イケメン王子は悪女がお好き

ルーデンス

第11話 逃避行(脚本)

イケメン王子は悪女がお好き

ルーデンス

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〇西洋の街並み
ハインリッヒ「ようやく国境まで逃げられた。アグネスの城まであと少しだ」
エリザベス「ちょっと、くたびれたから今日はここで宿を取ろうよ」
ハインリッヒ「何言ってんだ。追手が来ると言うのに」
キャロライン「私もエリザベスに賛成よ宿を探しましょ」
ハインリッヒ「仕方ない」

〇荒廃した教会
キャロライン「何なのここ?宿屋じゃないわ」
ハインリッヒ「何処も満杯で・・・」
エリザベス「何だ結局野宿か」
ハインリッヒ「俺が寝ずの番をするから安心して眠ってくれ」
キャロライン「それじゃ、よろしくねハインリッヒ」
エリザベス「まったく、アグネス姫が振る訳だな」
エリザベス「頼りになるのはお前だけだ」
エリザベス「口ほどにもない」
魔女「残念」
ハインリッヒ「おやこんな所に血が」
ハインリッヒ「おい起きろ」
エリザベス「なんだ」
ハインリッヒ「誰か来たらしい」
エリザベス「頼もしい猫のお陰じゃ」
キャロライン「早う、さぁ急ぐわよ」

〇王宮の入口
キャロライン「我々は入れないわハインリッヒだけでなんとかアグネスに会って」
エリザベス「家柄だけが頼りじゃなこの男」
ハインリッヒ「有難う、アグネスに僕の想いを伝えて来る」
キャロライン「ダメ、結婚を申し込みなさい」
ハインリッヒ「しかし母上が・・・」
エリザベス「マザコン」

〇洋館の廊下
アグネス姫「よくおいでくださいました。アレクサンダー様」
アレクサンダー王子「やぁ姫様、ご息災でなにより・・・実はシャルリ夫人が・・・」
アグネス姫「まぁ積もる話もありますから、私の寝室へ」
アレクサンダー王子「いえ、私には妻が・・・」
付き人2「シャルリ夫人は今の奥様と離婚しその上でアグネス様とご結婚してはどうかと申しております」
アレクサンダー王子「お、お前いつ間に・・・」
アグネス姫「そうでしたのシャルリ夫人が・・・ほほほこれで決まりましたわアレクサンダーは私の物」
アレクサンダー王子「私は妻と別れるつもりはありません姫」
アグネス姫「まぁ今夜の宴会で・・・発表しましょう」
ハインリッヒ「兄上、姫は私の物です」
アレクサンダー王子「う、うんそうだ」
アグネス姫「落第生が何をいうか下がれ」
ハインリッヒ「イヤ下がりません・・・姫私と結婚してください」
アレクサンダー王子「えっ、お前いつから?」
アグネス姫「6歳年上の女性を愚弄する気か」
ハインリッヒ「本気です私は」
アグネス姫「私と一緒なら生まれ故郷の主となれないぞ」
ハインリッヒ「構いません。国を捨てます」
アレクサンダー王子「姫、男子としてこれほどの覚悟をもった人物はおりません是非ご検討を」
アグネス姫「ではここでAAAを取るまでしっかり勉強するがいい」
ハインリッヒ「有難きお言葉」
キャロライン「あなたー・・・よくも私の妹に手を・・・」
アレクサンダー王子「待ってくれ、何かの誤解・・・」
アレクサンダー王子「ま、待ってくれ・・・」
エリザベス「夫婦喧嘩はいやだな」
アレクサンダー王子「兎に角姫に事情を話したから・・・」
キャロライン「もう噂だけでも許せないわ・・・だいいちあなたの脇が甘いんです」
アレクサンダー王子「わ、わかったから帰ろう」
キャロライン「冗談じゃないわ。離婚します私」
アレクサンダー王子「ま、待ってくれ・・・」
アレクサンダー王子「トホホ・・・」
エリザベス「情けないわね」

次のエピソード:第12話 離婚

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