悪役テーバイ王ペンテウスに転生してしまった、従兄弟の神様であるディオニュソスに殺される前に逃げます

エターナルラブ·プロジェクト

エピソード3 予期せぬ目覚め(脚本)

悪役テーバイ王ペンテウスに転生してしまった、従兄弟の神様であるディオニュソスに殺される前に逃げます

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〇砂漠の基地
  ディオニュソスと、その信者たちが、テーバイの国に凱旋しに来ました。
ディオニュソス「テーバイよ、俺は帰ってきたぞ!」
  それを宮殿のバルコニーから見た、ペンテウスとオクラソス。
ペンテウス「・・・」
オクラソス「?」
ペンテウス「(ついにギリシャ神話のストーリーがスタートするんだな・・・)」
ペンテウス「(何としても・・・破滅フラグだけでも回避しなければ・・・)」
  ペンテウスとオクラソス親子は、城下町まで降りました。

〇砂漠の基地
  城下町に降りた。ペンテウス一行は、ディオニュソスと対面します。
ディオニュソス「・・・」
ペンテウス「・・・」
ペンテウス「あの・・・あなたは?」
  ペンテウスがディオニュソスらしい男に声をかけると、男はこう言いました。
ディオニュソス「俺はディオニュソス、酒と豊穣の神だ!」
ペンテウス「(やっぱり・・・)」
ペンテウス「(破滅フラグが来てしまった・・・)」
ペンテウス「あのどのような要件ですか?」
ディオニュソス「もちろん、この地に信者を増やすためさ・・・」
ディオニュソス「ついでに、俺の母さんを侮辱した罪の報復もな・・・」
ペンテウス「(!!)」
  それを聞いたペンテウスは驚きました。このままでは自分は、破滅をする可能性があると考え。
  ディオニュソスに対して謝罪した。
ペンテウス「私の家族がしてしまったことは、大変申し訳ございませんでした、そして、俺が罪深い者であることも」
ペンテウス「心より謝罪を申し上げます」
  それを見たペンテウスは驚いていた。
ディオニュソス「珍しいね・・・君は神々に対して不敬な行動を起こすのに、神に謝罪するなんて、珍しい行動を取るもんだな・・・」
ディオニュソス「いいだろ・・・その謝罪に免じて、お前の罪を許そう、ただし・・・」
ペンテウス「ただし?」
ディオニュソス「テーバイの国民を俺の信者にしろ」
ペンテウス「信者ですか・・・わかりました」
ディオニュソス「ついでにお前も信者になれ」
ペンテウス「(!!)」
  ペンテウスはこのままでは破滅フラグが立ってしまうため、仕方がなく信者になることになりました。
ペンテウス「わかりました・・・」
ディオニュソス「それじゃあ今から宴でも開きますか!」
ペンテウス「はい・・・」
  こうしてテーバイの国で、ディオニュソスの信仰と祭りが広まりました。

〇王宮の入口
「ディオニュソス様、万歳!」
「ディオニュソス様、最高!」
  テーバイの街は、熱狂的に叫んだり、喜んでたりなど、まるでお祭り状態でした。
ペンテウス「(みんな楽しそうで何よりだ・・・)」
ディオニュソス「おーい!ペンテウス! 一緒に酒でも飲まないか?」
ペンテウス「お酒ですか?」
ディオニュソス「そうなんだ、俺の自慢のワインなんだ」
ペンテウス「でも僕お酒は飲めないから、やっぱり無理かな?」
ディオニュソス「ちょっとぐらいは味見ぐらい良いだろう?」
ペンテウス「まあ少しだけなら・・・」
  ディオニュソスは早速、ワインの入った壺から、金の杯に少しだけワインを入れました。
ディオニュソス「味見をしてごらん?」
ペンテウス「ならばちょっとだけ・・・」
  ペンテウスがディオニュソスが注いだ、ワインを飲むと。
ペンテウス「美味しい・・・」
ディオニュソス「だろ、俺の自慢のワインの味だ!」
ペンテウス「あれ?なんか頭がクラクラする・・・」
ペンテウス「すみません、先に部屋に戻らせてもらえますね」
ディオニュソス「大丈夫か?」
ペンテウス「大丈夫です・・・」
  ペンテウスが部屋に戻ろうとした瞬間、体に力が入らず、うずくまって崩れてしまいました。
ディオニュソス「ちょっとペンテウス、お前全然大丈夫じゃないよ!」
  ディオニュソスはペンテウスをお姫様抱っこをしました。
ペンテウス「ちょ!離して!」
ディオニュソス「君の部屋まで送るよ」
ペンテウス「この体勢は恥ずかしいよ」
ディオニュソス「恥ずかしがなくていいよ、俺が送ってやる」
「どうかなさいましたか?ディオニュソス様?」
ディオニュソス「こいつ酔っ払ったみたいなんだけど、部屋まで案内してくれるかな?」
「王が!わかりました、ご案内します」
ディオニュソス「おう、助かるぜ」
  ディオニュソスは使用人の案内により、ペンテウスを部屋まで送りました。
ペンテウス「・・・」
  ペンテウスは酒の影響か、意識が薄くなり、やがて意識が途切れてしまいました。

