ゾンビ水没事件(脚本)
〇空
〇湖のある公園
樺島 一心(かばしま いっしん)「ふああ〜・・・」
樺島 ここね(かばしま ここね)「お兄ちゃん、最近寝不足でしょ ?」
樺島 ここね(かばしま ここね)「今日のお仕事、大丈夫?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「なんだか最近、 ハードなゾンビ案件多くてね・・・」
樺島 一心(かばしま いっしん)「リフレッシュする時間も中々取れてないや」
樺島 ここね(かばしま ここね)「リフレッシュかぁ」
レックス「マッサージ!ゴハン!イイユダナ〜!」
樺島 ここね(かばしま ここね)(美味しいご飯・・・)
樺島 一心(かばしま いっしん)(温泉・・・)
〇温泉旅館
〇温泉街
〇湖のある公園
樺島 一心(かばしま いっしん)「──なんか旅行とか行きたくなってきたな」
樺島 ここね(かばしま ここね)「ここねも美味しいもの食べたい! ご当地アイスとか!」
樺島 ここね(かばしま ここね)「でも人の目あると、 温泉もアイスも楽しめそうにないかな」
樺島 一心(かばしま いっしん)「『家族風呂』がある旅館探せば 人の目気にしないで旅行楽しめるんじゃ?」
樺島 ここね(かばしま ここね)「──あ、確かにそうかも!」
レックス「────────ムムッ!」
レックス「ナンダアレ!ナンダアレ!」
「・・・?」
レックス「アソコ!アソコ!」
〇黒背景
ここねッ! 救急車(119番)ッ!
場所は 警察署付近の『A公園』ッ!
分からなかったら平さんにも連絡をッ!
樺島 ここね(かばしま ここね)「えっ!? えぇっ!?」
〇水中
〇沖合
樺島 一心(かばしま いっしん)「ごぽっ! 大丈夫ですかァ!!?」
〇湖のある公園
平 光和(たいら みつかず)「ここねちゃん、大丈夫かい!?」
樺島 ここね(かばしま ここね)「うぅ、ひっぐ・・・っ ごめんなさい・・・っ」
樺島 ここね(かばしま ここね)「お兄ちゃん、死んじゃったかと思ってっ」
救急隊員「それでは搬送の必要性は無い という事で大丈夫でしょうか?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・はい、大丈夫です びっくりして水飲んじゃっただけですから」
救急隊員「いえいえ! 大事に至ってないなら良かったです!」
平 光和(たいら みつかず)「・・・良かった、みんな無事みたいだね」
樺島 ここね(かばしま ここね)「平さん! 来てくれてありがとうございます!」
平 光和(たいら みつかず)「ひとまずは、 状況を説明してもらっていいかい?」
樺島 ここね(かばしま ここね)「・・・この人が池に沈んでたんですけど」
「『なんで入ってたの?』って聞いたら──」
〇露天風呂
『温泉好きだからここに入ってた』って
〇湖のある公園
平 光和(たいら みつかず)「そうか・・・ でもゾンビに真水は相性が悪いなぁ」
平 光和(たいら みつかず)「菌が繁殖してゾンビ臭が ドンドンキツくなってしまうぞ」
樺島 一心(かばしま いっしん)「オ゛ッッ?!(えづき)」
樺島 ここね(かばしま ここね)(私は普段から香水とかでケアして 臭い抑えてるつもりだけど・・・)
放置すると こんな感じなんだ!
目に染みちゃうっ!
樺島 一心(かばしま いっしん)「とにかくタオルで拭いてあげよう」
〇湖のある公園
樺島 一心(かばしま いっしん)「ダメだ!全然臭いが落ちない!!」
樺島 ここね(かばしま ここね)「おえっ!おっえっ!!」
樺島 一心(かばしま いっしん)「消毒液をざばっとかけるのも 倫理的に良くない気がするし・・・」
樺島 一心(かばしま いっしん)「『臭いの原因』をなんとかしたり 一気に『乾燥』させたり出来ないかなぁ」
平 光和(たいら みつかず)「『臭いの原因』・・・ 『乾燥』・・・」
平 光和(たいら みつかず)「ん?待てよ?」
〇黒
平 光和(たいら みつかず)「・・・そうだ!『乾燥』だよッ!!」
?
