イケメン王子は悪女がお好き

ルーデンス

第十話 脱獄(脚本)

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〇牢獄
ハインリッヒ「出せ、僕はハインリッヒだぞ直ぐ出さないと容赦しないぞ」
キャロライン「ハインリッヒ様落ち着いて、妹のアグネスとの約束ではAAA取れれば家庭教師を続けるとの事でしたわ」
ハインリッヒ「あぁそうだ」
エリザベス「でも結果AABだったでしょ。自業自得よバカ」
ハインリッヒ「ハインリッヒに向かってバカとな何だ許せん。誰か成敗しろ」
エリザベス「牢屋じゃ誰も取り合わないわ。いい気味」
ハインリッヒ「ゆ、許せん」
キャロライン「落ち着いて、妹のアグネスを追って国を勝手に出ようとなさるなんて暴挙はいけませんよ」
ハインリッヒ「僕はアグネスを心から愛しているんだ」
エリザベス「脱獄すればいいじゃん」
キャロライン「脱獄なんて、めったな事を言うもんじゃないわエリザベス」
ハインリッヒ「そうか脱獄、その手があったな。よし手伝ってくれ」
キャロライン「脱獄を手伝ったら夫のアレクサンダーの立場がないわ」

〇貴族の応接間
キャロライン「あらこんな所にアグネスの物が・・・」
キャロライン「ねえ、これって貴方の?」
付き人1「えっ、それは・・・」
キャロライン「少なくとも私のではないわ。夫婦の部屋に何で妹のアグネスの下着があるの?」
付き人1「それは一昨日アグネス様が旅立たれる前にアレクサンダー様にご挨拶に参られて・・・」
キャロライン「何で挨拶しに来て下着がある訳?」
付き人1「さぁ私には・・・」
キャロライン「アレクサンダーはどこ?」
付き人1「シャルリ夫人の命でアグネス様の元に・・・」
エリザベス「五月蠅くて眠れないわ。決まってるじゃないアレクサンダーはアグネスと浮気してたのよ」
キャロライン「何ですって、そうなのアナタ」
付き人1「そういう噂がお城ではございます、ただ単なる噂でお気になさることは・・・」

〇謁見の間
シャルリ夫人「それでアレクサンダーの再婚話うまく行っておるのか?」
付き人2「ハイ、宮中に噂をばらまき念のため寝室にアグネス姫と同じ下着を置いときました」
シャルリ夫人「ご苦労さまでした。これでアレクサンダーが国主のアグネス姫と再婚すればこちらの思惑通り」
付き人2「ハイ、乗っ取りに成功いたします」
「ハハハハハ」

〇牢獄
ハインリッヒ「僕は力のない人間だアグネス姫を繋ぎとめることが出来ないなんて・・・」
エリザベス「死んでしまえバカ」
キャロライン「脱獄、手伝うわよ」
ハインリッヒ「有難う」
キャロライン「そしてアグネスと結婚しなさい」
ハインリッヒ「ええっ、そこまでは」
キャロライン「でなければアグネスはアナタの愛を信じないわ」
エリザベス「でもそれは国を捨てる事よ6歳年上のアグネス程度の女は大勢いるわ」
ハインリッヒ「よし僕は脱獄して僕のアグネスへの愛を認めさせてやる」
キャロライン「そうよその意気」

〇謁見の間
付き人2「大変でございますシャルリ夫人」
シャルリ夫人「何事じゃ深夜に」
付き人2「ハインリッヒ様が脱獄されました」
シャルリ夫人「何だと、何処へ行ったのだ」
付き人2「それがアグネス姫の城に向かわれたとの報告が」
シャルリ夫人「なんだと!!アグネス姫の所へはアレクサンダーを遣わして再婚話をさせているのに」
シャルリ夫人「すぐに捕縛して連れて参れ」
付き人2「ハハ」

次のエピソード:第11話 逃避行

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