異界のピジョン

カジキ

エピソード2 劣等の底力(脚本)

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カジキ

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〇教会の中
アルス「今日もやろうぜ、チェス」
カイ「今日もやるのか・・・」
カイ「授業で疲れてるから早く寝たいんだけど」
アルス「──いいからやろうぜ、ゲーム」
アルス「この生き甲斐に人生捧げてんだよ、俺は!」
カイ「そこまで言うか・・・てか、重い」
アルス「───ひでえ」
カイ「まあ、いいよ・・・」
カイ「なんだかんだお前にチェスで勝てたことねえからな。付き合ってやる」
アルス「──おう、マジ! やりぃ!!」
カイ「今日こそ負かしてやる」
アルス「──そのいき、そのいき!!」
アルス「最高に楽しもうぜ、このゲーム」
  カイ
   小さい頃から、俺はアルスにチェスを誘われることが多かった
  カイ
   最初、チェスの何が楽しいのか分からず...
  カイ
  ・・・いや、今でも何が楽しいのか分かっていない
  カイ
  こんなことをするよりも授業の復習をしていた方が良かったし、もっとマシな時間の使い方は簡単に思いついた・・・
  カイ
   何度も断ったのだが、しつこく誘ってくるアルスを断りきれず、結局チェスに付き合わされる
  カイ
   そして俺は、あるひとつの目標──”アルスに勝ったらチェスをやめる”のを目処に勝負を挑み続けた
  カイ
  ──だが、勝てなかった
  カイ
   アルスが強いのか俺が弱すぎるのか、何度挑んでも勝つことができず
  カイ
   いつしかアルスとチェスをするのが日々の日課に組み込まれることとなった
  カイ
   それが、アイツと関わるきっかけだった

〇洞窟の深部
  カイ
  あいつとチェスをするために帰る訳では決してないが・・・・
  カイ
  隊の長として、神の秘宝を取り戻す
  カイ
  ──全ては己の悲願と神から授かった天命を果たすために