平 光和(たいら みつかず)「すぐ戻るッ! みんなは公園の 『BBQエリア』で待っててくれッッ」
樺島 一心(かばしま いっしん)「なんかやけに 目がキラキラしてたけど・・・」
一体、平さんは何をするつもりなんだ?
〇何もないテント
樺島 一心(かばしま いっしん)「────ってどういう状況!?!?」
平 光和(たいら みつかず)「『テントサウナ』って奴さッ」
〇湖畔の自然公園
私の最近の趣味でね☆
この公園はキャンプサイトがあるから
こういう事も出来ちゃうって訳さ!
※
公衆浴場法やマナー等の観点から
禁止してる場所もあります。
ルールを守って楽しくサウナ!
〇黒背景
平 光和(たいら みつかず)「ゾンビが温泉好きなら サウナもきっと好きなハズ!!(刑事の勘)」
平 光和(たいら みつかず)「そして高温サウナは凄く乾燥してるし、 臭いも消せて『一石二鳥』さ!」
樺島 一心(かばしま いっしん)(単純に平さんがマイサウナを 自慢したいだけなんじゃ??)
樺島 一心(かばしま いっしん)「う〜ん・・・ 上手く行くといいですけど・・・(チラッ」
〇何もないテント
平 光和(たいら みつかず)「おっ!木箱の椅子に座ってくれたよォ!?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・嘘でしょ?」
平 光和(たいら みつかず)「よし!待たせるのも悪いし、 早速 サウナスタートしていこうか!!」
〇炎
アロマオイルを入れた天然水を
サウナストーンにちょびっと投入ッッ
樺島 一心(かばしま いっしん)「あ゛づッッ」
ゾンビ「ふぅ〜!!」
平 光和(たいら みつかず)「『香りのついた水蒸気』の効果で 体感温度が一気に上がるよッッ」
樺島 一心(かばしま いっしん)(『乾燥』させるのに この工程いるの!?いるの!?!?)
※サウナを楽しむのには必要な工程です
(筆者の個人的な意見)
一心くん、はいコレ
平 光和(たいら みつかず)「2人で一緒に『空気』をかき混ぜようか☆」
〇霧の立ち込める森
樺島 一心(かばしま いっしん)「うぉおああああああ(熱い空気まぜまぜ)」
平 光和(たいら みつかず)「この蒸気をサウナ発祥の地フィンランド では『森の神が宿る(ロウリュ)』と呼ぶんだ」
平 光和(たいら みつかず)「そしてこの『空気の塊』を────」
君 に ぶ つ け よ う か ♡
平 光和(たいら みつかず)「『乾燥』に何より必要なのは『風』! ドライヤーだってそうだろう?!」
平 光和(たいら みつかず)「ということで! 一心くんも一緒に、サン、ハイッ!」
〇白
──────ン熱波(ねっぱ)ッッ
ゾンビ「あ゛〜 🖐」
樺島 一心(かばしま いっしん)「平さん、よく分からないけど 手ェ挙げてますよ!?」
平 光和(たいら みつかず)「多分『おかわり』じゃないかな???(嬉)」
平 光和(たいら みつかず)「きっと筋金入りの『愛好家(サウナー)』 なのかもしれない! 嬉しいねェ!?」
──────ンもう一丁ッッ
〇野営地
『あ、おかわりいいですか?🖐』
樺島 ここね(かばしま ここね)「・・・平さんに ちゃんとゾンビ語が通じてる」
「ほらほら〜〜〜〜、ン熱波ッ!!」
「うおおおおおおおおお(ヤケクソ一心)」
樺島 ここね(かばしま ここね)「・・・『大人の趣味』って大変なんだね」
レックス「ホットケ!」
〇野営地
「う゛お゛お゛お゛!?」
樺島 ここね(かばしま ここね)「お兄ちゃん!? なんで手ェ引っ張られてるの!?」
平 光和(たいら みつかず)「これはマズイぞッ!!」
平 光和(たいら みつかず)「”ゾンビを気持ちよくさせ過ぎたッッ”」
・・・?
