夢の中で逢いましょう

貴志柚夏

はじまり(脚本)

夢の中で逢いましょう

貴志柚夏

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〇女の子の部屋
八神 るり「うっさいなあ・・・・・・休日なんだから・・・・・・」
八神 るり「学校じゃん!」
  今日は火曜日。土、日、月と休みだったので、曜日感覚がおかしくなっていたのだ。

〇明るいリビング
八神 るり「起こしてよお」
母「ちゃんと起こしましたあ」

〇女の子の部屋
八神 るり「よし、これでオッケー!」

〇住宅街
  五月の爽やかな風が吹く。
八神 るり「間に合うかなあ」

〇学校の廊下
  なんとか間に合いそうだ。
八神 るり「あ!」

〇教室
八神 るり「間に合った? 先生、セーフですか?」
先生「アウトだな。とりあえず席に座れ、八神」
八神 るり「は、はい・・・・・・」
  私は八神るり。月澄中学校の三年だ。
  私はいつも学校に来るのが遅い。理由は夜中までアニメを観ていたり、夢小説を読んでいたりするからだ。
  そのせいて寝る時間が遅くなり、寝坊する、ということだ。しょうがない。だって推しはかっこいいのだから。
  私の推しは「青空の中で君と」というアニメの主人公、水無月 碧くんだ。
  碧くんは同じ中学三年生で、私は約二年、片思いをしている。だけど相手はアニメキャラ。
  会えないし、話せない。親も
母「ちゃんとした恋をしようよ」
  友達は
友達「おかしくない?」
  と言ってくる。

〇グラウンドの水飲み場
  外を見た。木は鮮やかな緑。校庭では五十メートル走をやっている。

〇教室
刃向先生「八神」
  と三学年の先生の中で一番怖い刃向先生に注意された。
八神 るり「すみません・・・・・・」
  クラスメイトは石のように動かなくなった。

〇教室
先生「進路希望調査を行います。来週の火曜日までに出すように」
八神 るり「進路なんてまだ決まってないな。まだ五月なのにこんな紙が配られるのか」

〇教室
「さよならー」
友達「一緒に帰ろう」
八神 るり(早く帰りたいな)
  今日、母が布団を洗って干してくれたからだ。いつもと違い、ふかふかして暖かいお日様の香りがする布団で寝たいからだ。
八神 るり「ちょっと用事があるから一緒に帰れないんだよね。また後で帰ろう!」
友達「分かった! またね!」

〇明るいリビング
八神 るり「ただいまー」
母「おかえり」
母「布団洗ったからね。もうセットしておいたよ」
八神 るり「はーい」

〇女の子の部屋
  制服のままで布団に飛び込んだ。
  気持ちがいいので、私はすぐに寝てしまった。

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