〇研究施設のオフィス
加嶋尊「ん～ここで作業もいいけど、たまには外で変身とかできればいいわね」
天沢茜「お疲れ～、作業のほうはどう？尊さん」
加嶋尊「それなりにはできているけど、この施設の外で変身できるようにするというところで悩んでいたのよ」
天沢茜「それ、プログラムだけ先に作っておいて、蒼奈や空が来た時に共有できるようにしたほうがいいんじゃない？」
桐生アンジェ「確かにそのほうがいいわね」
加嶋尊「そうさせてもらうわ」
加嶋尊「はぁ～、最近鷲宮さんも蒼奈さんと楽しそうにしてるし、私はあんまり休日楽しめてる感じしないのよね～」
桐生アンジェ「お、丁度良いタイミングね。茜！」
天沢茜「了解。これよね！」
加嶋尊「それって！」
　　すごい勢いで食いつく尊。
加嶋尊「ここなかなか行けなかった所なのよ～、２人共ナイス！」
加嶋尊「今度の休日に行きましょう。でもお願いがあるの、このことは鷲宮さんと蒼奈さんには言わないでね」
「了解 OKです」

〇渋谷ヒカリエ
　　そして、当日・・・
加嶋尊「あ、ここよね！」
桐生アンジェ「ええ、そうですそうです！」
天沢茜「行きましょ、行きましょ！」
「もちろん!!」

〇未来の店
「はぁ～、この時を待ってたわ～！」
　　３人が向かったのは巨大商業施設の一角にある近未来的商店。
　　そこにはAIを導入して商品選びから会計購入まで手軽にできるようになっている。もちろん商品を手に取り試用も可能である。
加嶋尊「狙い目はもう決まってる？人多いし、早めに欲しいものとか確保しておいた方がいいんじゃないかしら」
天沢茜「ですね、そうしましょう。アンジェも大丈夫？」
桐生アンジェ「もちろんです！あらかた決まっているので何とか」
加嶋尊「では、行きましょうか！」
「ええ！」
　　３人は自分の購入計画を確認して、準備を万全にしてから店内へと足を踏み入れた。

〇渋谷ヒカリエ
　　買い物終了後の３人はもうくたびれた様子だった。
「ふぇぇ〜、な、なんとか欲しいもの買えた・・・」
加嶋尊「分かってはいたけど・・・相当こんでいたわね」
天沢茜「さすが、人気なだけのことはあったわね」
桐生アンジェ「期間的にこの日しかなかったのでしょうがないといえばしょうがないですが・・・」
桐生アンジェ「でもまあ、皆さん欲しいものは買えたようですしよかったのでは？」
天沢茜「だね！」
加嶋尊「その通りだわ」
　　そんな中、アンジェが以前話していたあのことを切り出した。
桐生アンジェ「そうだ、施設外でも変身できるようにするプログラムの共有はどのタイミングでしましょうか？」
天沢茜「あ、それなら蒼奈にスケジュール空いている日はいつかを私がメールで聞いてみるわ。尊さん、空さんにも確認をお願いして良い？」
加嶋尊「了解！鷲宮さんにも聞いてみるわ」
　　３人は計画を確認してから帰路についた。

〇豪華な部屋
　　その日の夜、魚沼邸の蒼奈は・・・
魚沼蒼奈「ふぅ、いいお風呂だったわ。さて、プログラムの調整等しておきましょう。施設外でも変身できるようにしなきゃ」
魚沼蒼奈「ん？こんな時間に誰からだろう？」
魚沼蒼奈「茜からのメールだわ。えっと・・・あ、施設外での変身に関してだわ！丁度いいタイミングね！スケジュールは・・・」
魚沼蒼奈「このあたりね・・・よし！」
　　スケジュール調整をしていた時、また・・・
魚沼蒼奈「まただわ。今度は・・・」
魚沼蒼奈「お母さまから!?突然何かしら!?」
　　文面を見ると・・・
魚沼蒼奈「あの場所を使用可能にしてくれるなんて・・・ありがとう、お母さま」
　　果たしてその場所とは？

〇装飾された生徒会室
　　尊がアンジェ、茜とお出かけした日の翌日のノーブリティ高校にて
鷲宮空「はわ～、安らぐ～」
鷲宮空「あふぅ、眠い・・・」
　　そこへ
加嶋尊「スケジュールはこの辺りで・・・ん？」
鷲宮空「すー、すー・・・」
加嶋尊「ったく、話があるからここに呼び出したってのに・・・」
鷲宮空「あいたあっ!?」
鷲宮空「何するんですか、いきなり～！」
加嶋尊「こんなところでウトウトしてるんじゃないわよ！業務連絡があるっていうのに！」
鷲宮空「はっ！そうでした！」
加嶋尊「しっかりしなさいよ～!!」
　　怒って空の体をゆすりまくる尊
鷲宮空「ちょっ、分かりましたから～！そんなにゆすらないでくださいよ～！」