〇湖畔の自然公園
2人の向かった方角には『池』があるッ
平 光和(たいら みつかず)「サウナで温まった身体を 『整える』為の必須ルーティンッ」
〇黒背景
『水風呂』に入るぞぉ〜!
〇水中
只今の水温、8℃
〇警察署の入口
ここねちゅわぁ〜〜〜ん!!!♡♡♡
円谷 理子(つぶらや りこ)「(ついでに)みんな〜!お疲れ様で〜す!」
円谷 理子(つぶらや りこ)「聞きましたよ〜! かなり大変だったみたいですね!」
(ゾンビ臭間近で浴びてるのに・・・ ────────無敵かこの人?)
円谷 理子(つぶらや りこ)「平さん!電話で頼まれた奴! 今しがた完成しましたよ〜!!」
平 光和(たいら みつかず)「ありがとう! 円谷さんは本当に仕事が早いね!」
円谷 理子(つぶらや りこ)「頑張り屋さんのここねチャン!😘😄👍 お勤め、大変でしたネ!?😭💦💦」
円谷 理子(つぶらや りこ)「お姉さん、ここねチャン👼🏻の為に、 特製プレゼント🎁を用意したヨ!?😍😋」
樺島 ここね(かばしま ここね)「え、いらない」
〇開けた交差点
ここねチャン!?😭😭
逃げる👼🏻💨なんてひどいヨ〜!😖🎁
樺島 一心(かばしま いっしん)「くっ! 2人ともすごい加速力だッ!!」
レックス「チーター! チーター!」
円谷 理子(つぶらや りこ)「うってつけだからっ! 今回の発明はうってつけだから〜っ!」
〇黒背景
ゾ ン ビ 用 ボ デ ィ ソ ー プ
〜 K O K O N E 〜
※円谷特性アロマオイル入り
円谷 理子(つぶらや りこ)「ゾンビの体に常駐する『菌』を 滅菌させる特製石鹸ッッ」
平さんのお願いで完成させた物に、
私なりのアレンジを加えた特別製ですッ
樺島 一心(かばしま いっしん)(ゾンビ特有の『菌』を滅菌する効果??)
樺島 一心(かばしま いっしん)(! という事は──────)
〇街中の交番
一般警察官「・・・」
一般警察官(・・・平和すぎるな)
一般警察官(・・・定時決めたら 今日は親父の銭湯にでも寄るか)
〇街中の交番
円谷 理子(つぶらや りこ)「さらにさらに美肌効果と保湿効果で ここねちゃんのお肌がプルプルモッチモチ」
円谷 理子(つぶらや りこ)「モチモチスベモチッ プルンップルンッッ」
樺島 ここね(かばしま ここね)「うぇ〜〜〜〜ん!!!」
一般警察官「ッ 円 谷 ァ ァ ! ! ! !」
〇木調
一般警察官「お前それでも いい歳した社会人かッ!? あ゛ぁん!?」
〇交番の中
一般警察官「仮にも科警研所属のエリートだろーがっ! 公職の自覚が足らんぞ自覚がァァ!!」
円谷 理子(つぶらや りこ)「・・・スイマセンッシタッ」
一般警察官「子供追いかけ回すなんて 二度とすんじゃねーぞッ!分かったかッ!?」
円谷 理子(つぶらや りこ)「・・・ハイッ グスッ」
(まぁ、また何かやるだろうな の眼差し)
〇開けた交差点
樺島 一心(かばしま いっしん)「なんだろう、この・・・」
樺島 ここね(かばしま ここね)「いい匂い?」
レックス「セッケン!セッケン!」
〇警察署の入口
〇警察署の入口
ゾンビ「あ゛〜〜」
平 光和(たいら みつかず)「みんな、おかえり! 早速 ゾンビ用石鹸を使ってみたよ!」
樺島 ここね(かばしま ここね)「すご〜い! 嫌な臭いが無くなってる〜!」
ニタァ