〇洞窟の深部
盗賊の女「・・・・・」
  ゴソッ・・・
盗賊の女「リリ・・・少しここで待っていてくれ」
カイ「・・・・」
盗賊の女「・・・・」
盗賊の女「なあ・・・名乗ってもらっていいか?」
盗賊の女「あんたの名を墓石に刻む時に困んだよ」
カイ「話しかけるな、お前らと話すと汚れる」
盗賊の女「あっそ、だったら──」
盗賊の女「名無しのごんべ同士、仲良く”殺し合おう”」
  ───ガンッ ガンッ!!
カイ「いくら斬撃速度があるナイフでも正面突破は防がれるに決まっている」
カイ「刃を傷つけただけだったな、人畜・・・」
盗賊の女「──ッ」
  ──ズサアアッ
カイ「自身の速さに自信があるのか知らないが、 今ので体力を相当消費しただろ、無駄に」
盗賊の女「ご心配どうも」
盗賊の女「──だが、無駄でもねえよ」
カイ「なに?」
盗賊の女「俺が得意なのは”不意打ち”──」
盗賊の女「戦闘で、特にタイマンなんかだったら始まった瞬間ぐらいにしか仕掛けるタイミングなんてない」
盗賊の女「──あんたには”不意打ち”が効かないっていう情報が手に入っただけで十分」
カイ「失敗から目を背けるための負け惜しみか? 相当、頭が軽いと見える」
盗賊の女「逆にあんたは頭が固そうだな」
盗賊の女「世界の嫌なところを見過ぎて、本ばかり読んでればどうにかなると思い込んでる・・・」
カイ「・・・・何が言いたい」
盗賊の女「型とか方法とか、その事しか頭に入ってないって感じで」
盗賊の女「──”何も考えてなそう”ってこと」
カイ「──!?」
カイ「───ふ、ふざけるな!! 誰が考えてないって言ったか、貴様!!」
カイ「今この瞬間だって考えて────」
盗賊の女「ああ、少し違う。それはただの現状分析であって、俺の言う”考えてる”とは──」
盗賊の女「まあいいや、お前みたいな単純思考なら負ける気しねえわ、マジで」
カイ「──馬鹿にするのも大概にしろ、人畜がぁ!!」
カイ「────ふンッ!!」
  ──ジャギーン!!
カイ「───カハッ!!」
盗賊の女「──今の蹴りはもろに入って痛かったろ?」
盗賊の女「重い両手剣は走って斬りかかれば相当な威力を発揮する分、前に重心が傾いて直撃した 蹴りの威力も倍に膨れ上がる」
盗賊の女「ある意味、──”破壊の一撃”だな」
カイ「・・・・・ッ」
  スクッ・・・・
盗賊の女「まあ、一発ではやられるほどヤワじゃないか」
盗賊の女「よかったな─、お前の腹筋が見せ筋じゃないことが証明されて」
カイ「だまれ・・・人畜が・・・」
カイ「ハア・・・ハア・・・」
  カイ
   ──正直、手痛い一撃をもらった
  カイ
   相手が女だからか?無意識に手加減していたのかもしれない・・・
カイ「───ッ」
盗賊の女「──おお、飛んだ飛んだ」
  カイ
   一度飛んで体勢を立て直す
  カイ
   ──それで、一気に距離を詰める
カイ「───ハアアアアア!!!」
  ───ガンッ ガンッ!!
  ─────
  カイ
   あの女、剣の勢いを上手いこといなされる
  カイ
  ここは一度、蹴り飛ばして距離を───
盗賊の女「──足が疎かだよ」
カイ「──!?」
  ───バタッ!!
盗賊の女「──今、私みたいに蹴ろうとしたよな」
盗賊の女「蹴るって行為自体、重心崩してんだから軸足 蹴られればバランスだって崩れるぞ」
カイ「───ッ」
  カイ
   どうしてだ、どうしてだ、なぜ勝てない
  カイ
   今まで、このやり方だから勝てたはず──
  カイ
  ──なのに何故!この人畜に届かない!?
  カイ
   俺と奴との差は、───そんなに広いのか
カイ「───クソがぁあああ!!」
  ──ガンッ! ガンッ!!
カイ「──天使が! 俺が!! 人畜に負けるという 結果だけは、絶対にあってはならない!!」
カイ「俺の積み重ねた研鑚を!苦労を!お前みたいな人畜に!!」
  カイ
   そうだ、俺は神になろうと必死に───
盗賊の女「────フンッ!!」
カイ「──!! 剣を!?」
盗賊の女「(すまんな・・・・)」
盗賊の女「あんたの獲物はたった今砕け散ったわけ だが・・・してもらえないかな?」
カイ「───ッ な、なにを・・・・」
盗賊の女「──降伏宣言」
カイ「──なッ!?」
カイ「す、するわけないだろ!!」
カイ「我々天使が、お前ら人畜に死ぬことより恥ずべき行為を行うわけ───」
盗賊の女「だからさせるんだよ」
盗賊の女「──というか、してもらわないと困る」
盗賊の女「生かすか”殺す”か、判断しかねるからな」
カイ「───ッ」
  カイ
   俺は、・・・・どうすべきなんだ
  カイ
  ”どうすべき?”かなんて決まっているだろ!!
カイ「お前らに屈服するぐらいなら死を選──」
  ───カシャン カシャン
盗賊の女「死を選ぶって言うなら・・・・いいよ」
盗賊の女「それ使って、自害でもなんでもすれば良い」
カイ「・・・・」
  ──スッ
カイ「─────」
盗賊の女「・・・・・」
  カチャカチャ・・・カチャ・・・
カイ「ハア・・・ハア・・・」
  カイ
   なに呼吸を荒げて躊躇してんだ俺!
  カイ
   護るべき誇りのために、気高く死ぬと決めたのは自身だろ!!
  カイ
   急所は知っている、どこを刺せば楽に死ねるか授業でも聞いた・・・
  カイ
   あとは、刺しこむだけ・・・・
  カイ
   死ぬべき時に死ねるのが、天使だろ
  カイ
   ──それが”今一番” 大切なこと
カイ「────!!!」
  ───フンッ
盗賊の女「────」
  ──終わりたくない
盗賊の女「──!!」
カイ「神になることも、仕事を全うすることも、 アルスとのチェスに勝つことでさえ・・・・」
カイ「何も成せぬまま、終わりたく・・・ない」
カイ「──終われるはずがない!!」
盗賊の女「・・・・」
盗賊の女「はあ・・・・」
盗賊の女「別にそれ使って戦ってもいいんだぜ」
カイ「人畜から貰った施しで勝とうとするほど、 天使の誇りは生き汚くわない!!」
  ───パシッ
盗賊の女「そうかい・・・・分かったよ」
盗賊の女「だったら、これで戦いは仕舞いだな・・・」
盗賊の女「もう俺に関わろうとすんじゃねえよ〜」
カイ「───待て」
盗賊の女「あん?」
カイ「──まだ戦いは終わってない」
盗賊の女「──はあ!?」
盗賊の女「いや、もう終わりだろ!!あんたの剣は粉々に砕けてんだからさあ!!」
盗賊の女「それともあれか?体術でやろうってんの?」
盗賊の女「悪いけど、あんたは体術でも勝てな───」
カイ「・・・・必要ない、剣も、体術も」
盗賊の女「──!? 折れた剣の破片が!!?」
カイ「──俺は、力を捨ててでも”強くなる”」

