エピローグ 悠久(脚本)
〇美しい草原
星ちゃん「また、来てくれたんだ。嬉しい///」
風神 早弥(かざかみ さや)「当たり前だよ、星ちゃんは私にとって大事な存在なんだから」
風神 早弥(かざかみ さや)「そういえば、さっき実ちゃんとしのぶちゃんに会ったんだ」
風神 早弥(かざかみ さや)「二人とも、大人になってたな~!」
風神 早弥(かざかみ さや)「星ちゃんは、二人に会った?」
星ちゃん「うん・・・、早弥ちゃんの事を心配してた」
風神 早弥(かざかみ さや)「え、私の事を心配? なんでだろう・・・」
星ちゃん「実は・・・」
風神 早弥(かざかみ さや)「そっか。私が不幸に・・・」
風神 早弥(かざかみ さや)「変なの、私は幸せなのにねっ!」
星ちゃん「ううん、そんな事も無い・・・」
風神 早弥(かざかみ さや)「え?」
星ちゃん「・・・正直に、言うね」
〇レトロ喫茶
星ちゃん「2人とも、早弥ちゃんの名前、もう忘れちゃってて・・・」
星ちゃん「まだ、早弥ちゃんの存在は覚えてたけど、直にその記憶も無くなっちゃうと思う・・・」
星ちゃん「きっと、私が力不足だったせいで、早弥ちゃんの存在が薄れちゃっているの・・・」
〇渋谷のスクランブル交差点
星ちゃん「いずれ、この世界の人みんなみんな、早弥ちゃんの事を忘れちゃう・・・」
星ちゃん「この世界から、早弥ちゃんが居なくなっちゃう・・・」
〇東京全景
星ちゃん「私に力が足りなかったから、」
星ちゃん「私が早弥ちゃんに傍に居て欲しいって思っちゃったから、」
星ちゃん「早弥ちゃんの人生を奪っちゃった・・・」
〇美しい草原
星ちゃん「ごめんなさい・・・」
風神 早弥(かざかみ さや)「もう、星ちゃん。何を勘違いしてるの?」
風神 早弥(かざかみ さや)「みんなの記憶から消えちゃってるって、なんとなくわかってたよ」
風神 早弥(かざかみ さや)「それでも、私は星ちゃんの傍に居たいって思ったの」
星ちゃん「グスン、そうなの・・・?」
風神 早弥(かざかみ さや)「うん、もちろんっ!」
〇美しい草原
早弥「星ちゃんに初めて会った、一日だけもらったあの日」
早弥「あの時、もし星ちゃんに会ってなかったら、私の人生は終わっていたと思う」
早弥「そんな私に、もう一回人生のチャンスをくれたのは星ちゃんだった」
早弥「そんな命の恩人を、嫌いになるはずが無いよ」
〇白
早弥「本当は独りぼっちだった私の短い人生・・・」
早弥「そんな人生を、星ちゃんが変えてくれて・・・」
早弥「気が付いたら、友達がいっぱい出来て・・・」
早弥「そんな私達も大きくなって・・・」
早弥「それだけ時間が経っても、星ちゃんはずっと私の隣に居てくれて・・・」
〇美しい草原
風神 早弥(かざかみ さや)「だから私、すっごく幸せだよ!」
風神 早弥(かざかみ さや)「たとえみんなに忘れられても、私は星ちゃんとずっと一緒に居たい」
風神 早弥(かざかみ さや)「それだけ、私は星ちゃんの事が好きなんだからね!」
星ちゃん「っ・・・!」
星ちゃん「・・・私も、早弥ちゃんの事、大好き///」
風神 早弥(かざかみ さや)「これからも、よろしくね!」
星ちゃん「うんっ!」
〇美しい草原
星菜「おばあちゃん、ここはどこ?」
しのぶ「ここはねぇ、神様が住んでいる所だよ」
星菜「神様?」
しのぶ「そう、この土地から生まれた神様。おばあちゃんもね、一度だけ会った事があってね」
しのぶ「たまにこうやって挨拶に来てるんだよ」
星菜「へぇ、そうなんだ!」
しのぶ「ひょっとしたら、星ちゃんも神様から元気をもらえるかもねぇ」
しのぶ「力を貰いすぎても、良くない事が起っちゃうから気を付けないといけないけどね!」
星菜「あ、うん・・・」
しのぶ「でも、おばあちゃんも、ずっと神様には会っていないんだけどね!」
星菜「ふーん・・・」
星菜「あ、あれ?」
■■「ね、★ちゃん!」
★「うん、■■ちゃん!」
星菜「お婆ちゃん、あれ!」
しのぶ「ん? どうしたんだい?」
星菜「・・・・・・」
星菜「あ、あれ? 居なくなっちゃった・・・」
しのぶ「・・・ひょっとして、神様かもしれないね」
星菜「神様、2人居たよ! すっごく楽しそうだった!」
しのぶ「へぇ、2人!」
しのぶ「そっか、2人ねぇ・・・」
しのぶ「じゃあ、神様も寂しくないかもしれないね」
星菜「うんっ!」
しのぶ「・・・ありがとう、元気でね」
星菜「ばいばーい!」
■■「あっ・・・」
★「二人とも・・・」
■■「幸せになれーっ!!」
地球から生まれた子
~終~
■■ちゃんと★ちゃん……。とうとう僕の記憶からも、少女と神様の名が消えてしまったみたいです。
どうやら、しのぶちゃんにも家族が出来たようで。
神通力に頼る事なく幸せを見つけられて良かったです。😌
完結おめでとうございます。