平 光和(たいら みつかず)「とりあえず、『ゾンビ用石鹸』の効果で 臭いが消せる事は実証できた」
平 光和(たいら みつかず)「だけど、問題がまだ残っている」
〇黒背景
『風呂好き』なゾンビが
またどこか別の水場で入浴する可能性だ
今が清潔だったとしても、
いずれまた体表の菌が繁殖してくるだろう
〇警察署の入口
平 光和(たいら みつかず)「その度に身体を洗うのも・・・ 大変だよねぇ・・・う〜ん・・・」
樺島 一心(かばしま いっしん)「────円谷さん」
樺島 一心(かばしま いっしん)「ゾンビ用石鹸の成分で 『温泉の入浴剤』って作れませんか?」
平 光和(たいら みつかず)「なるほど!」
平 光和(たいら みつかず)「『ゾンビと水は相性が悪い』 という部分の発想の転換───」
『ゾンビが入っても大丈夫な水場』を
予め作ってしまおう、という事か!!
円谷 理子(つぶらや りこ)「────『ゾンビ用入浴剤』、だと????」
〇黒背景
瞬間、円谷 理子の脳内に溢れる───
〇清潔な浴室
円谷 理子(つぶらや りこ)「ここねちゃんのお肌、 プルプルスベスベモッチモチ〜♡(ニチァ」
樺島 ここね(かばしま ここね)「もうっ!理子さんっ! くすぐったいですよぉ〜♡」
あはは♡ あははは♡ あははははは♡
〇黒背景
〇黒背景
円谷 理子(つぶらや りこ)「『素材量』と『精製時間』考えると 恐らく入浴剤完成まで───」
円谷 理子(つぶらや りこ)「───2時間程いただければ十分です!」
円谷 理子(つぶらや りこ)「私、早速作業に取り掛かります!!」
樺島 ここね(かばしま ここね)「あ、あのっ」
樺島 一心(かばしま いっしん)「民間人に被害が及ぶのはマズイと思います」
樺島 一心(かばしま いっしん)「『ゾンビ地区』の方で 入浴剤の使えそうな場所を探しましょう」
樺島 ここね(かばしま ここね)「ち、ちょっと」
平 光和(たいら みつかず)「ここにパンデミック前の『地図』がある」
混乱の影響で廃棄された
『銭湯』をいくつかピックアップした
平 光和(たいら みつかず)「設備が生きていれば使えるんじゃないか?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「設備、かぁ・・・ 僕は温泉設備に詳しくないからなぁ」
樺島 一心(かばしま いっしん)「その辺りの知識がある方に 協力を仰げれば良いんですけど───」
〇警察署の入口
一般警察官「お先で〜す」
一般警察官「あっ!平さん! お疲れ様ですっ!」
平 光和(たいら みつかず)「お疲れ様〜!親父さんは元気かい?」
一般警察官「相変わらずですよ 今日も番台で張り切ってると思います 笑」
一般警察官「『パンデミックで建物ごと手放した時』は 死ぬほど落ち込んでましたけどね〜 笑」
樺島 一心(かばしま いっしん)「あの、すいません、ご家族は銭湯を?」
一般警察官「ええ、今はそこの道を 3区画ほど行った先でやってます」
一般警察官「前の建物が『ゾンビ地区』に なってしまったもので・・・」
平 光和(たいら みつかず)「いや〜〜〜〜! いいところに来てくれたね〜〜〜!!」
平 光和(たいら みつかず)「ちょっと付き合ってくれるかな???」
一般警察官「────はい?」
〇車内
さぁさぁ!
ゾンビ地区の銭湯まで飛ばすよォ〜!!
