〇名門の学校
桐生アンジェ「oh,なんていい天気でしょう。快晴の校舎を撮影するのは気持ちいいですね～」
　　自前のデジカメで快晴の校舎を撮影しているのは私立流星学院高校２年、桐生アンジェ16歳。アメリカ人の父を持つハーフだ。
　　父がカメラマンをしていて、その影響で色々な風景等を撮影するのにハマっている。
桐生アンジェ「oops！こんな時間！ここまでにしましょう」

〇学校の部室
　　茜が戦隊ヒロインの研究用で使っていた部屋にて
天沢茜「ふ～、どうしたものか・・・もうこの部屋で研究はしないほうがいいかな？あの施設でここ最近は研究してるし、ここは・・・」
魚沼蒼奈「茜、こんなところにいたんだ。ん～私もあの施設の部屋があるからそこに拠点を移してもいいと思うな」
天沢茜「やっぱりそうだよね」
魚沼蒼奈「あ、そういえばあの施設のオフィスルームも使えるようになったから研究とかそこでやれるんじゃない？」
天沢茜「ナイス！明日早速行こう!!」
魚沼蒼奈「ええ！」

〇学校の廊下
　　しかし、この様子を外から見聞きしていた者がいたことを２人は知らなかった。
桐生アンジェ（戦隊の研究？あの施設？どういうこと？もしかしてこのチラシに書かれている場所ってこと？）
　　実はアンジェも茜と同じく研究所に使っていた施設のチラシをもらっていたのだ。
桐生アンジェ「とりあえず、この施設に行ってみますか。何かわかるかもしれないし」

〇大きい研究所
　　翌朝
天沢茜「えっと、オフィスルームってどこだっけ？」
魚沼蒼奈「この階の・・・あ、この部屋だわ」
　　施設のオフィスルームの場所を確認している茜と蒼奈。その後ろでは・・・
桐生アンジェ（オフィスルーム？そんな部屋あったっけ？）

〇研究施設の玄関前
桐生アンジェ「えっと、オフィスルームは・・・あった、ここね！さて、いったい何をしようとしているやら・・・」
桐生アンジェ「カメラよし！いざ！」
　　カメラをスタンバイして茜と蒼奈の後を追うようにオフィスルームに向かった。

〇開発施設の廊下
天沢茜「見えた！ここだよね？」
魚沼蒼奈「ええ、そうよ！さ、入りましょう！」
桐生アンジェ「ここか・・・よし！」
　　アンジェはオフィスルームの様子を窓から覗き、２人の姿を確認してからカメラを用意した。
桐生アンジェ「お、いたいた！戦隊ヒロインの研究ってなにをしているのかしら？」

〇研究施設のオフィス
天沢茜「うわ、すごいわね！ここはプログラム調整とかにぴったりね！」
魚沼蒼奈「ここが使えてよかったわ。気に入ってくれたかしら？」
天沢茜「もちろん！蒼奈、あのプログラムは用意してる？」
魚沼蒼奈「ええ、バッチリよ！」
　　２人は各々持参したPCをつなぎ、プログラムの調整をして、変身アイテムにインプットした。
天沢茜「そうだ！変身のときのフレーズさ、今回から統一しようと思うの」
魚沼蒼奈「どんな感じになるの？」
　　茜は蒼奈に新しい変身のフレーズを教えた。
魚沼蒼奈「なるほど・・・じゃあさ、今ここでやってみようよ！そうした方が覚えやすいし」
天沢茜「そうしよっか。じゃあ、変身スタンバイ！」
魚沼蒼奈「了解!!」
　　２人は変身ブレスを腕に着け、変身アクションをした！
「スタークロス、リンクカラーズ!!」

〇開発施設の廊下
桐生アンジェ「えっ、変身!?変身後どうなるのかしら!?」
桐生アンジェ「お、変身したわね・・・」
　　そして２人が変身し、名乗りを終えた頃合いを見て・・・
桐生アンジェ「ここだ！」

〇星座
「インナー!!」
「エレメントアップ!!」
「コスチューム、オン!!」

〇研究施設のオフィス
クロスアンタレス「炎の一番星、クロスアンタレス！」
クロスパイシーズ「水の星座戦士、クロスパイシーズ！」
クロスアンタレス「どう？今、即興で考えたフレーズだけどいい感じじゃない？」
クロスパイシーズ「ええ、これなら大丈夫ね。これで行きましょう！」
クロスアンタレス「そうしようか！」
　　と、その時
クロスアンタレス「──！今のはカメラのシャッター音!?」
クロスパイシーズ「もしかして私たち、盗撮された!?ど、どうしよう・・・」
　　茜は窓の外の人の姿をとらえた！
クロスアンタレス「そこにいるのは誰!?こそこそ私たちの後をついてきたんでしょ!?姿を見せなさい！」

〇開発施設の廊下
桐生アンジェ「し、しまった！見つかった！」