3話 鏡世ともう一人の怪物(脚本)
〇寮の部屋
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「...封術リリスコード・リバース」
...
七星茜(ななほしあかね)「やっぱり...使えない... なんで...」
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)(今日は...確か朝飯時間ないから... かってきたパンを食べよう...)
七星茜(ななほしあかね)「...いただきます」
七星茜(ななほしあかね)「...ごちそうさま」
七星茜(ななほしあかね)「またせたら嫌だし...もう出るか」
〇結婚式場の廊下
七星茜(ななほしあかね)「...」
燈籠黄月(とうろうきづき)「おはようございますわ」
七星茜(ななほしあかね)「て、わっ!? ...黄月ちゃん?」
七星茜(ななほしあかね)「...」
燈籠黄月(とうろうきづき)「...茜、どうしたの?顔色が悪いわよ」
七星茜(ななほしあかね)「...えっと、」
七星茜(ななほしあかね)「...やっぱ、なんでもないよ!考え事してただけ!そろそろ集合場所へいこ!」
燈籠黄月(とうろうきづき)(無理しなければ良いのに...)
七星茜(ななほしあかね)「え?! 何この魔法陣!」
七星茜(ななほしあかね)「ちょっと!黄月! 魔法でびっくりさせないでよ!」
燈籠黄月(とうろうきづき)「いいえ、それ、わたくしが出した覚えはありませんわ」
七星茜(ななほしあかね)「もしかして...先生達が出した?」
燈籠黄月(とうろうきづき)「...その可能性高いわね」
〇ホテルのエントランス
黒羽 白音(くろはね しおん)「ふうううううううううううう!今日はぼうけんじゃあああああああああああああ!」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「こら、まだこの時間は学園生徒が寝てる時間だ。 静かにしろ」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ええええwwww」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...これ誰魔法だしタンタン麺?」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「...私じゃない。 白音だろう」
黒羽 白音(くろはね しおん)「いやうち出してないって...」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「...てことは、」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「──これ、先生が作った魔法陣だな」
黒羽 白音(くろはね しおん)「わお」
〇古書店
桃崎 あかり(ももざき あかり)「今日はたしか、ルーメリア先生はお休みの日でしたね! だから誰もいないんですねぇ!」
青花 碧(あおばなあおい)「そうですよ。 先生も今日はおやすみですからね」
青花 碧(あおばなあおい)「でも、ライエーラ主任は今日冒険日なので 学校にいらっしゃるらしいと──」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「え?なんか床から知らない魔法陣が...!」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「ひ、ひえええ!」
青花 碧(あおばなあおい)「おっとこれは...」
青花 碧(あおばなあおい)「...え?」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「...わ!葵さん!? 大丈夫でしょうか!」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「いや、わたしもいってきます!」
〇ホテルのエントランス
黒羽 白音(くろはね しおん)「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぴいんちいいいいいい!」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「ちょ、お前、一旦おちつけ、」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「ていうか...これ冒険のために異次元に連れて行く瞬間移動魔法陣だな」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「早く...いくぞ、」
黒羽 白音(くろはね しおん)「え、じゃあ、うちも!」
〇結婚式場の廊下
七星茜(ななほしあかね)「これ...はいっていい奴? 絶対危ないじゃん」
燈籠黄月(とうろうきづき)「・・・・・・いいえ、これ、本日と明日の冒険場を、異次元へとお繋ぎする場でございますのよ」
燈籠黄月(とうろうきづき)「私、先行きますわね」
七星茜(ななほしあかね)「ちょ、黄月!」
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「本当に、一緒に来ても良いのかな...」
七星茜(ななほしあかね)「...ううん、やっぱり皆と一緒に行動しよう!」
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「...」
〇渋谷のスクランブル交差点
七星茜(ななほしあかね)「え...?どこ、ここ?」
七星茜(ななほしあかね)「み、皆! いる!?」
...
七星茜(ななほしあかね)「...いない...」
七星茜(ななほしあかね)「...ここどこなの?」
鏡世グラントヴェル
七星茜(ななほしあかね)「グラントヴェル...聞いたことない地名だな...」
七星茜(ななほしあかね)「...それに鏡世ってなに──」
七星茜(ななほしあかね)「...え?この声...は...」
七星茜(ななほしあかね)「...声がした場所に行こう!」
〇川沿いの公園
燈籠黄月(とうろうきづき)「あ、あなた、いったい何者ですの? こんなこと、私みたいな者が言うなんて・・・本当に、怖いですわ!」
七星茜(ななほしあかね)「え、、、黄月ちゃんと、誰?!」
黄月?「ふん、私も貴方のことパクリだと思ってるけれど。 貴方ほんとは〇〇なくせに」
燈籠黄月(とうろうきづき)「うっ、」
黄月?「光環ディヴィヌス・ジャッジメント!」
燈籠黄月(とうろうきづき)「...隙あり...!」
燈籠黄月(とうろうきづき)「風盾エターナル・シールド!」
七星茜(ななほしあかね)「待って私も...!」
黄月?「やっぱり、私ってこんなところ終わりなんだ... 最悪だわ」
七星茜(ななほしあかね)「あ...」
七星茜(ななほしあかね)(...、そうだった。 魔法使えないんだった...)