〇昔ながらの銭湯
平 光和(たいら みつかず)「よし、早速作業に取り掛かるよ〜!」
樺島 一心(かばしま いっしん)「オオオッッ!!」
一般警察官(・・・久々の昔の実家)
〇銭湯の脱衣所
樺島 一心(かばしま いっしん)「平さん! 銭湯の中、想像以上に整ってます!」
平 光和(たいら みつかず)「よ〜し!僕らはとにかく清掃しよう!」
一般警察官(・・・やかましすぎて感情が追いつかん)
一般警察官「──とりあえず、 浴槽の排水管のチェックします?」
平 光和(たいら みつかず)「是非ともお願いしたいっ! 暗いから足元気をつけてね〜!!」
樺島 ここね(かばしま ここね)「───作業中、手元照らしてましょうか?」
一般警察官「───ありがとう、気が利くね」
〇露天風呂
樺島 一心(かばしま いっしん)「うおおおおぉおおお!!!!(掃除)」
〇浴場
樺島 ここね(かばしま ここね)「ちゃんと見えてますか?」
一般警察官「大丈夫、汚れもほぼ無いみたいだ」
一般警察官「・・・ん?」
ゾンビ「・・・」
〇浴場
〇浴場
樺島 ここね(かばしま ここね)「どうしたの?」
ゾンビ「・・・あ゛〜」
樺島 ここね(かばしま ここね)「『なんだか静かだね』って?」
一般警察官「・・・」
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・確かに、さびしいよな」
〇昔ながらの銭湯
平さんにピックアップされてた
ゾンビ地区内の銭湯の数─────
この場所以外にも沢山、
地図に『印』がつけられていたな
〇浴場
樺島 一心(かばしま いっしん)「パンデミックが起こって もう5年も経つから・・・」
樺島 一心(かばしま いっしん)「それだけの期間、 放置され続けた銭湯が沢山あるって事だ」
樺島 ここね(かばしま ここね)「『憩いの場所』なのに、 ずっと誰もいなかったんだね」
ゾンビ「・・・」
〇浴場
樺島 ここね(かばしま ここね)「電気がついた!!」
樺島 一心(かばしま いっしん)「よし、これで設備の方は大丈夫そうだ!」
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・良かったな!」
樺島 一心(かばしま いっしん)「もうすぐ『本当の温泉』に入れるぞ!」
ゾンビ「あ゛〜」
平 光和(たいら みつかず)「お疲れ様〜! あとは円谷さんと入浴剤を待つだけだ!」
平 光和(たいら みつかず)「一心くん、今日はず〜っと 動きまくってて大変だったろう!」
終わったら一風呂浴びてくるといい!
『反対側』の浴槽も洗ってきたよ!
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・ありがとうございます!!」
〇浴場
一般警察官「・・・」
「まだブレーカー、起こしただけなんだがな」
一般警察官(・・・まぁ、 『ウチの風呂』で喜んでくれるのは)
(悪い気はしないな)
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・」
〇昔ながらの銭湯
ご協力、ありがとうございました
円谷 理子(つぶらや りこ)「お ま た せ っ ♡」
〇黒
〇露天風呂
ゾンビ「・・・」
ゾンビ「あ゛ぁ〜」
〇昔ながらの銭湯
やったぁ〜〜〜!!!
〇黒背景
お兄ちゃん、ここねが先に入るから
脱衣場にいてもらっていい?
え?何で?
ここねが入ってる時、
絶対、円谷さんが乱入してくるでしょ!?
〇銭湯の脱衣所
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・間違いないな」
レックス「ゼンカモチ!シッコウユウヨ!」
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・いやでも、数時間前には 交番であんなにこっぴどく怒られてたし」
樺島 一心(かばしま いっしん)「一縷の望みに賭けてみるのも────」
?
