入れ替わりサイト

貴志柚夏

かぞくの一員 敦樹side(1)(脚本)

入れ替わりサイト

貴志柚夏

今すぐ読む

入れ替わりサイト
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇明るいリビング
  翌朝、目を覚ますと体が急に軽くなった気がした。
「なにこれ! どうなってるの⁈」
  体を見ると全身毛むくじゃら。
  手足には可愛らしいピンク色の肉球。
米井 敦樹「にゃーっ! にゃーっ!(お母さん! お父さん!)」
米井 敦樹「喋れない・・・」
モモ「モモ」
米井 敦樹「にゃーにゃーっ!」
米井 敦樹(喋れない。不便だな・・・)
モモ「もしかしたら、入れ替わってるんじゃない?」
米井 敦樹(何故、猫語なのに分かるの?)
米井 敦樹「にゃーにゃっ!(どうなってるの! 助けてよ!)」
  ──もしかしたら敦樹の中に入っているのはモモなのかもしれない。
米井 敦樹「にゃーっ、にゃっ?(もしかして、あのサイト・・・?)」
モモ「多分そうだね。敦樹は結構やらかしているからなあ」
米井 敦樹「にゃっ、にゃっ! にゃっ!(モモだって! ご飯こぼしたりしてるだろっ!)」
モモ「そうだけど、それは別じゃない? 一回食べてみれば?」
  仕方なくご飯を食べた。
  ・・・食べにくい。
米井 敦樹「ゔっ」
モモ「言っただろう。しょうがないことなんだよ」
「何一人で喋っているの? もうご飯できたわよ」
モモ「分かった!」
「俺ね! 猫語が分かるようになったの!」
  このままどうなってしまうのだろう。
「いってきまーす!」
米井 敦樹(そうか。もうそんな時間なのか)
  あのサイトに変な事を書かなければ良かった。どうして入力してしまったのだろう。
  と一人、いや一匹後悔している。
米井 敦樹「最悪っ!」
米井 敦樹(戻りたいなあ・・・・・・)

ページTOPへ