新しいことに挑戦したいという理由でバンド活動をやめていた。
しかし、メンバーの要望を受けて、毎回ではないがバンド活動に参加することになった。
今日、空はそのメンバー達との顔合わせに向かったのだ。
〇ライブハウスの控室
鷲宮空(久しぶりだな、ここに来るの・・・)
???「来たね、空」
鷲宮空「お、この声は・・・」
烏丸ミア「来たか・・・待ってたよ、空」
烏丸ハミィ「ど、どうも。お久しぶりです・・・」
鷲宮空「久しぶりね、烏丸姉妹」
中学時代、空は烏丸ミア・ハミィ姉妹と共にバンド「若葉コスモ」として活動していた。
空と烏丸姉妹の妹ハミィのWギターでDTMでの作曲並びにPA担当をしているのが烏丸姉妹の姉ミアである。
烏丸ミア「悪いね、いきなり呼び出しちゃって。同級生たちから1日限りでいいから若葉コスモのバンド活動を見たいって言われてね」
鷲宮空「それで私を呼んだというわけね」
烏丸ハミィ「そういうことです・・・うう、不安になってきましたぁ」
烏丸ミア「相変わらずだな、ハミィ。本当にあんたは人見知りだからな」
烏丸ミア「でも、空もいるし2人が揃えばこわくないだろ、な?」
鷲宮空「そうよ、ハミィ。みんなが楽しみに待っているんだし。さ、行きましょ」
烏丸ハミィ「ミア姉さん、空・・・」
烏丸ハミィ「分かった、私・・・やるよ!」
ギターを手に、ハミィと空は1日限りの復活ライブのステージに向かった。
〇ライブハウスのステージ
鷲宮空「若葉コスモ、1日限りの復活ライブに来てくれてありがとー!!」
烏丸ハミィ「イェーイ!みんな盛り上がってる~!?ハミィと空がこのライブで最高のギター演奏を見せてあげるよ~!最後までよろしくね!」
空とハミィのギター、ミアのPAが合わさり若葉コスモの1日限りの復活ライブが催された。
〇ライブハウスの入口
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