蛍くんのねがいごと

ななん

第2話  白磁の青い春(脚本)

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〇大教室
絹田茉優(狂ってる)
絹田茉優(蛍ちゃんがおかしいのは いつものことだけどさ)

〇綺麗なダイニング
茉優の母「茉優ちゃん、結婚するの!?」
茉優の母「そんな・・・」
茉優の母「よくやったわ」
茉優の母「ほら、お母さん16歳で お父さんと結婚したじゃない」
茉優の母「茉優ちゃんいつ結婚してくれるのかなって、 ずっと心配してたのよ・・・」

〇花火職人の作業場
絹田茉優「お母さんまで賛成すると思わないじゃん」
絹田茉優「ねぇ」
絹田茉優「智樹くんも困るよね」
絹田茉優「好きな女の子とか 気になってる子とかいるんでしょ?」
吉岡智樹「・・・」
吉岡智樹「別に」
吉岡智樹「ラッキーだと思った」
吉岡智樹「案外アリかなって」
吉岡智樹「だって・・・」
吉岡智樹「絹田さん可愛いし」
吉岡智樹「趣味合うし」
吉岡智樹「いい感じの家庭を築けそうじゃない?」
絹田茉優「な・・・っ」
絹田茉優「なんで君までそんなこと言うの!?」
  それって──

〇洋館の玄関ホール
  こんな感じだよ!?
有栖川蛍「おはよう。僕らの天使」
有栖川蛍「ミルクかい? ちょっと待てってね」
絹田茉優「『鑑定団』録画しといてね!!」
吉岡智樹「今日二時間スペシャルの日か!」
吉岡智樹「残業しないで帰ってくるわ」
絹田茉優「あっ ずるーい!!」
有栖川蛍「ふう・・・」
有栖川蛍「ご飯にしまちゅかね」

〇花火職人の作業場
絹田茉優(・・・)
絹田茉優(ちょっとまって)
  美味しいごはん+帰ってきたら沸いてるお風呂+楽しい会話
絹田茉優「アリだ」
扇田隼人「何が?」
絹田茉優「先輩!」
扇田隼人「ついに付き合っちゃう感じ〜?」
絹田茉優「そういうんじゃないですよ」
扇田隼人「ホントかな〜?」
有栖川蛍「嘘です」
有栖川蛍「あのねぇ先輩」
有栖川蛍「年頃の男女が一緒にいて 何も起こらない訳ないでしょう?」
有栖川蛍「惹かれ合う運命ですよ」
有栖川蛍「そうDestiny」
有栖川蛍「MiracleなPrelude・・・」
有栖川蛍「おっと手元が滑った」
絹田茉優「また変なこと言って」
絹田茉優「落ちたよ」
吉岡智樹「危ね」
吉岡智樹「蛍くんはカッターの刃、 すごく出すから危ねんだよな」
絹田茉優(やば)
絹田茉優(みんな変なこというから 意識しちゃうじゃん)
絹田茉優(でも・・・)
(改めて見ると優しいよね 智樹くん)
(蛍ちゃんも私もクセ強いのに 一緒にいてくれるし)
絹田茉優「ご、ごめん!」
吉岡智樹「いや・・・」
絹田茉優「いい感じの成人男性の手があったから つい触っちゃって・・・」
絹田茉優「私、今、『手』作ってるの」
吉岡智樹「あ・・・」
吉岡智樹「そう・・・」
「・・・・・・」
扇田隼人「辛えなぁ」
吉岡智樹「慣れてますから」

〇野営地
絹田茉優「誰かー! 私とウノしようよー!」
絹田茉優「女子みんな寝ちゃってさ!」
絹田茉優「・・・何?」
吉岡智樹「・・・いや・・・」
扇田隼人「良かったわー」
扇田隼人「こんなのあるんだな」
絹田茉優「何聞いてるんですか?」
吉岡智樹「あっ」
「・・・・・・」
絹田茉優(え?)
絹田茉優(今の何? 声優?)
絹田茉優(やけに色っぽい声で 寝かしつけてくるオネエサンがいたんだけど)
有栖川蛍「智樹くん、 茉優ちゃん困ってるよ?」
絹田茉優「蛍ちゃん」
有栖川蛍「智樹くんも先輩も」
有栖川蛍「こういうエロシチュエーションボイスは 家で見なきゃダメですよ」
絹田茉優「エロ・・・シ・・・何?」
有栖川蛍「シチュエーションボイス」
有栖川蛍「聴いている人間が彼氏や彼女であるという設定で演技しているドラマチックな音声作品だよ」
有栖川蛍「この作品は多分ー、 男性がドキドキするアダルトな設定の──」
有栖川蛍「・・・あぁダメだ 寝ぼけて力が入らない」
有栖川蛍「僕はまた寝床に戻らせてもらうよ」
吉岡智樹「絹田さん・・・」
絹田茉優「智樹くんも、こういうの好きなの?」
吉岡智樹「・・・男だからね」
吉岡智樹「・・・そんなに?」
吉岡智樹「俺のこと何だと思ってるの」
吉岡智樹「俺、そんなに純粋じゃないし」
吉岡智樹「今だって!」
吉岡智樹「ウノじゃなくて 別のことしたいって考えてるし」
有栖川蛍「ムッツリは気持ち悪いよ〜?」
扇田隼人「オレがレクチャーしてあげようか?」
吉岡智樹「早く寝て!!」
吉岡智樹「明日も朝早く起きるんだよね!!」
吉岡智樹「散歩して、抹茶たてて囲碁してラジオ体操して──」
扇田隼人「蛍くん、 マジで面白いな」

〇林道
絹田茉優「頭痛い」
吉岡智樹「オールでウノしたのは初めてです・・・」
絹田茉優「ごめんて」
吉岡智樹「許しません・・・」
吉岡智樹「お兄ちゃん許さないから!!」
絹田茉優「お兄ちゃんじゃありませんー 私の方が一ヶ月年上ですー 49連敗したので何でも一個いうことを 聞いてもらいますー」
絹田茉優「ほらよ」
絹田茉優「今日一日蛍ちゃんになりきる」
吉岡智樹「よりによってそれ〜?」
絹田茉優「楽しいね」
絹田茉優「毎日こんなふうに過ごせるなら 結婚も悪くないかもね」
吉岡智樹「え・・・ あ・・・」
吉岡智樹「そうだね」
絹田茉優「そういえば蛍ちゃんは?」
吉岡智樹「さっきまで寝たはずだけど」
吉岡智樹「いないな」
絹田茉優「五時から四国遍路ごっこって言ってたのにね」
扇田隼人「蛍くん? 見てないぞ」
扇田隼人「お前らと一緒じゃなかったのか?」
絹田茉優「いえ・・・」

〇けもの道
吉岡智樹「蛍くーん!」
吉岡智樹「どこだー!?」
絹田茉優「智樹くん、こっち!!」
「!!!?」
絹田茉優「蛍ちゃんどうしたの!?」
吉岡智樹「蛍くん!!」

次のエピソード:第3話 桃色の部屋

コメント

  • ちょ!蛍きゅんの好感度爆上がり〜!妄想の中ですけど、まさかの育児してくれるんですか!?よろしくお願いしまーす!!!!!!💖(何このノリ)

    え!?まさか蛍くん純粋に二人のことを応援して…?いやいや!まだわからない…?🤔

    そして最後のシーン!😂気になりすぎる!✨

    面白いです💖また次回も楽しみにしてまーす✨

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