円谷 理子(つぶらや りこ)「ここねちゃ〜ん」
〇銭湯の脱衣所
「ッ 円 谷 ァ ァ ! !」
一般警察官「お前、本ッ当に懲りてないみたいだな?!」
円谷 理子(つぶらや りこ)「は、はわわ・・・」
「みんな、お疲れ様〜!」
一般警察官「た、平さん! その格好は!?」
平 光和(たいら みつかず)「私からのお礼で 君たち2人に 『特別なモノ』を玄関に用意したよッッ」
一般警察官「平さんの用意した『特別なモノ』!?!?」
一般警察官「嬉しいですッ」
平 光和(たいら みつかず)「一心くん、ここねちゃん共々 ゆっくり温泉に入ってくれ」
平 光和(たいら みつかず)「家族『水』入らず、ってね!」
樺島 一心(かばしま いっしん)「あ、ありがとうございます!」
一般警察官「円谷ァ!今回は平さんに免じて 『水』に流してやる!さっさと行くぞ!」
円谷 理子(つぶらや りこ)「・・・『特別なモノ』って、まさか」
〇黒
よ〜〜〜し!! それじゃあ先に
眼鏡を外してカゴに入れておいてくれ!
※
熱で眼鏡が歪んだり
火傷の原因になります。
サウナで普通の眼鏡は外そうね!
早速行くよぉ〜!!!
──────────ン熱波ッッ
〇銭湯の脱衣所
「お兄ちゃん?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「おっと、ここね、もう上がるのか?」
「ううん、円谷さんが気になって来ただけ」
「ねぇ、兄ちゃんも一緒にお風呂入らない?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「え? 入っちゃって良いのか?」
〇黒背景
樺島 ここね(かばしま ここね)「他に誰もいないし、 タオル巻けば大丈夫だよ」
樺島 ここね(かばしま ここね)「少し早めの『家族風呂』、 ・・・どうかな?」
〇銭湯の脱衣所
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・」
樺島 一心(かばしま いっしん)「家族『水』入らず、か」
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・着替えるから先に入っててくれ」
「! うん!!!」
〇露天風呂
樺島 一心(かばしま いっしん)「ここね〜 どこだ〜」
「こっちだよ!」
〇黒
樺島 ここね(かばしま ここね)「・・・ねぇ」
樺島 ここね(かばしま ここね)「温かくて、気持ちいいよね」
樺島 一心(かばしま いっしん)「・・・ここね!? お前、に、人間に────」
〇露天風呂
樺島 ここね(かばしま ここね)「どうしたの?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「──────、そうだよな」
樺島 一心(かばしま いっしん)(溜まった疲れと、湯気のせいかな?)
(過去は、変えられない、けど・・・)
〇宇宙空間
・・・周りの建物に明かりが無い分、
ここは星空が、すごくよく見えるな
・・・うん、とっても綺麗だね!
樺島 一心(かばしま いっしん)「───今は『この銭湯』だけだけどさ?」
樺島 一心(かばしま いっしん)「人間も、ゾンビ達も・・・」
樺島 一心(かばしま いっしん)「『こんな風』に一緒にリラックス 出来る場所が増えてくれたらいいなぁ」
樺島 ここね(かばしま ここね)「・・・うん!」
樺島 ここね(かばしま ここね)「そうなると、良いよね!」
〇露天風呂
ゾンビ「・・・あ゛〜」
〇宇宙空間
────いい湯だね♪
────ああ、そうだな♪
ババンババンバンバン!♨️
ここねちゃん目当てで暴走する円谷さんに笑いましたw
ここねの髪解きバージョンの立ち絵も可愛いっ!
そして、切ない😢
一心は彼女の肌を気にしているのでしょうか。
ゾンビとの共存を志すとはいえ、家族として実の兄として、ここねの将来を心配していると思うと、言葉が出ないです。
果たしてゾンビ達に、人類に、ここねに、救いはあるのでしょうか・・・。
さけとばさんの洗練された、笑いあり涙ありの素晴らしいエピソードに心動かされました!--ン熱波ーッ!🌪️
円谷さんがいい感じに変態で笑いました😆
平さんの熱波師とかサウナに入りたくなりますね