燈籠黄月(とうろうきづき)「...茜、そこにいるんでしょ? いつまで隠れているつもりかしら。早く出てきなさい」
七星茜(ななほしあかね)「あ...バレちゃった」
七星茜(ななほしあかね)「...なんかごめん、 助けられなくて...」
燈籠黄月(とうろうきづき)「大丈夫ですわ。 あなたが心配しなくても、私は何ともないわ」
七星茜(ななほしあかね)「...ありがとう」
燈籠黄月(とうろうきづき)「ふふん、」
燈籠黄月(とうろうきづき)「にしても、ここフェルガス群と同じ町並みだわ。 いったいどういうことなのかしら?」
七星茜(ななほしあかね)「...確かに同じだね。 なんか裏世界とか?」
七星茜(ななほしあかね)「でも確か聞いたところだと...」
七星茜(ななほしあかね)「──なんか、フェルガス群って もう一つの同じ群もあるって聞いたことある...」
燈籠黄月(とうろうきづき)「あら、そうなのかしら? 全然ご存知ではなかったわ」
七星茜(ななほしあかね)「うーん、もしかしたらそのもう一つの方かもしれないよねってゆう説なんだけど...」
燈籠黄月(とうろうきづき)「...なんだか不思議ね」
七星茜(ななほしあかね)「そうだね...」
七星茜(ななほしあかね)「私さ、他のところで皆とあってくる」
燈籠黄月(とうろうきづき)「え、大丈夫なのかしら...? 敵がいたらどう対処...」
七星茜(ななほしあかね)「大丈夫...!私ならなんとかできるから! じゃあね!」
燈籠黄月(とうろうきづき)「...」
〇タワーマンション
「ちょっ...、やめろ!」
七星茜(ななほしあかね)「...え?千景?」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「お、お前は誰だ...」
千景?「千景。 お前だよ」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「は? 私こんなお前みたいな容姿してないんだが」
千景?「──でもホントの過去の汚れたときの千景は 私みたいな雰囲気でしょ?」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「なっ、」
七星茜(ななほしあかね)(ど、どうしよう、 私魔法出せない状態だし、助けられない...)
瑞穂 千景(みずほちかげ)「いや、私は、」
千景?「いや、私は、」
「緑風エルダーブレッサ!」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「葉盾ノヴァ・バリア! 反撃だ!」
千景?「なっ、」
千景?「くっ、」
千景?「やっぱり、戦ってる自分が汚れてるな」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「聞きたくないな...」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「...さて、他を見渡そう」
七星茜(ななほしあかね)「わ、わあぁあ...」
七星茜(ななほしあかね)「いや、驚いてる場合じゃないか...」
七星茜(ななほしあかね)「私はそれより...」
七星茜(ななほしあかね)「...魔法を探さなきゃ」
〇マンションの入り口
七星茜(ななほしあかね)「え、あ、あれは...」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「ちょちょっと、誰ですかぁ!」
青花 碧(あおばなあおい)「...何事ですか本当に」
あかり?「魔法少女で魅了? そんなの絶対に嫌だ」
葵?「私は真面目で何事もできる。 でも他のやつは...」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「ええい!うるさいですぅ!」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「甘言チャーム・グレイス!」
あかり?「、ブサイクだなぁ」
青花 碧(あおばなあおい)「蒼風コバルト・オーラ」
葵?「...他の奴のことを憎むのにさ」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「うえーん、気持ち悪かったです...!」
青花 碧(あおばなあおい)「...行きましょ。 ここにいたら虫唾が走ります...」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「はぁい...」
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「見てらんないよ...」
〇ビルの屋上
黒羽 白音(くろはね しおん)「ふーん、お前黒音?」
白羽黒音「そうだけど。 何?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「やっぱり。 なんか似てると思ったら 二重人格の方だったわ」
黒羽 白音(くろはね しおん)「影分身ファントム・エコー」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「二重人格のある自分...なんで...」
七星茜(ななほしあかね)「あ、白音」
黒羽 白音(くろはね しおん)「あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああ びっくりぴょんw」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ん?どした? うちになんかよー?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ま、おほほはおはおああおあおあおああ」
七星茜(ななほしあかね)「はは、面白いね、白音って」
黒羽 白音(くろはね しおん)「まってうれちい...」
黒羽 白音(くろはね しおん)(面白い...か)
〇ビルの屋上
黒羽 白音(くろはね しおん)「ねえ。茜」
七星茜(ななほしあかね)「ん?どうしたの?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「あの塔へ目指そうよ。 見せたいものがある」
七星茜(ななほしあかね)「ん、それって?」
七星茜(ななほしあかね)「あ、あそこは...」
白音が指さしたその場所は...
あの、一昨日行ったあの展望台だった。