〇宮殿の部屋
  翌朝 ペンテウスの部屋
ペンテウス「・・・」
ペンテウス「ん?」
  ペンテウスは目を覚ますと、なぜか全裸で寝ていました。
ペンテウス「な、何で裸なの?」
  すると横に全裸のディオニュソスが寝ておりました。
ディオニュソス「スー・・・スー」
ディオニュソス「ん──ペンテウス・・・」
  ディオニュソスはゆっくり起き上がりました。
  ベンテウスはそのまま、その場から離れようとしますが、ディオニュソスがペンテウスの腕を掴み捕まります。
ディオニュソス「先に起きちゃうなんて寂しいな、昨夜はあんなに可愛かったのに・・・」
ペンテウス「昨夜?」
ペンテウス「!!」
  ペンテウスは何が何だかわからなくなってしまいました。
ディオニュソス「つれないな、一晩、俺と裸でベッドを共にした仲なのに・・・」
ペンテウス「ベッドを共にした・・・」
  ディオニュソスの生々しい発言に聞いたペンテウスは顔を赤らめました。
ディオニュソス「まあ、覚えてなくても、俺だけのいい思い出にするつもりだから・・・」
  ディオニュソスはその場を去ります。
ペンテウス「恥ずかしい・・・」
  ペンテウスは顔を覆い隠しました。

〇神殿の広間
ペンテウス「・・・」
  ペンテウスは顔を赤らめました。
  あの朝の日以来、彼の中は妄想でいっぱいでした。
ペンテウス「(恥ずかしいな、ディオニュソスは俺に何をしたんだろう。)」
  すると、ディオニュソスが現れた。
ディオニュソス「おはよう、ペンテウス!!」
ペンテウス「うわ!!」
ディオニュソス「朝ぶりだね。俺に会いたかった?」
ペンテウス「い、いや・・・」
ディオニュソス「そうなんだ。悲しいな・・・」
ペンテウス「・・・」
ディオニュソス「そんな顔、意識しているんだな」
ペンテウス「う、うるさい・・・」
  ベンテウスは慌てて、拒否しました。
ディオニュソス「それよりもさ、一緒に山の奥へ行かないか?」
ペンテウス「山の奥?」
ディオニュソス「キタイローン山だ」
ペンテウス「(!!)」
ペンテウス「(キタイローン山と言えばペンテウスが殺された場所だ!)」
ペンテウス「行かなきゃいけないの?」
ディオニュソス「うん、お前の姉妹と母親も行くようだ」
ペンテウス「強制的に行かなきゃいけないの?」
ディオニュソス「別に強制的ではないけど・・・」
ペンテウス「(断った方がいいかな・・・でも断ったら何するかわからない。)」
ディオニュソス「どうしたんだ?そんなに怖い顔して?」
ペンテウス「いや、何でもないけど・・・」
ディオニュソス「大丈夫だって。俺がエスコートしてやるから・・・」
ペンテウス「そう言われても」
  ペンテウスは決断しました。
ペンテウス「分かった、行く!」
ディオニュソス「よっしゃ!じゃあ豹の馬車を用意するね」
ペンテウス「豹の馬車?」
ディオニュソス「ついでにお前の息子、オクラソスも連れてこいよ」
ペンテウス「は、はい・・・」
ペンテウス「ただし、条件があるんだ」
ディオニュソス「何だ?」
ペンテウス「(ここで誓いを作った方が身のためになるからね。)」
ペンテウス「俺と息子のオクラソスには危害を加えないよう約束してくれませんか?」
ディオニュソス「危害を?分かった約束しよう。ニュクスの川に誓ってな」
  こうしてペンテウス一行は、ディオニュソスと共にキタイローン山に行くことになりました。

〇砂漠の基地
ディオニュソス「これが、豹の馬車だ!」
ペンテウス「うわ──!!」
オクラソス「うわ──!!」
  その名の通り、馬車には豹が馬代わりにつながれており、大きさは馬と同じサイズであることも。
ペンテウス「でかくないか?この豹?」
ディオニュソス「そうかな。普通サイズだけど」
オクラソス「可愛い・・・」
ペンテウス「そうかな・・・」
ディオニュソス「それじゃあ行こう!」
ペンテウス「うん!」
オクラソス「うん!」
  ペンテウス親子とディオニュソスとの3人は、豹の馬車に乗り込みました。
  そして、ディオニュソスの信者達と共に、キタイローン山に向かいました。

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