夏目幼稚園の実習生

夏目心 KOKORONATSUME

5 小島昭雄(脚本)

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〇幼稚園の教室
  翌日。
松山春樹「さて、今日も頑張るか・・・」
春野翼「今日はどんな授業やるんだろうね・・・」
春野翼「それはそうと、今日もお弁当作って来たから楽しみにしてよね!」
松山春樹「あぁ、マジか・・・お返し真剣に考えないとな・・・」
春野翼「ん?何か騒がしいね・・・」
松山春樹「何だろう・・・行って見るか・・・」
「ん?」
赤木桜「わぁ!取っても綺麗!本当に行った事あるの!?」
  園児の1人で在る男子が、女子達に何かの写真を見せていた。
小島昭雄「凄いだろ!ここはフランスって言ってな!日本から凄く遠くて、普通の人じゃ滅多に行けないってパパも言ってたんだ!」
赤木桜「凄いね!ご飯とか美味しかった!?」
小島昭雄「あぁ!もう本当凄くてさぁ!」
松山春樹「フランス?あの子金持ちの家系か何か?」
春野翼「多分、口ぶりからしてそうじゃ無いかな?」
三島真紀子「あ!春樹さん!翼さん!お早うございます!」
春野翼「あ、お早う!君真紀子ちゃんだったよね?ちゃんと挨拶して偉いね!」
三島真紀子「あ、はい!挨拶は自分からする様にって言われてますから!」
松山春樹「(・・・こう言うの、親の育て方次第なのかな?こんな風に礼儀正しい子もいたり、)」
松山春樹「(やんちゃしまくってる子もいるし・・・)」
大鳥秀樹「なぁ、本当にやるのか?」
一条一馬「やるに決まってるじゃん!お姉さんのスカートの中気になるだろ?」
速水優「そりゃ気になるけどさぁ・・・本当にやったら怒られちゃうよ?」
一条一馬「大丈夫だって!お前らが止めても俺はやるからな!」
速水優「あぁちょ!一馬止めろって!!」
大鳥秀樹「あいつ一度決めたら聞かないよなぁ・・・」
一条一馬「そぉっと・・・そぉっと・・・」
一条一馬「それ!」
一条一馬「あ、あれ?」
春野翼「あれ?一馬君?今お姉さんに何したのかな?」
一条一馬「え?あ、その・・・お姉さん、スカートの中にズボン履いてるんだね・・・」
春野翼「そりゃ履いてるよ・・・あたし以外の子もやってると思うけどなぁ・・・」
一条一馬「あ、あははは・・・じゃあ、俺向こうで遊んでるから・・・」
一条一馬「はう!?」
春野翼「ここが幼稚園の中で良かったねぇ・・・外でスカートの中見ようとしたらお巡りさんに捕まってたよ?」
一条一馬「あ、あの、ごめんなさい俺・・・」
春野翼「さっきやった事は遊戯先生にキチンとお知らせするから、その時反省しようね?」
一条一馬「わわ!ごめんなさい!それだけは〜!!」
松山春樹「おぉ、あっちはあっちで盛り上がってるな・・・」
小島昭雄「ねぇお兄さん・・・」
松山春樹「ん?君は確か・・・」
小島昭雄「俺小島昭雄って言うんだ・・・この幼稚園には途中参加してるんだ・・・」
松山春樹「え?君どっかから引っ越してた感じ?」
小島昭雄「そうだよ・・・少し前まで別の街にいたんだ・・・」
松山春樹「て事は、親の仕事の都合で引っ越して来た感じ?」
小島昭雄「そうだよ・・・パパのお仕事の都合でさ!」
小島昭雄「俺のパパは会社の社長で欲しい物は何でも買えるんだぜ!しかも他所の人には中々出来ないんだぜ!」
小島昭雄「やっぱこれって凄い事だよね?海外旅行だって行った事あるし、俺の周りにはそんなにいないし、」
小島昭雄「こう言うの、選ばれた人間って言うんだよね!?やっぱ俺って皆と違って凄いんだよね?ね!」
松山春樹「・・・俺は海外行った事無いから何とも言えないけどさ・・・」
小島昭雄「あぁ!やっぱりお兄さんも海外行った事無いんだ!やっぱお兄さんも・・・」
松山春樹「別にそれ、自慢する事じゃ無いと思うなぁ・・・」
小島昭雄「はぁ?」
松山春樹「そりゃ人なんて沢山いるからそれぞれ家庭の事情とかはあるけどさぁ・・・俺から見れば金持ちだから何だよ?って感じだし・・・」
松山春樹「それが悪いとは言わないけど、余り自分の自慢ばかりしてると誰も寄って来なくなるし、そんな事してる暇あるなら、」

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