6 自分の実力(脚本)
〇幼稚園
数分後。
春野翼「ドッジボールかぁ!あたし達も幼稚園にいた時良くやったの懐かしいなぁ!」
松山春樹「本当それって言いたいんだけどさぁ・・・ドッジボールって具体的なルールどんな感じだったっけ?」
春野翼「あ、そう言えば・・・」
鳥井健人「実習生の方、初めまして・・・」
松山春樹「あ、お早うございます・・・あなたは確か・・・」
鳥井健人「俺は幼稚園で子供達に体育を教えてる鳥井です・・・内山は俺らの後輩にあたります・・・」
春野翼「あ、宜しくお願いします!あの、あたし達ドッジボールのルール覚えてなくて・・・」
鳥井健人「まぁ、ドッジボールって気付いたらやらなくなりますからね・・・そうだと思って、マニュアル持って来ましたよ・・・」
松山春樹「あ、ありがとうございます!」
俺達は一通りルールを把握し、子供達の方も準備が進んでいた。
速水優「よっしゃ!最近ドッジボールやりたいと思ってたんだよな!絶対勝って見せるぞ!」
大鳥秀樹「優、張り切り過ぎてると転んじゃうぞ?」
一条一馬「だよな!秀樹が転んだらそのまま何処かへ転がってっちゃいそうだしな!」
大鳥秀樹「俺は丸太じゃねぇよ一馬!!」
速水優「あぁ喧嘩するな!喧嘩なら終わった後にやれよ!王様の命令だからな!」
一条一馬「・・・まぁ、そうだな・・・お前が選ばれたもんな・・・」
大鳥秀樹「ご、ごめんよ・・・」
小島昭雄「よっしゃ!俺が王様だ!お前ら!絶対にあいつらに勝って俺がどれだけ凄いか見せてやろうぜ!」
赤木桜「おー!」
三島真紀子「昭雄君、意気込むのは良いんだけどさ・・・こう言う時、俺の凄さじゃ無くて、俺達の凄さって言った方が良いよ?」
三島真紀子「ドッジボールは1人でやる物じゃ無いし、自分だけの力じゃ・・・」
小島昭雄「煩いなぁ!俺は王様なんだぞ!お前も俺の言う事は絶対に聞くんだぞ!?」
三島真紀子「もう・・・」
松山春樹「王様?って事は、これからやるの王様ドッジボールって奴か?」
春野翼「この分だとそう見たいだね・・・」
鳥井健人「そうです・・・いつもやってる事ですが、物事に対しての真剣さを子供達に教える目的でこれにしました・・・」
鳥井健人「試合形式は3試合中に片方のチームが2勝したら勝ちです・・・俺達は外から、何かしらの不正が無いかのチェックをします・・・」
鳥井健人「宜しいですね?」
松山春樹「・・・分かりました・・・」
内山遊戯「皆準備は出来たね?それじゃあ、ジャンプボールを始めるから、王様は前に出て!」
内山遊戯「それでは、」
内山遊戯「初め!」
ボールが高く投げられ、昭雄君と優君はボールに手を伸ばした。先にボールに触れたのは。
小島昭雄「あぁ!!」
速水優「それ!!」
小島昭雄「痛っ!」
内山遊戯「昭雄君の右腕に直撃!寄って優君チームに1点!」
大鳥秀樹「うはは!流石優!やっぱスポーツはお前が一番だな!」
速水優「へっへーん!どんなもんだい!」
一条一馬「お、おいおい、あんまガッツポーズとか決めない方が良いと思うぞ?減点されたらどうするんだよ?」
大鳥秀樹「え?何ビビってんだよ?一馬らしく無い・・・」
速水優「剣道じゃ無いんだから良いだろ?」
一条一馬「いや、ほら・・・もっとこう、あるじゃん・・・ガッツポーズ決めたら相手が怒るとか・・・」
赤木桜「あぁ、やられちゃったか・・・次は頑張らないとだね・・・」
小島昭雄「い、今のは紛れだ!俺が本気出せばあんな奴ら!」
三島真紀子「ちょっとちょっと!昭雄君知らないの?優君はスポーツが得意だし、一馬君も物覚えが良いから・・・」
小島昭雄「煩い!勝てればそんなの関係無い!!」
三島真紀子「昭雄君・・・」
内山遊戯「思ったより早く一試合目終わっちゃったな・・・さて、気を取り直して次行くか・・・そうだな・・・」
内山遊戯「次のジャンプボールは、秀樹君と桜ちゃんにやって貰います!2人共真ん中に来て!」
赤木桜「次は負けないよ!」
大鳥秀樹「いいや勝つのは俺らだぜ!」
内山遊戯「それでは、」
内山遊戯「初め!」
赤木桜「それ!」
大鳥秀樹「あぁ!しまったボール取られた!」
赤木桜「えい!」
大鳥秀樹「うおっ!危ねぇ!」
一条一馬「何してんだよ秀樹!ちゃんとボール取れって!」
大鳥秀樹「い、いや!んな事言われても!!」
速水優「2人共落ち着け!ボールなら俺が取ったから!俺に任せろ!」
速水優「良し、良く狙って・・・」
小島昭雄「うわ!あいつまた俺を狙ってる!お前ら!俺の盾になれ!顔面に当たればセーフだからさ!!」
赤木桜「う、う〜ん・・・そんな事言われてもなぁ・・・」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)