現役ゾンビ

夏目心 KOKORONATSUME

9 ヒカリの正体(脚本)

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〇通学路
  数日後。望先輩とアカリさんの事は俺達にも行き届いていた。俺達はこの時期に長期休暇を貰い、地元へと戻っていた。
  そんな俺達は、前の職場の部長と電話していた。
木島昂輝「部長!その話本当なんですか!?先輩達が逮捕されたって!!」
スマホ「そうなんだよ!私も前から望月君達の変化に気付いてはいたんだが、まさかこんな事になるだなんて、」
スマホ「私も想像すら出来なかったよ・・・」
雨宮ヒカリ「・・・あの2人を見て何と無くは感じましたが、本当に絵に描いたおしどり夫婦になりましたね・・・」
雨宮ヒカリ「部長、その後お2人はどうなったんですか?」
スマホ「一応、警察に連行された後はこれまで通りに仕事に赴いていたのだが、この悪い噂が出回った影響もあり、」
スマホ「望月君達は時期社長候補から外されて、正式に離婚したのだが、それ以降2人の姿も見えず、」
スマホ「私から連絡しても繋がらなくなってしまってな・・・」
木島昂輝「ま、マジかよ・・・望先輩もアカリさんも行方不明って・・・」
スマホ「まぁ、そう言う事があったからな・・・君達ももし結婚すると言うなら、望月君達の事を良く思い返して見てくれ!」
スマホ「では、私はそろそろ失礼するよ!」
雨宮ヒカリ「分かりました!部長もお身体に気を付けて!」
雨宮ヒカリ「全く・・・どうしてあんなに仲良かったのが、こんな風になるのかなぁ・・・」
木島昂輝「俺も同意見だよ・・・でも、正直俺達って、外見は簡単に見れるけど、その人の本質とかは簡単には理解出来ないからさ・・・」
木島昂輝「結婚した上で、お互いの事もっと良く知ろうとしなかったってのも原因だとは思うよ?俺が口出しする事でも無いが・・・」
雨宮ヒカリ「・・・まぁ、そうですね・・・何事も努力・・・それを怠ったが故の過ちって事ですね・・・」
木島昂輝「あぁ、俺達もこうならない様にしなきゃな・・・」
雨宮ヒカリ「はい・・・」
雨宮ヒカリ「さて!昂輝さん!気持ち切り替えて早く行きましょう!あたしの実家で、あたしの親が待ってますから!」
木島昂輝「・・・そうだな、行こう!」

〇女の子の一人部屋
木島昂輝「ここがヒカリの部屋か・・・ご両親、今いないんだね・・・」
雨宮ヒカリ「すみません・・・さっき確認取ったら、どうも入れ違いになっちゃった見たいで・・・」
木島昂輝「まぁ、挨拶ならその時すれば良いからさ・・・」
雨宮ヒカリ「・・・そうですね!あたし、何か飲み物取って来ますね!」
木島昂輝「あぁ、待ってる!」
木島昂輝「さて、これからどうしようか・・・」
木島昂輝「ん?」
木島昂輝「あ、あれ?ボールペンと電卓?何だよヒカリの奴、ちゃんと片付けろ・・・って、」
木島昂輝「あ、あれ!?これ良く見たら俺のじゃん!何でこれがここに!?」
木島昂輝「そ、そう言えば・・・」

〇オフィスのフロア
雨宮ヒカリ「お役に立てたなら何よりです・・・じゃあ、あたし行きますね・・・」
木島昂輝「さて、修繕したら部長の所に・・・って、」
木島昂輝「あ、あれ?」
木島昂輝「あれ?ボールペン落としたかな?さっきまであったと思ったが・・・」

〇警察署の食堂
雨宮ヒカリ「あ!そう言えば先輩!その日田舎の支社に転勤するんでしたよね!?」
木島昂輝「そうなんだよ・・・まさかこんなタイミングになるだなんて、予想だにして無かったよ・・・」
雨宮ヒカリ「・・・まぁ、その、そんなに気を落とさないで下さいね・・・」

〇結婚式場の廊下
木島昂輝「でも、これでやっと解放されるよ・・・今日で先輩達の顔を見納めになったと思えばね・・・」
雨宮ヒカリ「・・・いよいよ明日ですもんね・・・明日からまた頑張りましょうね・・・」
木島昂輝「あぁ、明日からまた頑張ろうな・・・って、」
木島昂輝「え?雨宮さん、今の口ぶり・・・」
雨宮ヒカリ「あぁ、最近昂輝先輩忙しい見たいだから言えなかったんですが、実はあたしも先輩の行く転勤先に明日から行くんですよ・・・」
雨宮ヒカリ「報告遅れた事は今謝ります・・・」
木島昂輝「あぁ、そうだったんだ・・・なら直ぐにでも言ってくれても良かったが・・・まぁ良いか・・・」

〇田舎の一人部屋
雨宮ヒカリ「先輩、明日も早いからあたし寝ますね・・・先輩も夜更かししない様に・・・」
木島昂輝「・・・分かった・・・また明日な・・・」
雨宮ヒカリ「はい!」
雨宮ヒカリ「それと、あたしの事はヒカリって呼んでくれたら嬉しいです・・・あたしでさえ昂輝先輩って呼んでるんですから・・・」
木島昂輝「あ、そう言えばそうだったな・・・なら、また明日なヒカリ・・・」
雨宮ヒカリ「・・・!はい!昂輝さんまた明日!」
木島昂輝「さて、俺も寝るか・・・って、」
木島昂輝「あ、あれ?」
木島昂輝「おかしいな・・・机にあった電卓が無い・・・まだ使えるから取って置いたんだが、」
木島昂輝「自分のデスクにでも忘れたかな?」

〇役所のオフィス
雨宮ヒカリ「ただいま戻りました!」
木島昂輝「あ、お疲れ様!」
雨宮ヒカリ「あ、先輩丁度良かった・・・先輩にお渡ししたい物があります・・・」
木島昂輝「え?俺に?」
雨宮ヒカリ「はい、こちらになります・・・」
木島昂輝「あれ?電卓にボールペン複数?」

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