〇教会の中
アルス「はい、チェックメイト。これで終わりかな?」
カイ「──ああ、詰みだ。また、俺の負けだな」
カイ「はあ・・・なんで、勝てねえんだコイツに」
アルス「うーん、生まれながらの才能って奴?」
カイ「チェス板、叩き壊してもいいか?」
アルス「おい、やめろ!貴重な遺留品を破壊しようとすんな!!」
カイ「うるせえ!!生まれながら素質で勝敗が決するゲームに価値なんてあるか!!」
カイ「──無用の長物は破壊する。廃棄処分してやるから寄越せ」
アルス「──嫌だね!! 二度とチェスができなくなるでしょうが!!」
アルス「それにカイは護り過ぎてるだけなんだよ!!」
カイ「・・・どういう言うことだ」
アルス「うん?ああ、ほら、何でもやり過ぎはよくないって言うだろ?」
アルス「その考え方は、このチェスにも適用されるってこと」
アルス「攻めすぎたら、王の護りが手薄になる分、反撃された時に守備が間に合わなくなって敗北する・・・」
アルス「──そして、カイの場合は ”護り過ぎ”だな」
アルス「護りに重点置きすぎると、動ける箇所が狭まるから思うように攻撃できずに終わるんだよ」
アルス「まあ、カイはそもそも攻めにすら来てないんだけどな」
カイ「・・・そりゃあ、強い駒で取ろうとすると そのままやられるからな」
カイ「できる限り、一番弱いポーンで取った方が 得を──」
アルス「──そう、そこ!! そこが話の肝なんだって」
カイ「はあ?」
アルス「このゲームにおいて保守のしすぎは、一番 敗北を濃厚にする悪手なんだよ」
アルス「一番に護るべきなのは大将である”キング” であって、他の強い駒たちじゃない」
アルス「部下が死なないよう立ち回らせると護りが分散する上に戦える駒も後ろに隠れるから仕掛けられるものも仕掛けらんなくなる・・・」
アルス「結果、王も強い駒も殺される地獄合図になんだよ」
カイ「はあ・・・」
アルス「変な言い方にはなるが・・・」
アルス「──このゲームは、”手放した方が勝てる”」
アルス「このゲームの強い駒たちは、兵力であり財産」
アルス「だが、財産を過度に待ちすぎると慎重になる分、動きも鈍くなる」
アルス「だったら、一部切り捨ててでも身を軽くした方がいいってわけ」
カイ「・・・・」
カイ「そこまで軽くする事に意味なんてあるのか?」
カイ「俺にとっては、兵力や財力の方が魅力的に 見えるが・・・」
アルス「はははッ、カイらしい答えだな」
アルス「まあいいや、もう一回やろうぜ」
  カイ
  ──この時、アイツの言っていた言葉の
  意味が分からなかった
  カイ
  ”力”は、保持してこそ意味があるのにそれを捨てろと言った、奴の発言が・・・
  カイ
  でも、一つ言えるとするなら───
  カイ
  ──奴は、"間違いなく強かった”

