姉妹校との交流/戦隊結成への一歩(脚本)
〇ハイテクな学校
私立流星学院高校の姉妹校にあたるサテライト圏立ノーブリティ高校・・・
AI主流をモットーにしている高校でテクノロジー系統で優れた技術を持つ人物を育成している。
その一方で姉妹校との交流を深めることにも力を注いでいる。
桐生アンジェ「うう、緊張するなぁ・・・姉妹校との交流の様子の撮影を頼まれたので同行することになったけど・・・大丈夫かな?私」
姉妹校との交流の様子を撮影してほしいというの依頼を受け、アンジェはマイカメラをスタンバイして校内へと足を踏み入れた。
〇おしゃれな食堂
桐生アンジェ「──よし!いい写真撮りまくるわ!」
桐生アンジェ「ん-、いいの撮れてるわね!」
気になったシーンを狙ってバンバン撮影していくアンジェ。そんな中、気になる話が聞こえてきた。
桐生アンジェ「?あそこの子たち、何の話しているんだろう?」
「私の研究はこのようなことを研究していて──」
桐生アンジェ「あの子、PCを見せながら説明してるわね・・・って、あれ?あの研究内容、どこかで見たような?」
加嶋尊「こちらが私の行っている戦隊ヒロインの研究です。悪の組織等がなくても成立する戦隊ヒロインを考えています」
戦隊ヒロインの研究を発表している彼女はこのノーブリティ高校の2年生、加嶋尊(かしまみこと)16歳。
IT業界の重役の両親を持つセレブかつエリートである。
しかし、自分の好きなものを仕事に活かしたいと思い、戦隊ヒロインの研究を1人でしている。
これを遠目で見ていたアンジェは思わずその様子を撮影した。
桐生アンジェ(あの子の研究内容・・・もしかして)
そして、和気あいあいとした雰囲気のまま交流会は終了した。
〇ハイテクな学校
桐生アンジェ「ふぇぇ~、や、やっと終わったぁ・・・」
アンジェはもうクタクタの状態で家路についた。
桐生アンジェ「とりあえず、使えそうな写真をいくつかピックアップして提出しよう・・・」
〇女性の部屋
桐生アンジェ「よし、この3枚でいいわね。これをこうして・・・」
桐生アンジェ「ふぅ、できた・・・これを明日提出しましょう」
桐生アンジェ「にしても、気になるわね。ノーブリティ高校のあの生徒の研究内容・・・戦隊ヒロインの研究をしているって言ってたわね」
桐生アンジェ「ぜひ聞いてみたいけど・・・タイミングがねぇ・・・どうしよう?」
桐生アンジェ「まあ、私が無理に詮索するのは止めましょう。ふぅ、疲れたし早めに寝ましょうか」
スケジュール確認等を行ってアンジェは早めに就寝した。
ピックアップした写真は翌朝に提出した。
〇本屋
ある休日のこと、アンジェは近くの本屋に立ち寄った。
桐生アンジェ「気晴らしの読書にいい本はあるかしら?って、あのコーナーは子供向けの本のコーナーね。戦隊ものの本もありそうだわ」
桐生アンジェ「あ、あの人って・・・」
アンジェの視線の先にいたのは
加嶋尊「ど、どうしよう?学校関係の誰かに見られたらまずいわ・・・」
桐生アンジェ「すみません、そこの方少々よろしいでしょうか」
加嶋尊「ひっ、み、見つかった!?」
桐生アンジェ「あっ、すいません、驚かして・・・」
加嶋尊「って、あれ?あなたはもしかして流星の生徒さん?」
桐生アンジェ「ふふ、仰る通りですよ」
〇レトロ喫茶
2人は本屋を出て、近くのカフェで一休みすることにした。
桐生アンジェ「あの、先ほどは失礼いたしました。驚かしてしまって・・・」
加嶋尊「いえいえ、大丈夫ですよ。でも、まさか流星の方と会うとは思いませんでした」
