エンジェルトパーズ、光原三菜(脚本)
〇おしゃれな居間
三菜は今日も戦隊ヒロインプログラムの入力を自宅で行っていた。
光原三菜「ふう、一段落といったところかしら」
ホッと一息ついた時、呼び鈴の音が響いた。
光原三菜「あら?誰かしら」
〇渋谷のスクランブル交差点
AIが主流になった時代。自由に教育を受けられるのが当たり前になっている頃、技術特化や知識特化の人間が大半を占めていた。
今作の彼女たちもそうだ。プログラムの知識や技術を応用して、戦隊ヒロインになるという夢を叶えようとしているのだから。
〇広い玄関
早島二見「三菜ー!来たよー!」
光原三菜「二見!」
再会に心がはずむ二人。そして・・・
「ムギュー」
早島二見「この感じ、久しぶりだよね」
光原三菜「そうね」
〇おしゃれな居間
早島二見「で、どう?その後の戦隊ヒロインプログラムは」
光原三菜「ほとんど完成してるわ。後は変身アイテムとポーズさえ決められばカンペキといったところかしら」
早島二見「おー!ナイス!!かなりいいじゃない!」
早島二見「あ、そうだ!変身アイテムとポーズでしょ!それなら・・・」
二見は自分が同級生の女子とエンジェレンジャーを結成し、その一員エンジェルスノーとなっているということを三菜に話した。
光原三菜「──!!」
早島二見「ふふ、びっくりした?」
三菜は少し戸惑いを見せたが、落ち着くと二見の手を握り、喜びを見せた。
光原三菜「その戦隊の一員、私でもなれるかしら?」
早島二見「もちろん、歓迎するわ!」
二見は三菜に戦隊の拠点にしている施設の場所と研究している時間等を教えた。
〇大きい研究施設
数日後・・・
光原三菜「ここが二見が話していた施設ね・・・」
〇研究施設のオフィス
光原三菜「!・・・すごい」
空いていたデスクにパソコンを置いたあと、部屋の奥に目を向けた瞬間に三菜は息を呑んだ。
そこにはエンジェレンジャーの2人の変身後のコスチュームが映されているパネルがあった。
光原三菜「あれが、エンジェレンジャーのコスチューム?タイプは違うけど、私が考えていた戦隊の感じとそっくりだわ・・・」
光原三菜「これは・・・変身アイテム?」
そこへ──
姫原愛奈「んー、やっぱりここが一番のあたしのお気に入りだな〜」
早島二見「分かるわ!って、あれ?三菜早かったわね」
光原三菜「ふふふ、お待ちしていました」
姫原愛奈「もしかして二見さんが話していたのってあの子?」
早島二見「そうよ!光原家の光原三菜(みつはらさな)さんよ」
姫原愛奈「あなたのことは二見さんから聞いたわ。あたし、姫原愛奈。よろしくね」
光原三菜「光原三菜(みつはらさな)です。どうぞよろしく」
早島二見「これでメンバーは揃ったわね。三菜、来てくれると思っていたわ」
光原三菜「そう言っていただけると嬉しいです」
三菜は自分のパソコンを置いたデスクに向かい、2人に自分の戦隊ヒロインのプログラムを見せた。
姫原愛奈「ここまでやっていたの!?すごいわね!」
光原三菜「ありがとうございます。これを変身アイテムに入れられればいいのですが・・・」
姫原愛奈「任せて!二見さん、エンジェルブレスを!」
早島二見「了解!!」
三菜のパソコンにプログラミングされた戦隊ヒロインプログラムをエンジェルブレスにインプットした。
姫原愛奈「よし、出来た!」
光原三菜「ありがとうございます」
早島二見「あ、そうだ!愛奈、実は三菜と子供の頃にやったことがあるアレをやりたいんだけど、今やってもいい?」
姫原愛奈「えっ、別にいいけど・・・何するの?」
二見は三菜と愛奈に耳打ちした。そして3人はハグをした。そしてこう言った。
「エンジェリック・パワー、チャージ!!!」
(──!!この感覚は!?)
姫原愛奈(何かがどんどんこみ上げてくるわ!)
光原三菜(これって、私たちの戦隊ヒロインパワーなの!?)
早島二見(何だか力が湧いてくる!!)
そして、3人は天井を見ながらこう叫び手を離してしまったのだ!
「私たちに純白の翼を与えたまえ!!!」
「!?きゃあっ!!」
姫原愛奈「──っ~。2人共大丈夫?」
早島二見「私は大丈夫よ・・・」
光原三菜「私も大丈夫です・・・でも何だか2人から変身コマンドやポーズを受け取れたような気がしました!」
姫原愛奈「三菜さん・・・!」
早島二見「三菜・・・!」
早島二見「三菜、受け取って!」
光原三菜「はい!!」
三菜は二見からエンジェルブレスを受け取ると、こう宣言した。
光原三菜「私、光原三菜は煌く宝石の愛天使、 エンジェルトパーズになることをここに宣言いたします!!」
三菜の宣言の後、3人はエンジェルブレスを構えた!!
姫原愛奈「変身よ!!」
「はい! 了解!!」
「エンジェルブレス、セット!!!」
姫原愛奈「姫原愛奈!」
早島二見「早島二見!」
光原三菜「光原三菜!」
3人はそれぞれ自分の名前を言った後、その場でくるりと1回転し、エンジェルブレスを着けた腕を天高く突き上げた!!
「エンジェライズアップ!!!」
〇幻想
「クロースアウト、ヘアカラーチェンジ!!!」
「コスチューム、オン!!!」
〇研究施設のオフィス
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