〇洞窟の深部
  カイ
  ──この手を使うと、唯一 天使でいられた証明が無くなる気がした
  カイ
  だけど、アイツのように”この力”を手放して強くなれると言うなら・・・
  カイ
  ──喜んで、力を捨てよう
カイ「使わせたからには何がなんでも倒すぞ!!人畜」
盗賊の女「──ッ!!」
  盗賊の女
  ──剣の破片を砂粒のように跳ばして来や
  がった!!
  盗賊の女
  ──あの天使、魔法が使えないかと思っていたが”想定外”だ
カイ「やっと、一撃か・・・・」
カイ「ここまでしないと、この人畜にすら攻撃できないと言うのか──」
カイ「──”力が無くて腹立たしい”」
盗賊の女「──!!」
盗賊の女「あっぶねぇ・・・・」
盗賊の女「可愛い女子を八つ裂きにする気か、てめぇ!!」
カイ「それが嫌だったら、さっさと宝具を返せ!!」
盗賊の女「──だから持ってねえってんだろ!!何度も 言わせんな」
カイ「──そんなはずないだろ!!」
カイ「お前ら人畜は、卑しく意地汚い粗悪品」
カイ「なんでも願いが叶う宝具など、喉から手が出るほど欲しがるに決まってる!!」
盗賊の女「──誰が粗悪品だあ!!」
盗賊の女「──人間様を舐めるなぁあ”あ”あ””」
  ───ギィン
盗賊の女「──!! なんだ!?」
  ──ズサァア
  盗賊の女
  ── !! アイツ、
  盗賊の女
  ──小さい破片を壁に防いでやがる!!
カイ「人畜とは壁越しに限る。感染対策の基本だな」
盗賊の女「──ッ」
  盗賊の女
  俺からは十数の破片になって折れたように見えたが、さらに微細な粒子すら操れんのか!!
盗賊の女「──!!」
  ──ズガガガガァアア
  盗賊の女
  おまけに、どこからでも狙ってくる大きめの破片・・・
  盗賊の女
  遠くから自由自在に操る微塵の剣と奴の周り常にまとわる守りの盾・・・
  盗賊の女
  ──まさに、攻守ともに盤石か
盗賊の女「厄介だなぁ・・・」
  盗賊の女
  だが、操れる破片の量にも限りはある
  盗賊の女
  ルナを使って、防御が手薄な背中側から狙う
  カイ
  ──あのナイフ !?
盗賊の女「──”ザ・ルナ”!!」
カイ「──ッ」
  ──ドテッ!!
カイ「───いッて」
盗賊の女「はあ? なんで・・・」
  盗賊の少女
  なんで急に転んだ・・・?
  盗賊の少女
  俺が蹴飛ばして転んだならともかく、避けようとしただけで転ぶか、普通・・・
  盗賊の少女
  何か、決定的に何かが”変わってる”・・・
カイ「──ッ クソッ」
カイ「妙な道具ばかり使って恥ずかしくないのか!!」
盗賊の女「──妙な力をフルで活用するお前が言うか!!」
カイ「──黙れ!! 自身の力を行使して何が悪い!!」
カイ「力とは、己が鍛える唯一無二の正義!!」
カイ「貴様のように努力もせず、ツギハギで得た力で戦う恥晒しと一緒にするな!!」
  ──ズガガガガァアア
盗賊の女「──やかましい! 誰が恥晒しだ!!」
盗賊の女「恥晒してんのは何も無い所でも転ぶお前だろ」
盗賊の女「まるで、歩き慣れない老人みたいに──」
  盗賊の女
  ──!? 『歩き慣れてない』!!
盗賊の女「ああ、そういう事ね・・・・」
盗賊の女「あんた、”背水の陣”って言葉知ってるか?」
カイ「はあ?そんな人畜の作った造語など知るか!」
盗賊の女「退路を絶って、兵力を底上げするメンタル ドーピング陣形の語源───」
盗賊の女「まあ言ってしまえば、追い詰められた奴ほど手段を選ばねえってことだな・・・」
盗賊の女「──おお、怖い怖い」
カイ「・・・つまり、何が言いたい」
盗賊の女「──お前、あの天界に帰るための飛ぶ力を 捨てて今の魔法をぶっ放してるだろ」
カイ「フッ───」
カイ「──”だから何だと言うのだ”」
カイ「貴様の言う通り、この力を使ってる間は一切飛ぶことはできなくなる」
カイ「それどころか、飛んでいた頃の癖のせいで羽無しの戦いにもまだ慣れていない・・・」
カイ「──だが押し切ってしまえば、なんの問題もなし!!」
  ──ズガガガガァアア
  盗賊の女
  ──確かに奴の軌道力が死ぬほど落ちたからって、この状況の解決策にならねえ
  盗賊の女
  あとひとつ、奴の攻撃をどうにかすることができれば──

〇黒

〇洞窟の深部
  盗賊の女
  らっきー、運がいい・・・
  盗賊の女
  ──これで道が開ける!!
カイ「いい加減、ちょこまか逃げるのをやめろ!!」
盗賊の女「──じゃあ、お望み通り受けてやるよ!!」
カイ「──なに!?」
盗賊の女「──ッ」
カイ「ナイフで攻撃を防いだ事には賞賛する・・・」
カイ「──が、取りこぼしているぞ」
盗賊の女「──いや、これでいい」
カイ「────?」
盗賊の女「スッ──ハァ────」
盗賊の女「──誰か!誰か助けて下さい!!!」
盗賊の女「背中に羽の生えた男が現場を目撃した私を口封じに襲ってきて──」
盗賊の女「何も状況が分からないのに・・・一緒にいた家族も殺されて・・・」
カイ「????」
盗賊の女「──待ち合わせ剣を私から取り上げ、バキバキに折られて・・・」
盗賊の女「──やったのは”あの男”です!! あの青髪の男です!!」
カイ「何を企んでいるか知らないが・・・」
カイ「──不愉快だから死に晒せ!!」
  ──ニヤ
  ──ズガガガガァアアン
カイ「──なっ、攻撃が勝手に逸れた!!?」
  カイ
  ──やばい、突っ込んで来た!!
  カイ
  でも、急いで破片の壁を形勢すれば───
  カイ
  ──!? ”形勢できない”
盗賊の女「──吹き飛べぇえええええ!!!」
カイ「───ガハアあああああッ!!!」

〇洞窟の深部
  カイ
   カッ・・・カハッ・・・
  ──バタン
盗賊の女「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
盗賊の女「お、俺の・・・・」
  ──勝ちだ

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