加嶋尊「交流会の様子を撮影してましたよね」
桐生アンジェ「はい!仰る通りです。改めまして私立流星学院高校2年、桐生アンジェです。以後、よろしくお願いいたします」
加嶋尊「こちらこそ。あの、お伺いしたいのですが、もしかしてこの施設を使用したことってあるでしょうか?」
尊が出したのはアンジェや茜たちが戦隊の拠点としている研究施設のチラシだった。それを見たアンジェは・・・
桐生アンジェ「まさか、それをもらっている方がノーブリティにもいたとは・・・」
桐生アンジェ「いいタイミングでしたよ!」
加嶋尊「えっ?なぜ・・・」
アンジェは自分の同級生と戦隊結成を計画していること、そしてその発起人が戦隊の研究をしていることを話した。
加嶋尊「なんと・・・戦隊ヒロインの研究をしている方がそちらの学校にもいらっしゃったなんて思いませんでした」
桐生アンジェ「ふふ、見たいですか?私の入ってる戦隊」
加嶋尊「ぜひともお願いいたします!」
アンジェと尊はスケジュール調整を行い、戦隊ヒロインの研究の情報交換を計画した。
〇大きい研究所
数日後・・・
加嶋尊「桐生さんが話していたのはこの施設ね。さて、どんな戦隊なのやら・・・フフフ、楽しみだわ」
〇開発施設の廊下
加嶋尊「──この部屋ね・・・ん?あれは?」
窓からモニターが見えた。それを見ると・・・
加嶋尊「あれ、戦隊ヒロインのコスチューム?きになるし、中に入りましょう」
〇研究施設のオフィス
加嶋尊(すごい・・・これが桐生さんの言っていた戦隊のコスチューム?まさに私のイメージと一致してるわ!)
PCを起動したあと、彼女の目に何も映っていないモニターが2つ見えた。それを見て彼女のイメージが突然わいたのだ。
加嶋尊(あのモニターに私の戦隊ヒロインのイメージが出来たら・・・)
〇幻想空間
尊のイメージした戦隊ヒロインの姿は・・・
〇研究施設のオフィス
加嶋尊(これだ!)
加嶋尊「よし、これをこうして・・・」
加嶋尊「できた!」
と、その時
魚沼蒼奈「アンジェ、ノーブリティにそういう子いたの?というか、ここ来てるの?」
桐生アンジェ「はい!良い人材です!間違いなく!」
天沢茜「相当嬉しそうね、アンジェ。って、あの人じゃない!?」
魚沼蒼奈「いたー!」
桐生アンジェ「早かったですね。わざわざありがとうございます!ノーブリティ高校2年、加嶋尊さん」
加嶋尊「いかにも。私がノーブリティ高校2年、加嶋尊です。お初にお目にかかります」
魚沼蒼奈「私立流星学院高校2年、魚沼蒼奈です。よろしくお願いします。こちらは同級生の──」
天沢茜「天沢茜です。よろしくね」
天沢茜「って、尊さんのPCに入力されているこのプログラム、もしかして!?」
加嶋尊「お、気付きましたか。ご察しの通り戦隊ヒロインのプログラムです。私が作成しました。いかがでしょうか?」
天沢茜「ここまで用意していたなんて・・・」
天沢茜「尊さん、ナイス!」
加嶋尊「ありがとうございます。あ、そうでした!実は変身後の姿もお見せしようと思いましたけど・・・今やっても良いですか!?」
魚沼蒼奈「いいですけど・・・変身アイテムとかあるんですか?」
天沢茜「そういえば・・・もしかして用意してるの?」
桐生アンジェ「あ、それは私も気になっていました。あるんですか?尊さん」
加嶋尊「ありますよ。ちょっと失礼します」
尊はバッグから変身アイテムを取り出した。
加嶋尊「あ、あったあった。これだ!」
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