サマータイム戦隊ヒロイン/5人の欲望(脚本)
〇大きい研究施設
夏のある日のこと。蒼奈の親が用意してくれた施設でクロスクインテットは合宿を行うことにした。
魚沼蒼奈「荷物よし!さて、みんなが来るまでに施設内の把握等しておきましょう」
魚沼蒼奈(しかし、このようなところを提供してくれるなんて・・・お母さまには後で感謝しなくては・・・)
天沢茜「え〜と、このあたりだよね?」
桐生アンジェ「そうね。それにしても蒼奈から合宿がしたいなんて出るとはね・・・って、ここじゃない?」
天沢茜「あ、ここだ。って・・・デカっ!!この施設を私たち5人だけで使えるってこと!?」
桐生アンジェ「そ、そういうこと・・・ですね。でも、こんなデカい施設を私たちだけで?大変なことになりそうですね・・・」
茜とアンジェは楽しみと不安を両方感じながら入っていった。
〇大きい研究施設
茜とアンジェが施設内に入っていった数十分後
鷲宮空「せんぱ~い、大丈夫ですか~?遅刻しちゃいますよ~」
加嶋尊「はぁ、はぁ・・・待って鷲宮さん・・・置いていかないで・・・あ、暑い・・・」
鷲宮空「あ、ここですここです!もう蒼奈さんたちが中に入っていったんじゃないですか?私たちも行きましょうよ~、お先に!」
加嶋尊「ま、待ってぇ~・・・子供のようにはしゃいでいったわね・・・」
ルンルン気分の空とは対照的に尊はもうクタクタ状態だった。
〇ブリーフィングルーム
魚沼蒼奈「ふぅ、一通り見たけどすごくいいところね。そうだ、この部屋を作業用の部屋にしましょう」
魚沼蒼奈「とりあえず、最初の集合はここでいいかしら?って、来たわね・・・」
天沢茜「蒼奈、お待たせ~!」
桐生アンジェ「お待たせしました、蒼奈さん」
魚沼蒼奈「茜とアンジェ、お疲れ。来てくれてありがとう、とりあえず尊さんと空ちゃんにも、この部屋に来てほしいと連絡してあるわ」
桐生アンジェ「そうなんですね。とりあえず作業はこの部屋でやるんですよね?」
魚沼蒼奈「そうね、PC作業はこの部屋でやるわ」
天沢茜「了解っと。あ、空ちゃんたちが来たよ」
鷲宮空「お待たせしました~」
魚沼蒼奈「空ちゃん、お疲れ様。大丈夫だったようね。迷わなかった?」
鷲宮空「迷いはしませんでしたけど・・・別の意味で大変なことになっているのがいまして・・・」
加嶋尊「お待たせ・・・しました・・・あ、暑かった~・・・」
桐生アンジェ「うええ!?だ、大丈夫ですか、尊さん!!」
魚沼蒼奈「お疲れ様、尊さん。大丈夫?大変だったようね」
天沢茜「尊、相当ぐったりしてるわね・・・」
その後、蒼奈がスケジュール等の話をしている間、空が尊をうちわであおいでいたのは言うまでもない。
〇店の休憩室
作業の休憩で昼食を取っていた時、蒼奈は合宿をする前の日に見た戦隊ものの動画のとあるシーンについて話した。
魚沼蒼奈「そういえば、戦隊ヒロインになる前に見ていたネット動画を改めて合宿前に見ていたら気になるシーンがあったの」
加嶋尊「へぇ、どのあたり?」
魚沼蒼奈「何話かは忘れちゃったけど、変身する前の姿で名乗りをしていたシーンがあったの。あれ・・・やりたいな、この5人で」
加嶋尊「変身前の姿で名乗りか・・・面白そうじゃない!?」
鷲宮空「待ってください!その動画、私も見たことあって・・・私もそのシーンやってみたかったんです!ぜひやりましょう!」
天沢茜「あ~、そういうのあったわね。一休みしたらやってみる?」
桐生アンジェ「それをやるのであれば声かけてください。カメラスタンバイOKですからね!」
天沢茜「アンジェ、いつの間に用意してたの?」
桐生アンジェ「合宿ときいて用意しないわけないでしょ!合宿の時でしか撮れない皆さんの姿がありますからね!」
「変なの撮らないでよ・・・大丈夫かな?」
〇開けた景色の屋上
一休みした5人が来たのは
加嶋尊「ん~、良い眺めね~!」
鷲宮空「ですね~!」
桐生アンジェ「邪魔にならない撮りやすい場所に三脚置いて、カメラセットと・・・」
天沢茜「もう撮る気満々ね、アンジェ」
魚沼蒼奈「皆さん、準備良さそうね」
蒼奈はメンバー達に昼食の時に話したことを改めて説明した。それを聞いた茜は・・・
天沢茜「なるほどね・・・」
魚沼蒼奈「こんな感じだったけど・・・どう?」
天沢茜「それやるんだったら・・・4人ともちょっといい?」
茜は4人にやろうと思っていたことを話した。
魚沼蒼奈「!?なるほど、そのパターンがあったわね!」
桐生アンジェ「それ、リアリティあっていいですね!やりましょう!」
鷲宮空「ぜひお願いします〜!」
加嶋尊「その提案、乗った!」
天沢茜「みんなありがとう。よし、それじゃ・・・」
5人はカメラの前に立ち、気合いを入れた
天沢茜「・・・よし!」
天沢茜「行くよ、みんな!」
「はい! ええ!」
「OK!!」
〇星座
天沢茜「炎の一番星、クロスアンタレス!」
魚沼蒼奈「水の星座戦士、クロスパイシーズ!」
桐生アンジェ「雷のアーチャー、クロスサジタリオ!」
加嶋尊「真白き雪の星、クロスリゲル!」
鷲宮空「天空に舞う大鷲、クロスアクイラ!」
〇開けた景色の屋上
「夜空にきらめく平和の五つ星!!!」
「光星戦隊クロスクインテット!!!」
天沢茜「──決まった!!」
魚沼蒼奈「そうね!」
桐生アンジェ「いいもの撮らせていただきました!さ、中に戻って調整等続けましょう」
〇豪華なベッドルーム
作業終了後、夕食を取った後にメンバー達は寝室へ移動した。
魚沼蒼奈「みんな、荷物等は大丈夫ね。お風呂の場所とか大丈夫?」
天沢茜「ええ、何とか大丈夫ね・・・」
桐生アンジェ「あれ?ところで、空は?」
加嶋尊「そういえば・・・」
魚沼蒼奈「あの子、ここに先に来て荷物置いた後さっきの屋上に行ったみたいよ」
〇開けた景色の屋上
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