イケメン王子は悪女がお好き

ルーデンス

第六話 ティアラ(脚本)

イケメン王子は悪女がお好き

ルーデンス

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〇城の会議室
シャルリ夫人「さて、息子も戻ってきた事だし、そうだ家宝のあれを・・・」
キャロライン「まぁ素敵なティアラです事義母様」
シャルリ夫人「シャルリ夫人とお呼び」
キャロライン「申し訳ございませんシャルリ夫人」
アレクサンダー王子「古臭いティアラ何か持ち出してどうするつもりですか?」
シャルリ夫人「今度のスライム討伐の暁には嫁に授けようと思ってな」
キャロライン「あ、有難うございますシャルリ夫人」
シャルリ夫人「という訳で、今度のスライム討伐よろしくな」
アレクサンダー王子「ははー」

〇城の客室
キャロライン「いい加減に起きなさい。エリザベス」
エリザベス「ふぁぁー。お早うございますキャロライン様。朝食は?」
キャロライン「朝食会を欠席されたでしょ。困った子ね」
エリザベス「だって、まだ朝の6時ですよ」
キャロライン「朝食を食べたらお勉強ですからねエリザベス」
エリザベス「そうだサム後で探検をしよう」
サム「ハイ喜んでお供いたします」

〇城の回廊
エリザベス「サム、こっちこっち」
エリザベス「屋根の上登ってみようか?」
付き人2「コラ、こんな所で何をしている」
エリザベス「見つかってしまった」
付き人2「壁の落書きはお前達か」
エリザベス「違うわ」
付き人2「エルフの言う事なぞ信用できるか。お仕置きだ」
キャロライン「お待ちください。この子が落書きしたところを見たんですか?」
付き人2「う、それは・・・」
キャロライン「さっ、行きましょエリザベス」
エリザベス「ハイ」

〇城の廊下
キャロライン「お勉強の前にいいものをお見せするわね」
エリザベス「あっ、ティアラ」
キャロライン「そう家宝よ」
エリザベス「これは我々エルフの妃が身につけていたもの」
キャロライン「なんですって」
エリザベス「ここにあるって事は妃である母上は既に亡くなった・・・」
キャロライン「だとすれば正当な持ち主はエリザベスあなたね」
  エリザベスはそう言うとそっと指でティアラを撫でまわした
キャロライン「あっ、触れてはダメ」
エリザベス「父上に返して頂ければ嬉しい」
キャロライン「判ったわ義母に掛け合ってみるから」

〇謁見の間
キャロライン「シャリル夫人お話が・・・」
シャルリ夫人「何か?」
キャロライン「ティアラをエリザベスに返して欲しいのですが」
シャルリ夫人「何、我が家の家宝を・・・ダメじゃ」
キャロライン「しかしあのティアラは元々エルフの族長の妃の物」
シャルリ夫人「戦利品として没収したのだからエリザベスに権利はない」
付き人2「奥方様、大変でございます」
シャルリ夫人「お前まで、何用じゃ」
付き人2「ティアラが見つかりません」
シャルリ夫人「何だと、よく探せ」
付き人2「ははー」
シャルリ夫人「いや待て、犯人はエリザベスに相違ない」
シャルリ夫人「直ぐにひっ捕らえてティアラの在りかを白状させるのじゃ」
キャロライン「シャルリ夫人まだそうだと決まった訳では・・・」
シャルリ夫人「いやそうに決まってる。あやつはあのティアラを望んでいたではないか」
キャロライン「しかし・・・」

〇牢獄
エリザベス「私は盗んではいないわキャロライン」
キャロライン「ええ、勿論よ信じてる」
キャロライン「アナタ、ティアラを探すの手伝って頂戴な」
付き人1「勿論です」
キャロライン「待ってて、探し出して義母を説得するわ」
エリザベス「あっ、サム来てくれたの」
猫「ニャー」
サム「盗んで来ましょうか」
エリザベス「偽物を盗んでどうするの?」
サム「でも・・・」
エリザベス「それより裏事情を知りたいわ、何故私を貶めたのか?」
サム「判りました。調べて参ります」

〇貴族の部屋
シャルリ夫人「誰、そこに居るのは」
兵士2「私めにございます」
シャルリ夫人「それでティアラを持って来たであろうな」
兵士2「ははー」
シャルリ夫人「ウム宜しい」
兵士2「これでエリザベスんが盗んだことにして処刑すれば・・・」
シャルリ夫人「計画通りね」
シャルリ夫人「もう下がって良い」
兵士2「ははー」
シャルリ夫人「さてと寝るか」

〇養護施設の庭
付き人1「ないわねぇ」
付き人1「あら?」
兵士2「うまく行った」
付き人2「それは良かったです。これでエルフの小娘を処刑できますね」
兵士2「あのティアラの伝説は本当なんだろうか?」
付き人2「正当な後継者でない者が持つと災いを引き起こすですか?」
兵士2「うん」
付き人2「まぁ伝説はつきものですからね」
兵士2「それなら良いがね」
付き人1「アナタ達がティアラを盗んだ張本人ね。どこに隠したの」
付き人2「しまった聞かれてしまった」
兵士2「フフフ、聞かれてしまったからには始末をつけないと」
付き人1「キャ、何をするんですか・・・誰か・・・」
付き人2「待て小娘」

〇鍛冶屋
兵士2「フフフ、もう逃げられないぞ観念しろ」
付き人1「キャー誰かー」
兵士2「ムムム、またしてもお前か」
サム「覚悟」
付き人1「待って、この人はてティアラの場所を知ってるの」
サム「何だと」
兵士2「ほれ俺に近づくと火傷するぞ」
  火のついた棒を振り回した為、部屋に火が回り始めた
サム「危ない」
付き人1「大変、火事だわ」
兵士2「ハハハ」

〇鍛冶屋
兵士2「逃げないのか」
サム「証人として突き出してやる」

〇養護施設の庭
???「火事よー」
シャルリ夫人「ゲホゲホ」
キャロライン「大丈夫ですか」
エリザベス「あっ、ティアラ」
キャロライン「まぁこんな所に見つかって良かったわエリザベス」
エリザベス「ウン」
キャロライン「これで疑いは晴れましたわね」
シャルリ夫人「そうね」

次のエピソード:第七話 息子ハインリッヒ

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