HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード28(脚本)

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〇城門沿い
  チャドは大勢の兵士たちに取り囲まれ、取り押さえられている。
チャド「さあ、何から話せばよろしいでしょうか」
ビリー「勘違いするなよチャド。主導権は俺にある」
チャド「・・・ええ。分かってますよ」
ビリー「お前たちは何者だ?」
チャド「・・・・・・」
  ビリーが銃をチャドの額に向ける。
ビリー「お前の命も、この俺が握っていることを忘れるなよ」
チャド「・・・AGUAです」
GH兵「AGUAだと!?」
  ざわめく兵士たち。
ビリー「うろたえるな」
GH兵「すみません」
ビリー「GHに潜り込んだ目的は?」
チャド「・・・ポルティア襲撃の日を掴むために潜入しました」
ビリー「GHに対抗するためか?」
チャド「どうでしょう。 私はAGUAでも下っ端なので、そこまでは知りません」
チャド「っぐ」
ビリー「口の利き方に気を付けろよ。 襲撃の日は掴めたのか?」
チャド「・・・いえ」
  ビリーがまた銃の柄でチャドを殴る。
チャド「っぐあ」
ビリー「嘘吐きの言うことは信用ならないよなあ」
チャド「本当ですよ。 何分、GHへは本日入隊させていただいたばかりなもので」
ビリー「他に俺が喜ぶ情報はないのか? でないと、俺は今からお前の断末魔を聞くことになる」
チャド「・・・・・・」
ビリー「力がないと言うのは悲しいものだな。 お前は今からここで俺に殺される」
ビリー「しかし、俺に殺された記憶はなくなる」
チャド「・・・・・・」
ビリー「そして、お前はまた明日、何も知らずにログインする」
ビリー「仲間ともどもとらえられてお仕置き部屋行きだ」
チャド「私は明日、また殺されるのですか」
ビリー「はっはっは。明日どころの話じゃないぞ。 明後日も、明々後日も、そのまた次の日も。俺は毎日お前を殺してやる」
チャド「・・・・・・」
チャド「・・・ビリーさん。 AGUAを壊滅させられる方法に興味はございませんか?」
ビリー「ほう。話してみろ」
チャド「AGUAはまだ500人ほどの小さな組織です」
ビリー「はっはっは。 それは、襲撃の日を知りたがるわけだ」
ビリー「全員集合しても、うちの5分の1にも満たない」
チャド「とは言え、よく訓練された組織です。 1人が5人分の働きをすると思っていただいた方がよろしいでしょう」
ビリー「ふん。生意気な」
チャド「AGUAは集結すると厄介だと言いたいのです」

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